おい、労働者諸君。

世の中に名言集の類い数あれど、これほどグッとくる本はなかなかない。

思ってるだけで
何もしないんじゃな、
愛してないのと
同じなんだよ。
愛してるんだったら、
態度で示せよ。

第45作「男はつらいよ 寅次郎の青春」

話題になったのはけっこう前だけど、職場の机を片付けてたらポロッと出てきた。『人生に、寅さんを。』である。

私はきちんとした寅さんウォッチャーでもなければ、劇場で観たことなど一度もない、たまに金曜ロードショーとかその類いで、ボケーッと観てただけだ。熱心なファンでもないのに、とにかくココロに響く。

構成がうまい。渥美清の写真に、ひとつのフレーズ。それが淡々と続く。作品自体は観たことがなくても、寅次郎が語るシーンがなんとなく目に浮かんでしまうのだ。

美しい心根。良心や思いやり、自己犠牲の精神。そうしたものの象徴こそが、寅さんなのだなあ。ちょっと前にNHK BSかなんかでまとまって放送してたけど、またやってくんないかなあ。

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