吉田屋@府中〜大衆食堂ここにあり

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府中のメインストリート、けやき通りで異彩を放つ店がある。そこだけ昭和な佇まい。東京五輪からこっち、時が止まったままのような大衆食堂、吉田屋だ。

なにしろ看板には「中華料理」「きそば」とある。店頭のディスプレイには、カツ丼もあればしょうが焼き定食とか、その手の物も並ぶ。何でもアリだが、昔はこーいう店がいっぱいあったもんだ。

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入店すると、すぐ右手に風呂屋の番台のようなスペースがあって、そこで食券を買うのだ。心の準備ができてないとあたふたする。硬券なら雰囲気が出るのだが、そこは今様で、レシートみたいなものを渡される。

奥が厨房。やたらと天井が高い。5人くらいのパートのおばちゃんがチャキチャキと給仕をしている。なにしろ日曜日の昼時だったので、テレビではお約束のようにNHKのど自慢が流れている。思わずニヤニヤしてしまう雰囲気。

それにしても、けっこうな混雑だ。家族連れ、老夫婦のほかにも、若い兄ちゃんがチャーハンをかっこんでたり、近所の不良中年だろうか、ビール瓶を何本も並べてるテーブルもある。

ああ、ホッとするなあ(笑)。

おそらくは、グルメとかのキーワードとは無縁。すごく美味いわけでもないし、何か特別なこだわりがあるわけでもない。そして安いわけでもない。一見さんにとっては色んな意味で敷居が高いが、地元民にとっては、それこそ小さいときから慣れ親しんだ貴重な存在なのだろう。なんというか、幸福感のオーラに包まれている。

給仕のおばちゃんをつかまえて、世間話。なんと、大正時代くらいからあるらしい。これもまた、府中百年食堂である。

ところで、以前紹介した「津軽百年食堂」ですが、オリエンタルラジオのどっちかが主演らしいですね。いままさに、弘前でロケ中とか。

東北行きてえなあ〜!

手羽先煮

前回の続き。手羽先4本に手羽元2本を、角煮を作ったときの残り汁で煮る。ニンニクも丸ごと、新たに投入。

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完全な手抜き料理。手羽先がホロホロになるまで煮込みたいところだったが、腹が減りすぎて死にそうだったのでほどほどで火を止めた。コラーゲンが染み出て、口のまわりがペトペトになる。あ〜、圧力鍋が欲しいぜ。

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豚角煮→手羽先ときたら、やはり三段活用を目指したくなるというもの。というわけで翌朝、色んな旨味でカオスな残り汁で、たまごかけごはんを堪能したのであった。

角煮

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近所のスーパーで豚バラブロックが5割引だったので、1本買ってきた。となれば、とりあえず角煮である。

豚バラの角煮というのは、いろんな作り方があるんだけれど、まずは鍋で煮る。ネギの青いとこと、ニンニクと生姜を適当に。あ、あと冷蔵庫に古い泡盛があったので、ドボドボと。

1日目は、これをとにかく弱火で煮込む。水が足りなくなったら継ぎ足しながら、3時間ってとこかな。圧力鍋がほしいなあ。

で、私の場合は、ある程度冷まして、肉はもちろん鍋の中の固形物はすべていったん器に取る。そんで一晩放置します。なんでかというと、ラードを取りたいから。

翌朝、鍋は雪が積もったかのようにラードの層ができているので、これをすくって別の小鍋に入れます。それを弱火にかけて水分を飛ばしたら、ラードの出来上がり。焼きそばとか、野菜炒めとか、なんにでも使えるので、なにか容器やお椀に入れて冷蔵庫で保管しとくといいです。

さて、スープのみとなった鍋を火にかけ、醤油/砂糖/日本酒/みりんetcで味付けをします。私はめんつゆの素とか使います。甘みは、蜂蜜とかメープルシロップとかでもかまいません。お酒も種別問わず。甘い・辛い(塩味)・酒の要素があればOKです。経験則として、やや甘めの方向を目指すといいんじゃないかと思います。

