先週くらいから日常的に頭痛を感じるようになった。単なる飲み過ぎかと最初は思った。でもこれまでの人生で、ひどい二日酔いは何度も経験したが、ほとんど頭痛は出なかったし出たとしてもすぐに引いた。
バーで出されたワインが体に合わなかったか? いやそれにしても日中〜夜になっても頭が痛い。バファリン飲むと若干収まるけど、クスリが切れるとやっぱり痛い。
これはいわゆる、脳関係の重大疾患の前兆ではなかろうか?具体的にはクモ膜下出血とか?
そう思うとココロが焦り、いわゆる脳ドックとやらを受けてみなければと検索。自宅近辺の病院に予約を入れようと電話した。
お急ぎですか?と聞かれたので、ハァじつは今まさに頭が痛くでですね……と答えたところ、症状が出てるなら直接脳神経外科に行きなさいと諭された。そりゃそうか。
そんなわけで午後休を取ってカイシャを早退し、自宅ちかくに脳神経外科で診察をしてもらった。
じつはその脳神経外科では、昔いちど診察を受けたことがある。じゃがいもの皮をピーラーで剥いていたら、不注意で指をハツってしまい、縫ってもらったのだ。
まったくどうでもいい話だが、そのときいわゆる「お見合い」を勧めらた。
「いいコがいるんだよー。とっても親思いでねえ」
「年頃もアンタと丁度いいしさ、よかったら1回会ってみなよ」
「実家はどこ?次男坊?そりゃあいいなあ」
診療明細といっしょに写真と釣書(っぽいプロフィール)を渡されて「抜糸のときまでに考えておいてねー」って。一人暮らしで芋を剥いてたら怪我したってのが響いたのかもしれないが、こっちもこっちで、じつはちょっとだけ悩んで(わりと好みの顔立ちだった)、結局はお断りした。わが青春の1ページである。
見覚えのある院長先生に問診を受け、見合いの件を思い出すかなーと身構えたが、すっかり忘れていたようで安心。
問診後にCTを撮り、すぐ呼ばれて自分のアタマの輪切りをまじまじと見つめた。
結論から言うと、脳に異常に見られなかった。ただね、と院長先生が言うには、いわゆる副鼻腔炎であると。
通常であれば副鼻腔炎というのは顔の前面に症状が出ることが多いそうだが、自分の場合はけっこう奥、頭蓋骨のちょうど中心あたりに膿がたまっている。それが脳を圧迫するほど大きくなっており、頭痛の原因であるという見立てだ。
ちょっと拍子抜けしたものの、「ほらココね」とCT画面を見ながら解説してもらい、安堵した。緊張がとけた。遺書書いといたほうがいいかも、くらいだったからね。
1ヶ月ほど抗生剤で様子を見て、それでも良くならないようだったら耳鼻科に行くということで診察終了。ほとぼりが覚めたら、いちど脳ドックに行くことにしよう。
酒屋に寄ってビールを買って帰り、バファリンといっしょに飲んだ。
念のためセカンドオピニオンの診察お勧め
場所が場所だけにねぇ〜。