ユニデンの家庭用電話機を買った

我が家の固定電話機は、ヨメと同居を始めたときに持ってきてもらった、10年以上も前の無印良品のFAX電話をずうっと使ってました。でも、FAX機能を使ったことが一度もありません。それどころか、たまに間違いFAXがやってきて迷惑なる事この上ない。

場所も取るうえ、コードレスの子機が壊れて使えなくなってしまったので、買い替えることになりました。

でもね、なんか「これは!」っていう電話機ってないんですよね。B&Oみたいなブッ飛んだ電話買っても仕方がないし(そもそも10万円も払えんわ)、個人的に大好きなBRAUNの電話はグッと来たのですが、通話品質で相当なダメ出しをされているようで、断念。

国内メーカーの中ではパイオニアのが比較的いいかも、と思ったのですが、実物を見ると「う〜ん」という感じ。全般的に国内家電メーカーの製品は、老若男女に配慮しすぎな気がしますね。

悩みに悩んでいたところ、最後の最後に到達したのが、このユニデンの電話。デザインもまぁまぁシンプルで好ましいうえ、技術的にも電子レンジや無線LANなんかと干渉しないようで、通話品質はすこぶる良い。1.9GHz帯を使ってるんだね。

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ユニデンって、耳にしたことはあるけれど、よく知らない企業だった。でも調べてみたら、無線分野では海外でかなり強いっぽい。ピンクリボンも支援しているようだし。

それにしても、固定電話っていつまで使うことになるのかねぇ〜。

いつでも2万5000図!「やまちず」というアプリ



手短かに言えば、国土地理院の2万5000分の1の地形図を、iPhone上に引っ張ってきていつでも見られるというもの。詳細は、こちらでどうぞ。

GoogleMapから目的地を探して、2万5000図に切り替えられるってのが便利。もちろん、検索も利用できる。

いちど読み込んだ地図画像をダウンロードして、オフライン状態でも見られるなど親切設計。なので、あらかじめ山行コースの地図データを読み込んでおけば、現地でも活用できるかも。

一時期ハンディGPSに興味があったけど、このアプリがあればいらねーじゃん、と思ってみたり。

さすがに山を上りながらiPhone使うってのはナシかなあ。現在位置があやふやなときや、道に迷ったときなんかの保険にってところでしょうか。

日常で地図を見ながらニヤニヤできるってだけで、大満足です。

band that changed everything

大方の予想どおり、AppleがiTunesでのBeatlesの扱いを開始した。事前のティザーを大げさと受け止めた人が多かったようで、そこかしこでズコーという落胆の音が聞こえてきたような気がしないでもない。

しかし、これはじつに大きな出来事なのだ。Appleは2011年末までの独占配信契約を勝ち取ったわけだが、水面下ではGoogleやAmazonと争っていたようで、展開次第ではもっと大きなニュースになっただろうね。

さんざん盛り上げといてコレかよ的なブーイングは、USのレビューでも見られる。とはいえ概ね好意的。例えばこういった反応。

Although I bought both CD box sets last year, I will purchase again in this format. What a great edition to my digital music library. I grew up with these songs and they’ve aged better than I have.



去年出たリマスター版持ってるなら買わなくてもいいんじゃないかと余計なおせっかいを焼きたくもなるが、じつはこういった事情もある。左が日本、右はアメリカ。



85円換算ならUS版は12000円だもの。日本だと倍ですよ倍。1万円ちょいなら、エイヤと買っちゃう気分もわからなくない。

細かいところまで確認したわけではないが、パッケージはおそらく同じ内容のはず。iTunes LP上で日本語の訳詞が付いているとか、おまけムービーに日本語テロップが付いてるとか、可能性としてはなくはないが……正直、この価格差を見ると愕然とするよなあ。音楽における日米価格差は今に始まったことではないんだけれど。

というわけで、ちょっと悩んだけど、リマスターということもあるし買ってみました。ええ、もちろんUS版ですが。

いわゆるドンシャリ系になったビートルズ。確かに音質は違う気がする。特に初期の音源。ジョージ、ちゃんとギター弾いてねえよ!とか、よくわかりますな。

それにしてもAppleは気合い入ってるなあ。買う・買わないは別として、apple.comに置いてある動画一式は素晴らしいの一言。特に1964年ワシントンでのLiveは年内いっぱいの公開らしいので、チェックはお早めに〜。

iTunesのアカウントがハックされた件

7月くらいに、iTunesのアカウントハックが流行していて、特定の電子書籍なんかのランキングを上げるのに悪用されてる、みたいな記事を読んだ記憶はあったんですよ。

そんときは、アホだなー♪的な感じで忘却の彼方だったわけですが……見事にやられました。

ちなみに大きな声では言えないけれど、USのほうです。日本のiTunesストアのは無事。このへんはなんというか、その、ちょっとしたゴニョゴニョ的なナニというか、まあ深く突っ込まないでください。