味見をしてOKなら、肉などを戻して煮込みます。私の場合、この戻すタイミング、冷めた状態で肉のブロックを切り分けることが多いですね。

10〜20分くらいかな。ある程度味がしみ込んだら完成。白髪ネギとかをあつらえていただきます。芥子とか柚胡椒もお忘れなく。なお、ここで煮込んだものをさらに放置し、味を染み込ませるというやり方もあります。まあどちらでも。

すっかり脂が抜け、プルプルトロットロのゼラチン質がすばらしくイイ感じです。

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なお、鍋の中に残ったスープは全部使わないで、翌日ここに手羽先をぶち込むわけです。それもまた美味しなのです。

久々の海南鶏飯

このところ、週に一度は六本木を訪れている。おもにミッドタウン方面の用事が多いのだけど、今日はヒルズ。だったらランチは、カフェ・シンガプーラでしょう。

むかし、オフィスが九段下に会った頃は、水道橋のハイナンチーファン(海南鶏飯)に足しげく通っていたものだが、ここんとこ、あの手の味から遠ざかって久しい。朝からずっと、王道のチキンライスにするか、ラクサ+ライスにするか、はたまた肉骨茶にするか、悶々として仕事どころではなかった。

じつは個人的に初めて海南鶏飯を食べたのは、ロイヤルホストなんですよ。なんかのフェアで、シンガポール・チキンライスとかいう名称だったかな。長粒米をチキンスープで炊いたごはんに、蒸し鶏。ソースがだいたい3種類くらい付いてるあの定番スタイル。

ロイホのくせに、これは美味いではないか!と、すっかりファンになってしまったのだ。その後、水道橋の海南鶏飯を知り、ある意味中毒に。タイ料理のカオマンガイとかも同じ系統。ていうか、マレー半島周辺の国では、スタイルに差はあれど、チキンライスがポピュラーですね。

で、シンガプーラ。訪れたのは2度目で、前回は確かラクサ(米粉のレッドカレーヌードルとでも言えばよいのかしら)を堪能したのです。迷いつつ、本日は定番のチキンライス。セットのスープを肉骨茶に変更できるというのが気が利いてる。

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ご覧のとおり、なかなかのボリュームで満足です。肉骨茶(バクテー)のスープは、やや味が濃いめだけれども、漢方+ニンニクのスープが体に染み込むイイ感じ。

4月からこっち、けっこう出歩くことが増えたので、いろんなところでメシが食えて楽しい。おかげで、すっかり体重も戻ってしまった(笑)。笑ってる場合じゃねーだろ、と。ハイ。

未来は僕らの手の中、ただし6週間後

発売延期で大いに落胆する人がいっぱいいますが、なあに、昔のアップルがの、さまざまな「やらかし」に比べれば全然かわいいもんです。「泳げる頃には」とかね。

とはいえ私も、今月末には入手する気まんまんだったのでガックシきてますが、ひと月くらいならまあ、特段慌てることもないでしょう。むしろ、手塚治虫DVD-ROM全集のePub変換をする時間ができたということで無理矢理な自己解釈。

ヤフオクも価格が跳ね上がってるし、2chあたりでは個人代行のボランティアまで出る始末ですよ。さすがにそこまではするつもりないけど、ものすごいなあww

ま、あまりにも有名になってしまった、iPadとたわむれる猫の動画でも見てなごむことにしよう。


「思ったより売れすぎちゃって困ってるんで、とりあえずアメリカ優先でモノを回させてもらいますね、ごめんね」というロジックは、いろんな意味を持っています。

まずはやはり、一部のアナリストやFlashヲタの指摘をよそに、相当な勢いで売れまくっているということをアピールしたいというのがひとつ。米国以外の発売延期リリースが出た途端、Apple株が暴騰してるらしいので、これは予想以上の効果があったんではないでしょうか。

