うーむ。ボンヤリしていたら1年すぎてしまった。かなり忘れている部分も多いのだけど、府中の酒場界隈でうるさい人がいたので重い腰を上げて書いてみることにする。
2022年の秋も、禁漁期前の9月で計画を立てた。だが二度の三連休がことごとく台風の餌食となり、結局10月にズレ込んだのだった。
今回もまた、台風には相当悩まされた。当初は連休前から入ろうと思っていたのに、いちど中国大陸に上陸した台風が、秋雨前線に誘われるように鋭角にカーブして列島をノロノロと進むという嫌がらせ(元旦の地震で被災した能登に、またしても甚大な被害をもたらした)。
天気予報とにらめっこしながら、三連休最終日に入渓することにして、カイシャには「連休につなげて有給2日いただきまーす」と告げた。いてもいなくても変わらない、空気のような存在を目指して生きております、ハイ。
今回も同行者がいる。このblogでも度々登場しているラーメン屋、「びぜん亭」常連スジの若手(といってもひとまわり下程度)、Mくんである。登山経験は谷川岳など多少アリ。元体操選手というガチなアスリートなので体力は問題なさそう。
どこかで沢の話をして、俄然ノリノリとなり渓流シューズやらスパッツやら揃えてしまうという気合いの入り方。この夏、長年勤めた会社を思い切って退職して、奥さんの実家のほうで一旗揚げようと目論んでるらしく、9月は丸々空いているとのことで日程も融通が効く。ただ沢については初めてなので、そこはもちろんケアしなくっちゃ、だが。
今回の個人的な目的は3つある。
- 9月下旬の葛根田の様子を探る
- ベイトフィネスの練習
- 中ノ又沢奥の三又の幕営適地調査
今年の夏は猛暑のせいで、9月になってから蚊の活動が活発化してたような気もする。果たしてトシベの類はいるのかどうか。いないだろうなとは思いつつ、念の為虫除けも携行した。
往路の新幹線は、初日の天候回復が遅めだったため、あえて朝イチではなく2番目で。10時前に盛岡駅に到着する際、車窓から北上川を見ると茶色く濁っている。若干、不安が高まる。
駅でMくんと落ち合い、福田パンを購入して西口でタクシーに乗り込む。
運ちゃんはお爺ちゃんだったが、滝ノ上温泉を知らず。無線で本部に連絡して自動的に車載のナビを設定してもらっていた。時代だな〜。
雫石バイパスから滝ノ上方面に入ると、田園風景が広がる。ちょうど稲刈り前の黄金色の田んぼが、とにかく印象的であった。
