葛根田川大滝ピストン戸繋沢2024新緑ノ候 day1-2

歩きながらおしゃべり。滝ノ上温泉のこととか、発電所のこととか。Kちゃんは興味がありそうでないような、ビミョーな反応だったが地熱発電所を見たのは初めてらしく、キョロキョロしている。日曜日だからか作業をしてる人は見かけなかった。

いつもの林道屈曲点から入渓。今回はサクッと本流に降りられた。


最初の一本はゆっくり目で歩く。必ず水を汲む右岸の枝沢でザックを下ろし、体調チェック。特に問題なさそうだが、いやあKちゃん、オレが言うのもナニだけど腹出過ぎだろうw

今回Kちゃんはルアーとテンカラの二刀流(実は自分もなのだがそれは後述)。テンカラ竿は和竿で継ぎも少なめなためか、仕舞寸法がやたらと長い。1mくらいあるんかな。転んで折らなきゃいいけど。

ほどなく丑首に到着。一本取る。

下流域にも岩魚はいるにはいるんだけど、今日は大滝まで行きたいのでしばらくは竿を出さない。「出したくなるかもしれないけど、大物は幕場(大石沢出合)以降だから!」とガマンさせる。

お函入口も、じつに良いポイントでウズウズするのだが、ここも堪える。右岸を登ってゴルジュに突入する。

やっぱり歩き方が良いね。三点支持は教えなくてもできているし、ホールドやスタンスの選び方もお上手。まあ、呑みながら何度もレクチャーしたけど磯釣りは沢登りの何倍もクレイジーだから、予想通り葛根田くらいであれば何の問題もなさそう。

ちなみにKちゃんの足回りはピンフェルト。ピンが石の上にヘンに乗っちゃったりすると滑るかも、という危惧も、この山域特有の安山岩的地質ならば大丈夫そうだ。

そんなこんなで、お函の景観を楽しみながら、時に嬌声や奇声を上げながら歩く。二人して「ウヒョー!出しテェ〜!」「まだ出しちゃダメ!」と叫ぶ(不謹慎)。


ゴルジュ核心部とも言える、右岸からスダレ状が流れ込んでいるところで我慢の限界が訪れる。「イッていいですか!」「いいよ!イッて!アーッ!」とアホなテンション。

とはいえ自分は撮影係に徹して、Kちゃんに竿を出してもらうことに。やっぱり最初の一匹はゲストに釣ってもらわないとね!


ここは「いかにも」な雰囲気はあるんだけど流れも速いし、居着いてる岩魚はいないだろうといつも素通りしている。岩魚調査的にもエエか、といったところ。

見ると、ルアー竿にやたらと巨大なミノーをぶら下げている。

「これがYくんから託された特級呪物っス!11cm!」

あー。なんかLINEで言ってたやつかー。立派なイチモツですなあ。なおYくんは、府中ではちょっと知られた飲食店経営者で釣り好きなナイスガイ。今回も強く誘ったのだがどうしても店を休めないということであった。残念。

でもまあ、確かにココの岩魚なら自分より大きなルアーにも食いついてきそう。ていうか、重すぎて軟調の竿がすげえ曲がっとるけど!そんなフニャフニャで大丈夫か!w

ブン投げると竿が折れそうなため、慎重にキャスティングするKちゃん。しばらく見守ってはみたものの、残念ながら釣果ナシ。追ってくるのもいないってことで、岩魚はもうちょっと穏やかなところを泳いでるんじゃなかろうか。

その後も巨大ミノーを投げながら歩くが、反応はゼロ。やっぱデカすぎるんじゃねえの!?

そうこうするうちに、大石沢出合に着いてしまった。発電所ゲートから、約3時間。まだ午前9時半前後ということで、想像以上に順調である。

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