今日は行動時間が長くなるかもしれない。一応の予定では、田代平山荘までなのだが、途中で水を確保する必要があるんだよな。
珍しく6時過ぎには起きて身支度を整える。気温も10℃とコンディション良好。バッテリーも半分ちょっと残ってる。さすがの20000mAh。

今回の沢での食事だが、朝晩は自宅にあったフリーズドライ食品の在庫処分。いつもなら袋ラーメンとか持ってくるんだけど、それもナシ。相当に貧相な内容なので写真は割愛しております。

朝になるとタープもゆるむ。
出発したのは8時30分すぎ。最後にブルーシートをザックのストラップで固定するのがうざい。

ここから先の中ノ又源頭部は、どんどん流れが細くなって縦横無尽に沢筋が引かれている。細かな二股もちょいちょい出てきて、うっかりすると迷っちゃうので注意が必要だ。
姫潟に突き上げちゃったなんていう記録もあるくらいなので、GPSを確認しつつ真西キープを心がけながら歩く。

二股だけど上の方でまた合流してるとか、そんなのもあるんだよなあ。

これは最後から2番目の二股かな。

稜線と大白森山荘水場筋との二股。勝手知ったるナンチャラで、迷わず左に進む。

思ってた以上に雪が残ってるんだけど、水量自体は例年と変わらず。特に豊富なわけではない。

小屋着が10時10分すぎ。やっぱり2本くらいかかっちゃうな。
今回は小休止に留めて(それでもノートとか書いちゃうけど)、登り始める。

湿原に出る直前。

うわ、人がおる!
追い抜くときにちょっとだけ話をしたんだけど、タケノコの人たちではなくて、鶴の湯からピストンしてきて大白森の終端で引き返した直後だったらしい。
引き返してすぐ、後ろから現れたもんだから、すげぇビビったとのこと。そりゃそうでしょうね。すんませんね。

さて問題はこのあと。
見ての通り、空は曇が多く秋田駒はおろか乳頭山も隠れている。天気が下り坂なのであれば、もうこのまま下山しちゃおうかなと思っていた。
大白森はスマホのアンテナが2本立つので、天気予報をチェック。明日は快晴。念のため予想天気図も見たけど、確かにネガティブな要素は1ミリもない。
じゃあこりゃもう行くしかないかー、と覚悟を決める。

小白森でピンチ解放。ウイダーインゼリー。不足しがちなビタミンを補給しやす。

6月は本当に芽吹きというか、植物が活き活きしていて気持ちがいい。名前は知らんけど。

お花も咲いていた。名前は知らんけど。
戸繋沢源頭に下降したが、予想通りに雪がベッタリ付いている。アイゼン出そうかどうか迷ったけれど、キックステップでエッジを歩く。下の写真、わかりにくいけど上から下を見下ろしてる感じです。

昨年6月にKちゃんとココを詰めたとき、水を汲める最後のポイントは稜線から標高差30メートルほど下だった。
水場を探しながら雪渓を下ったのだが、結局ほぼ同じくらいの場所で水流が現れる。熊の気配に若干怯えながら、昼飯(フリーズドライ)とコーヒーを淹れてゆっくり大休止。

登り返しも、若干ビビりながら。

さて行くか。
水を3リットル+500cc確保したのでザックが重くなる。ブルーシートがガチでうらめしい。なおこの時点で16時を回っており、ちとゆっくりしすぎた。
蟹場分岐を過ぎて初体験ゾーンに。
しばらくはなだらかな登りだが、ふと見れば、細いけど水場が!

う〜ん、さっきの苦労は……とも思うが、よく見れば少々濁っており、まあいいかと先を急ぐ。

田代平への取っ付き。ここから高度差100メートルの急登は、ひたすら階段道。
数えながら登ったのだけど、169段までは確認できた。どうにか田代平のとば口に到達。

敷設されている木道は、それなりに老朽化していて、一般登山者目線だと「危ない」に分類されるかもしれない。ただし沢を登ってきた人間にしてみれば、すばらしい道。水平が取れてなかろうが、ところどころ崩れていようが、舗装道路のようだ。

おおお、秋田駒が素晴らしくカッコいい姿を見せてくれた。残雪の感じがまたイイ!

乳頭山もまた、たおやかな山容を惜しげもなく披露してくれる。あれれ、気がついたらむちゃくちゃ好天じゃないの。さっきまでの雲はいったいどこに?

田代平は大白森のようなフラット感はなくて起伏に富んでいる。ところどころ池塘があって変化が楽しい湿原だ。なるほど、こりゃ登山コースとして人気があるのも納得。

イイねぇ。

いいわー。

最高な気分。
疲れも吹っ飛ぶような湿原逍遥をしていたら、到着しました。田代平山荘。

18時ちょうど。いやー、遅くなっちゃったけど日が長くてよかった。

小屋の中から乳頭山。

けっこう広々とした二階建て。
美しい夕焼けの光が差し込んでいる。日没が近い。荷解きもそこそこに、スマホを持って外に出る。
登山道をちょっと戻って、しばし佇む。

大白森と小白森。奥に見えるシルエットは森吉山。
いや〜、美しい。じつに美しい。

こちらは八幡平方面。やはりこの山域はなだらかだよなぁ。

何度眺めやっても絵になる秋田駒。

マジックアワーな乳頭山。
すっかり暗くなる前に小屋に戻り、ささやかな宴。
水はあるけど酒が乏しい。あと2杯ぶんくらい。初日2日目で呑みすぎた。

ソーラー発電のLEDランタンが便利。

最後のウイスキーのお供は、ピンチ開放のコンビーフマヨのせ。

小屋前の池塘から聴こえる、カエルの合唱を楽しみながら眠りについた。
6月8日
8:38 中ノ又奥の三又
10:18 大白森山荘
11:20 大白森入口
11:28 大白森
12:37 小白森
14:41 戸繋沢下降点
14:53 戸繋沢水場
16:06 戸繋沢下降点
16:11 蟹場分岐
17:22 田代平入口
18:00 田代平山荘