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きょう、外出先で所用を済ませて、喫茶店で一息ついていたとき。iPhone弄ってたら覚えのない買い物履歴メールが。なんだろこれ、こんなの買った覚えないのにと、ポカン顔してるうちに、立て続けに似たようなメールが次々と届くではありませんか。

直感的に、こいつはハックされたと確信。ソッコーで会社に戻り、iTunesを立ち上げると、見事にやられておりました。プリペイドカードの残額が、150ドルちかくあったのが35セントとか、エエエ〜 ・゚・(つД`)・゚・

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まあ落ち着いて、まずはパスワード変更です。幸い、ハッキングしてくださった方はパスワードをそのままにしておいてくれたので、超複雑なものに変更。

前述の通り、このUSアカウントはちょっとワケアリなんで、泣き寝入りするしかないかなあと、一時は諦めました。なにしろ登録している住所が、サンフランシスコの、えーと、まあ、ちょっと普通そんなところに人住んでないだろ的なところなので、ひょっとしたらアカウント削除とかされないかなあと一抹の不安がね……。不法滞在してるのに事件に巻き込まれちゃって警察に駆け込めない的な。

しばらく悩みましたが、似たようなアカウントハックが続発してたっぽいので、たぶんオペレーションはベルトコンベア的に違いないと思い立ち、USのサポートにメールしてみました。

すると、現地で朝だったらしく速攻で返事が。いろいろと手続きを指示されて、メールをいくつかやり取りしたら、すぐにお金も元通り。アカウントもおとがめナシに。YES!!

いやはや、アップルのサポートいいじゃん!反応速いじゃん!

なお、これがハッカーさんが購入したアプリたちの一部。ランク上げ目的なのか、チャイナ系なのがモロバレだぜ。さりげなくApple製とか他社製品も購入してるのはカモフラージュのつもりなんだろうか。

無事にrefundしてもらえて、よかったなす。

それにしても、なぜハックされたのか。人生初。もちろんエロサイトだなんて見たこともないのに!とか言うつもりないけど、最近はとーんとご無沙汰(謎)だったのになあ。

キーロガーでも仕込まれてるのだろうか……。不安だ。

Kindle3をもう少し

購入したKindle3は、WiFi+3Gです。3Gなんてほとんど使わないだろうなあ〜と思っていたのですが、Kindle3にはWebKitベースのブラウザが積まれているんですよね。

となると、いろいろ遊べそうってことで3Gモデルにしたのでした。価格も大して変わらないし。

試しにこのサイトを表示させてみましたら……さすがに3Gだとビックリするくらい時間がかかります。WiFiならソコソコ。でもこれは仕方がないね。ブラウザ自体、menuの中の”Experimental”、つまり実験的な機能という項目から起動するんで、あくまでもそういう位置づけなのでしょう。

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なおブラウザのほかに、MP3ファイルの再生やText-to-SpeechなんかもExperimentalに入ってます。

それにしても、モノクロ表示って斬新ですねえ。レトロというか、昔のPowerBookを思い出してしまった。

Kindleの3G回線については、今のところAmazonがすべて負担してくれています。つまり、どれだけ使ってもタダ。書籍データのDLくらいだったら容量もさほどでもなかったでしょうが、こうしてブラウザを搭載したとなると、けっこうな負担になるんじゃないかなあ。

きっとそのうち、ある程度の制限がかかる気もするけど、そのぶん本体やデータが売れればいいや、ということなのかもしれません。だとしたら、豪気なものです。

Wikipediaみたいなテキストベースのサイトなら、Kindleとの親和性は高いよね。そのうち、テキスト部分だけぶっこ抜いて表示させるとか、実装されるとステキだなー。

ちなみに日本語は表示はされるものの、IMがないので日本語検索ができません。ちょっと悲しい。

そういえば、いろいろいじってたらNewspapersのAsiaに”Asahi Shimbun”があるじゃないですか!「おっ」と思って見てみたら、けっこう酷評されてるし。なんでも、全体の1/3以上が企業のプレスリリースじゃねえか!とか言われてます。国際版って、そうなのかな……。

