スティーブさんのこと

今年も残すところあと僅か。このブログで書きたかったことはいっぱいあったのに、仕事に追われ、明日からは実家に帰省。なかなかゆっくりと時間が取れない。

それでも、スティーブ・ジョブズの死については触れておきたい。実はヨソの場所で、ウェットな駄文を晒されたりもして、ちょっと後悔してるんで、自分のブログにはちゃんとしたものを残しておきたいんだよね。

……って思ったんだけど、やっぱ書けない。書けません!無理!

それでも、ちょっとだけ。

本当は、コトが発覚してすぐに、何かを書いておかねばと思ったのだけど、一部メディアの過剰な持ち上げや伝説化、無駄な脚色に満ちた記事、報道のせいですっかりその気が削がれたのよね。

彼は一人の不完全な人間であり、やることなすことすべて成功させたわけじゃなく、失敗はもちろん、それって人間としてどうよ的なシーンも度々あった。個人的には、そういった側面も含めてスティーブ・ジョブズという人間の魅力だと思っているので、そこがちょっと残念。

講談社から出た本だとか、最近のNHKでの特集番組なんかもいっさい見ていないけど、要するに、報じる側に、スティーブ・ジョブズという人間について、もっと正しく知ってほしい、理解しようとしてほしいと思うのだよなあ。

悪い面もしっかり伝えろよってことじゃなくて、カリスマCEOとか、そういうイメージばかりが独り歩きすることについて、なんだか寂しく感じてしまうのです。

“Stay Hungry, Stay Foolish”という有名な言葉についても、「ハングリーであれ、愚かであれ」などという文脈無視の直訳を真に受けてしまう人は多いと思う。こういったところはメディアの責任が重い。伝える側の人間は、スタンフォードでの演説をきちんと全文理解しているのだろうか。そんなことでもイライラが募ったり。

好きなバンドのフロントマンが死んでしまったような気分に近いんだよな。忌野清志郎、フレディ・マーキュリー、ジョー・ストラマー、ジョン・レノン……。

直接会ったりしたことは勿論ないんだけど、何度かナマでLiveを見ることができたのは、よい思い出だ。死してなお、その存在感を発揮し続ける数少ない人。自分の人生に多大なる影響を及ぼしてくれた、(ある意味)迷惑な人。

またいつか、気が向いたら何か書いてみたい。

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