五本の指で歩く

私は歩くのが速い。大股で、ガシガシと歩くのが常で、道を往く人々の「のろさ」に苛立つこともしばしばであった。

せっかちな性格にも依るのだろうが、そのほうが健康によいと思い込んでいたせいもある。速く、長く歩くことで健康を維持しているのだとどこかで信じており、それを徹底してきた。

会社勤めの日々では、平均で8000〜10000歩、外を回ったりすると15000歩ほどにもなるわけで、そりゃあ下半身を意識しながら速く歩くほうがよいだろうと思っていたのだ。

その考えを、改めつつある。いや完全に改めた。

今年に入ってから、ビブラムファイブフィンガーズという靴を履いて日々すごしている。五本指の靴であり、当然ソックスも五本指のものを揃えた。

この靴は、一般的な歩き方は想定されていない。ビブラムというブランドのイメージと反するようにソールはペラペラであり、着地の際は踵ではなく、前足部で地面を捉えるよう設計されている。大雑把な書き方だが、要するに歩き方がまるっきり変わるのだ。

自然、歩くスピードは緩くなり、歩幅も狭くなる。一歩一歩、地面を噛むようなイメージで前足部で着地し、指先て蹴る。

もともとヨットに乗ってたビブラム社の御曹司が開発し、ベアフットランニングなんかをやってる人たちの間で評判になったそうだ。特にこの靴で走ろうと考えているわけではないが、普通に歩いているだけでいろんな効果を実感しつつある。

まず、足の指がかなり広がるようになってきた。私の足の指はけっこう短く、これまでは親指以外あまり動かすことができなかったのだが、中指〜小指にかけての可動域が広がってきた。導入当初は履くことすら難儀したが、いまではスッと指が入るようになったのも、指まわりがやわらかくなってきたせいかもしれない。

長時間歩くと、足の甲がポカポカしてくる。これは、足先の、これまで使ってなかったような部位が刺激され、血行が良くなってるせいかもしれない。

仕事を終えて帰宅し、風呂に入ると下半身がじんわりと疲労してるのが実感できる。これはきっと、そのうち見る見るスリムになり、女性にもモテまくるようになってしまうのかもしれない。

まあ、会う人会う人にイチイチ説明することになってウザいとか、電車の中で女子高生に指さされて笑われるとか、そういった弊害もある。あと雨に弱いとか、踏まれると痛いとか。いいことばかりでもないってことね。

購入にあたってはサイズ選びで悩んでしまうが、これは実際難しい。いま女性用の25.7cmと男性用の26.7の2足を持っていて、歩きやすいのは26.7cmなんだけど、フィット感は25.7cmのほうがいいんだよね。ちなみに足の実測は25cmちょうど。かなりの甲高なので、25.7cmのは靴紐を切って調整している。

そこらの店では置いてないので試す機会すらなかなかないのが難点。新宿のビックロとかに、種類は少ないけど常時在庫がある店があるらしいのと、年に数回、原宿とかで直売店が出る程度である。1回だけサイズ交換できるというので、私は思い切って通販で試してみた次第。

気になる人は、まず公式サイトからどぞ。

http://www.barefootinc.jp

今この瞬間、最も注目しているミュージシャン

コイツらです。本当に最高です。三崎に引っ越して娘を入団させたいくらい。発売前日だからタワレコ行けば置いてあるかな。会社帰りに寄ってみようっと。


インターネットブルース
かもめ児童合唱団
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以前、トラベシアという曲について書いたことがありますが、そこでも触れてましたね。

TRAVESSIA

某国民的とかいうアイドルグループのこと

なんて、鼻クソほどの興味もないんだけどさ。

そんなことより、こーいう状況をどうにかしてほしいよ。適切な言葉が見当たらないけど、頑張って探すと「みっともない」にしかならない。下衆の極み(言ってみたかっただけ)。

anan (アンアン) 2016年 1月13日号 No.1986 [雑誌]
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さよならスターマン

初めて出会ったのは、QueenのUnder Pressureで、たぶんその次が戦メリだったと思う。

深く語れるほど好きだったわけじゃないけれど、自分にとってのデビッド・ボウイはレッツ・ダンスの人ではなく、宇宙からやってきたジギー・スターダストだ。

高校の頃、友人のオワダくんと一時的に組んでたスリーピースバンドで唄ってたのも、ジギーだ。アルバムは、今でもその1枚しか持ってないが、とにかく繰り返し聴いたのを覚えている。

スターマンは、宇宙に還った。

Let all the children boogie.