なお、ひと頃話題をふりまいていた、”Mainichi Daily News”もありますね。アサヒよかマシだけど……みたいなレビューが微笑ましかったです。

新聞各社にとって、KindleってiPhone/iPad以上に親和性が高いと思うんだけど、日本版を実験的に投入してくれんものかねえ〜。

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Kindle3が届いた

酔っぱらって夜中に帰宅したところ、宅配ボックスに突っ込まれていた。小ぶりなAmazon箱。ペリペリペリ……とはがすと、いきなり本体がチョコンとお目見えである。

このへんの演出は、なかなかニクい。Appleっぽいね。電源オフの状態で、インストラクションが表示されてるのが、まさにE-Ink。

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モーレツに眠くて仕方がなかったのだが、それでもPDFだけは突っ込んでみるかと試してみた。

総じて、反応はモッサリ系。速くなったとか海外のレビューで見たけど、この程度でか! まあ我慢できないレベルではないが、今後の課題かもしれない。

でもやっぱ画面は見やすいねぇ。透過液晶のiPadだと、どうしても目が疲れてくるんだけど、Kindleは表示に関しては素晴らしいのひと言。重さも気にならない。これなら、大長編でも読んでみようかという気になります。

なお自前のPDFに関しては、ある程度Kindleの画面に合わせてサイズとかを最適化する必要がありそう。ヒマなときにでもいじってみよう。たぶん、OS XのAutomatorでイケるはず。

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それにしても、このサイズと軽さはとってもステキ。電源オフ時の待ち受け(?)画像とかもナイスです(歴代有名作家の肖像とかがランダムに表示されるのね)。

iPadもはやいとこ、Retinaディスプレイを積んだ6〜7インチのが出てほしい。明日の夜かどうかは知らんけど。

Bumper 4 iPhone

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iPhoneとかは、「裸で使う」派です。初代iPod以来、この手のモノをケースに入れたことは一度たりともないのですが、つい血迷って、Bumperを注文してしまいました。冷静に考えたら、これで2800円はねーよなあ……なのですが、浮かれてたんでしょうね。

週末に届いていたらしく、昨夜着けてみたのだけど、ゴムっぽくてビヨ〜ンと伸びるタイプかと思いきや、ピッチリでもなく、さりとてブカブカでもなく、微妙なフィット感です。

その代わりと言ってはナニですが、電源ボタンとかボリュームボタンとかは、本体と同じ質感(っていうか同じパーツかしら)で、作りがいいですね。

購入したのはオレンジ。本体が黒なので、ジャイアンツカラーっぽいのですが、そこは2003年型の福岡ダイエーなのだと言い張っておきます。

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写真を見ればわかるとおり、なんというか、マットな感じのゴム素材の周囲を、ツルツルなテープで巻いたような。悪く言えば、魚肉ソーセージのナイロンみたいな感じになっています。悪く言い過ぎ?

でもまあ、ホールド感は確かに高まりますね。あと、万が一落っことしたときの保険としては、すこぶるよろしいかと。背面はそのまんまムキ出しなので、キズを保護したいという人には向かないでしょうけれど。

ただし最大の難点として、コイツをハメるとドックに刺さらなくなります。いちいちケーブルをお尻に挿さねばならないので、そこは相当なマイナスポイント。いやまあ、注文する前からそこは分かってはいたのですけれど。

そのうち外してしまうかもしれませんが、脱着は容易なので気分次第で、って感じになるのかもなあ。

iPhone3G下取り、1万3400円也

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幸運にも、iPhone4は、並ばずに購入できた。

ビックカメラ新宿西口にて、うまいこと予約整理券をゲットできたおかげなのだが、手続きの際、iPhoneの下取りサービスを案内された。ビックカメラでiPhone4を購入した人は、3000円の上乗せ査定があるというので、せっかくだから利用することに。

約2年間もの間、ケースにも入れてもらえずジーンズのポケットに突っ込まれることが多かった私のiPhone3G。ホワイトということもあるが、細かなキズがいっぱいついている。さらには、ジーンズの藍色もこびりついてたりして、相当査定には響くだろうなあ〜と思っていたのだが、案の定、1万300円とのこと。+3000円で、1万3400円だ。コンディションが良ければ、3Gの16GBモデルで最高2万円くらいまで行くらしいが、家で塩漬けにしても仕方がないので、そのまま手続きしてもらった。

