ここ数年、ずうっとロッキングチェアが欲しくて、いろいろ物色していた。特に銀座のショールームで見た、香川県の桜製作所のやつは実際に座ってみたりして購入寸前まで行ったのだが、今の自分には分不相応と諦めたこともある。さすがにこの金額はなあ〜。
ラウンジ アームロック ¥315,000-
http://www.sakurashop.co.jp/products/nakashima/loungearmrock.htm
ところがヤフオクなんぞを久しぶりに見てたら、とある椅子に思わず釘付けになり、ついつい落札してしまった。3万円チョイ。いやあ、ヤフオクを利用するのって何年ぶりだろう。
それがコレ。山葉文化椅子といいます。
山葉というのは、もちろん現在のヤマハのこと。浜松出身としては見逃せないでしょ、ってことで。もともと卓袱台と通常の椅子との3点セットで販売してたらしいですね。ググると、いろいろおもしろい記事が出てきます。
折畳みってところが、またソソる。「実用新案 日本楽器会社製」のプレートを見るにつけ、これは相当古いモノなのだろうと思う。
座り心地は、なかなか良好です。私が座ると時折ギシッと音がしたりもしてスリリングだが、構造はしっかりしてるので問題はない……と願いたいところ。
座面の帆布がちょっとたるんでるので、いずれどこかの、しかるべき業者に修繕を依頼したい。帆布ではなく、革にするのもいいかもしれんナー。
楽器メーカーのヤマハがなぜ家具を? と思うかもしれないが、あのへんは昔から天竜川を使って木材を運んでいた歴史がある。楽器メーカーが多かったのは、そのせいもあるんですよね。考えてみればピアノの椅子だとか、確かに楽器と家具は結びつきは大きい。
ヤマハは大正から昭和初期まで家具を作ってたらしいですね。そんで、この山葉文化椅子については、つい最近復刻版も制作されてたようだ(いまは生産はストップしている)。
なお、ネット上の画像を見ると、どれも肘掛けの下の意匠が今回落札したものと異なっている。ひょっとしたら、初期ロットかしらとも思うが、真偽は定かではない。誰か詳しい人いないかなー。
こ、これは本当にいい!
家具大臣のKazの意見を聞きたいぜ。
どうなんだろうな〜。
完全に郷土愛で衝動買いしたようなモンだし(笑)
<以下自分用メモ>
http://tachikawa-isu.ecweb.jp/