大滝でまったり過ごしたので、大石沢出合に戻ったのは15時頃。ツェルトを張って、薪を集める。その後、タケノコを採りに大石沢右岸のヤブに潜って、岩魚を捌く。
やっぱり1人で全部やるのと2人でやるのとでは全然スピードと効率が違うね。薪も1人2往復で十分だったし、岩魚はほぼKちゃんが全部やってくれて助かった。

これ、1人だとけっこうツライんだよなあw
タケノコが、とにかく細い。昨年は親指くらいの太さのものがいっぱいあったんだが、小指サイズばかり。昨年に比べると成長が遅いってことなんだろう。羽虫の発生も含めて、春から初夏への季節の移り変わりは、微妙な差があるってことなんだろう。昨年が早すぎたのかもしれないしね。
Kちゃんが、タケノコ農場に放置されてたブルーシートを拾ってきて、沢で洗い始める。銀マット的なものを持ってこなかったとのことで、2人してジャブジャブして、干しておく。

岩魚は5匹もあるので、タタキをたっぷり仕込む。ソテーなんかもやるけど、Kちゃんがモツを油で炒めて食べたいと言う。お、おういいぜ。
焚き火をつけて、まずは日本酒を呑みながらタタキ。やっぱ刺身には日本酒だわー。持ってきてよかった。フライパンにオリーブオイルを入れて、いろいろやってるうちに、いい感じに2人とも酔っ払う。
そのうち、ぜんぶオイル入れちゃえ!身も皮も頭もモツも、ぜんぶ入れちゃえ!という不思議ノリにw まあ言ってみりゃアヒージョ?
タケノコは焚き火で炙って食べたけど、Kちゃんがやたらと気に入って「おかわりしてきます!」と、すでに日が暮れたなかタケノコ採りに行ってしまう。大丈夫かなあと心配するが、やがて大量のタケノコを手に満面の笑みで帰っきた。
アヒージョに入れて一緒に煮込んだりして、なるほど確かにそれはいいね。ちなみにこのあとKちゃんは何度もタケノコをおかわりしていた。ツェルトを張った場所の裏手にもネマガリダケが群生してるので、そこで採ってきたようだ。でもなあ、やっぱり細いんだよなあ。時期が合わなかったせいかもしれないけど、もっと太いのを食わせてやりたかった。

やおら出てくる「鬼ころし」。「こいつで骨酒やりたかったんですよ〜」と、岩魚を素焼きに。ただ作り方がちょっと……。コッヘルに常温の鬼ころしを注いで、そこに焼き上がった岩魚を放り込んで煮込んでしまったので、なんつうか、鍋汁みたいな骨酒になった。
まあ作り方なんてどうでもいいのよ。飲み屋で最後に出てくるスープみたいなものと思えば、それはそれで美味い。楽しけりゃそれでいい。
なんか、想像していた以上にKちゃんが沢の夜を楽しんでくれているのがうれしい。「素質」はあると思ってはいたけれど、こういう遊びを心から楽しいと思えるかどうかは、正直人によるからねえ。
持ってきたウイスキーも全部飲み干して、いつのまにか寝ていた。

<コースタイム:ざっくり>
葛根田地熱発電所 6:30
本流 7:20
丑首 740
お函入口 8:00
大石沢出合 9:30
葛根田大滝 13:00-14:15
大石沢出合 15:15