面倒くさくて付属品なんかも家に置いてきてしまったのだが、ケーブルやらACアダプターとか、付属品一式が揃っていれば+3000円くらいだったらしい。

なお私の場合、ビック西口4Fの下取りコーナーに持ち込んで、査定に1時間くらいかかった。ビックカメラ内のソフマップコーナーでの扱いになるんだね。

それにしても、こうして下取りされたiPhoneはどうなるのだろう。

国内ではこんなの欲しい人は多くはないと思われるので、大陸や南米とかに流れるのかなあ。私の3Gも、世界のどこかで誰かが使ってくれるのかもしれない。もっと大事に扱ってあげればよかったと、ちょっと遠い目。願わくば、きちんとオーバーホールして、せめてバッテリーは取り替えてあげてほしい。よけいなお世話だけれど(笑)。

そうそう、で、iPhone4なんだけど、これはスゴイねー。3GSを経由してないからか、速度もすごいサクサク感じるし、画面も美しすぎる。フォルムが直線的で薄くなったので手に馴染みやすい。剛性感も高まったし、言うことナシ。あ、電波は相変わらず、ソフトバンク品質ですがね。

自宅のiTunesで、それまでの3Gのバックアップ環境をそっくり再現させられるので、めんどうな設定は不要。実はココが大事かつ重要なことなんだよなあ。

iOSの行く先

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「あんなのどうせ、iPadが小さくなって電話機能が付いただけじゃねーか」

そんな声も聞こえてきそうなWWDCでしたが、いやー、iPhone 4はまさに待望でした。もういい加減、iPhone 3Gのトロさには辟易としていたからね。国内での予約とか、まだ不透明だけど、まあそのうちハッキリするでしょう。白の32GBにしーようっと。

てな感じでiPhone 4ばかりが注目されていますが、あんなのただの、順等進化。真の主役はハッキリ言って、iOSだ。

Appleがこーいうネーミングをするときは、相当強固な意思の現れと見た方がいいです。マシンすべてを「Mac」で統一したときとか、似た感じでしたし。社名からComputer外したときとかも。

iOSはiPhoneのみならず、もちろんiPod Touchにも、そしてiPadにも搭載され(て)ます。iPad用のは、すでに今年秋とかアナウンス済みでしたよね。

で、当然もっと広がりを見せるはずです。当たり前ですね、ハイ。

次は、やっぱTVでしょうかね。TVでiOSアプリですね。楽しそうですね。GoogleTVを潰しに行くんでしょうね。当然ですよね。

どこまで未来を見据えているのか。正直、身震いがする。

iPad、始まりました

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保護シート貼ってみたらテカリがすごい(´・ω・`)

iPhoneを手にしたことで、自分のコンピューター環境は大きく変わった。とりわけ、それまでは肌身離さず持ち歩いていたノートマシンを捨てることができたのが最も大きな変化だ。

会社のマシン、自宅のマシン、さらにはノートなどと使い分けるスタイルは好きではなく、およそあらゆるデータを1台のノートに入れて、会社と家を往復していた。旅先にも携え、必要に応じて仕事をすることもあった。

複数のマシンを使うことによる、データ同期の煩わしさを嫌ったからである。

iPhoneの登場とクラウドの隆盛により、こうした古典的なRoadWarriorスタイルは時代遅れとなった。MacBook Airは家人に与え、自分はデスクトップを1台、おもにゲームと写真、映像編集用途で使っている。

そこに、iPadが加わった。

日本での発売から数日。さまざまなシーン、さまざまな目的でガシガシと使っている。あ、でもiPad狩りが怖くて電車の中では使ってないや。ともあれ、いくつか所感を。

  • 重い。片手で長時間持つのがツライ。
  • バッテリーがすごい保つ。半分でいいから軽くしてほしかったかも(笑)。
  • ツルッとすべって落としそうになること数回。
  • Webを見るのが超快適。サックサク。おどろき。
  • あらゆるレスポンスがものすごくよい。
  • キーボードにはまだ慣れない。長文入力は時間かかる。
  • 明らかに変化が生じたのは、WebやRSSを、ほぼiPadでしか見なくなったことだ。ハッキリ言って、Corei5搭載のiMacよりも快適である。

    YouTubeも、iPadの独壇場となりつつある。また、サイズ的に相当重いムービーを再生させても、本体が熱くなったりしない。やるじゃない(ニコッ

    iPhoneにはTwitterというキラーコンテンツがあったけれど、iPadはそれがスケールアップして、Webブラウズそのものや、写真・動画再生端末として威力を発揮しそう。

    あとゲーム。いくつか買ってみたけど、なかなかの出来映え。さすがにハマりっぱなしということはないが、タッチインターフェースでこの画面サイズというのは新しいジャンルを生みそう。ラブプラスとかも、iPad対応で出るんでしょうね。