また、米国内でユーザーの絶対数を増やすことで、さまざまなサービスやアプリ、たとえばiBooksとかを、短期間で一定のレベルにまで利用頻度を上げることができます。iPhoneもそうだけど、現時点でのiPadはドメスティックな要素が非常に強いので、事前の根回しの効果がより強く現れてくるわけですね。

iPhoneを持つようになって、それまで肌身離さず持ち歩いていたノートパソコンを手放しました(家人にあげました)。iPadを持つようになれば、まず手帳を完全に捨て去ることができそう。そしていずれ、いま現在コンピューターと呼ばれているものをとサヨナラする日が来るのでしょう。

OpenDocのことを覚えている人など、もはや少数かもしれないけど、あのコンセプトがタブレットに降りて来たらすごいことになるだろうなあ、とか妄想。でもまあ、それはまた別のお話。

iADかー

iADとはいかにもベタなネーミングだが、昨夜のAppleのEventの中では、これが潜在的に最も大きなインパクトを持っているのではなかろうか。

基本的に広告は、嫌われる存在だ。特にインターネット・オリエンテッドな世界では。

チカチカとうるさいバナーやFlashはもちろんのこと、メルマガと称したDM、はてはRSSの新着にまで紛れ込み、既読にする手間をかけさせる。

こういった広告は、迷惑なことこのうえない。

その反面、好感度の高い、あるいは少なくとも気にならない広告も確かに存在する。その差は何かと問われれば、「役に立ったか立たなかったか」という要素が非常に大きい。

確かにGoogleの力は偉大で、AdSenseなんかは確かに内容とのマッチングはいいが、それはあくまでもアクセスしている対象との親和性が比較的高いだけにすぎないから、時にトンチンカンだったり、どうでもよかったりもする。

Appleがやろうとしているのは、もっと突っ込んだモノになりそうだ。何しろ、iPhoneなのだ。音楽を聴く、アプリを使う、ネットを見る、そういった行動がすべて、紐付け要素となる。もっといえば、位置情報。行動パターンなんかも含まれるのだろう。

個人情報保護的な観点から、こういったことに対してアレルギー反応を起こす人は多いと思う。キンタマ握られてる感覚ね。

しかし、広告を出す側、売る側としては、これほど高い効果が望まれる媒体は、かつてなかったかもしれないというくらいインパクトがある。ユーザー側としても、的確なリーチの広告であれば、それが役に立つ度合いは高まるわけで、決して悪いことではないはず。

モバイル向け広告会社のQuattro Wirelessを買収したのが1月だが、この僅かな期間で形にしてしまうところがおそろしい。もちろん前々から構想されていたことだとは思うが。

もちろん同じことはGoogleにも簡単にできるわけで、実際、AdMobという会社を買収しようとしている。だから今回のAppleの買収は、先手を打とうとしたものだ。

今後は、ますますiPhone vs Androidという図式に拍車がかかる。Android側は、端末による個体差をどう埋められるかがカギとなりそうだ。そしてAppleは相変わらず、ハードウェアとOSを1社で開発しているアドバンテージを活かし、より最適化された広告を配信することができるだろう。

このアドバンテージは、かつては逆にデメリットでさえあった。ほんの10年でここまで状況が変わるというのは、本当にすごいと思う。そう、かつては確実に負のスパイラルだったわけで、ずうっとその様子を見て来た人間からすると、まるで海底に沈んでいたものが衛星軌道まで飛び上がったくらいの感覚だ。

なお、レベニューシェアはApple側が40%という数字のようだ。Googleはどうなのかとちょっと調べたら、どうやら非公開っぽい。もちろん調査はしているだろうから、同等か、あるいはやや良い条件という感じではなかろうか。

広告代理店としては、どんな受け止め方なんだろう。ちょっと話を聞きにいってくるかなー。