    それとね、電子書籍関係。

    さすがに京極夏彦は買ってないけど、五木寛之の『親鸞』はトライしてみようと思ってます。ただ、透過デバイスで長編なんか読もうものなら、視力が急激に下がりそう。

    何度か触れた、手塚治虫全集ですが、これが想像以上。もとのPDFをリサイズしなくても、ビュンビュン転送してフツーに読めちゃう。漫画コンテンツに関しては、ビューワーとして相当いいんじゃなかろうか。モーニング系の編集部あたりで、すでに怪しいプロジェクトが進んでいることを期待したい。

    全体的に、動作がここまでキビキビしているとは予想外だった。A4チップの実力といえばそれまでだが、OS自体の最適化でいい仕事をしている。これは、7日に発表される新しいiPhoneも、性能的にものすごいことになってる気がする。

    また、ワイドショーなんかでもさんざん取り上げられたからか、周囲の食いつきがものすごい。五反田の居酒屋のおねえちゃんもすごかったが、社内でさえ、ちょっと使おうものならすぐさま人がワラワラと集まって取り上げられてしまう。

    最新号のananは、iPhone特集。ソフトバンクが幾ら出してるか知らないけど、iPadが一般メディアでこぞって取り上げられるのも時間の問題だ。

    コンピューターの時代は、本当に終わりつつある。

    NEX

    ボディーがちっちゃい、薄い、そして軽い。おまけに価格も、相当がんばってるじゃないか。


    <sonystyleより拝借>

    すでにネット上では軽い祭りが起こり、数少ない撮影サンプルを巡ってあーだこーだと賛否両論なわけだが、これは早いとこ触ってみたいねえ。AF/MFまわりの機能とか、使い勝手も相当気になる。あとレスポンスね。

    「背景ぼかしコントロール」みたいなのは、よくわかってらっしゃる方とかは「そんなの露出変えてるだけじゃねーか」なんてクサしたりするんだけれども、じつはこういうのがとても大事だと思う。なんも分からん人に、露出と被写界深度の関係を解説するのって骨が折れるもん。オフサイドの説明の方が、まだ簡単だ。

    m3/4とかGXRみたいな層っていうのは、まさに自分がそうなんだけど、これから競争が激化しそうだ。ニコンとかキヤノンとかはどうするつもりなんだろう。まあこれで、尻に火がついたかも。

    それにしても、思ったより早く出てきたなあ。年末商戦かと思ってたのに。だけどこれ、どうせなら防水モデル用意してくれんかなあ。アウトドア需要、相当あると思うんだが。防滴でもいいんだけど。

    正直、ソニー製品で「おおっ」と声を上げたのはClip-On以来かもしれない……。ちょうど10年前だナー(遠い目)。

    WiFi64にしました

    音楽とかをガンガン入れるわけでもないので32でいいかとも思ったのだが、手元にあるコンテンツの総量をひとしきり考えたところ、最悪の事態とは、それを管理するのがメンドくさくなることだと気づいた。そんで64である。アホだ。

    3Gはどうするか最後まで迷ったのだが、ソフトバンクでSIM Lockだなんてどうよ? ということで却下。どうせ今年はiPhoneも機種変することになるので、通信系はそっちでいいだろう。

    さて、あとは手塚治虫全集を「自炊」して……と。誰かやってくんないかなあ!

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    ところで手塚治虫といえば「火の鳥」。中でも「太陽編」が好き。火の鳥というシリーズ自体、古代と未来を振り子のようにして現代へと紡がれているわけだけど、太陽編は作品自体が壬申の乱の時代と21世紀を行き来している。

    物語は白村江の戦いに始まって、壬申の乱自体を、日本古来の八百万の神vs大陸からやってきた仏教、という形になぞらえるあたり、スケールも大きく、非常に読み応えがあります。

    いっぽうで近未来と設定された世界では「光」という宗教が世界を支配しており、それに与しない人々は「シャドー」として地下に暮らしている。ゴキブリの唐揚げなんかを日常的に食べたり。

    まあ、物語の解説はどうでもいいんですが、その近未来で、主人公は「光」による理不尽な支配状態を打破すべく、その総本山に乗り込み、テロを行うんですよねえ。

    私は最近のAppleのことを考えるとき、よくこの「火の鳥・太陽編」のことを思い出します。

    おっと、Appleがマーケットにおいて支配者的存在になり、すっかりevilと化したとか、そんな話にしたいわけではありません(笑)。

    ただまあ、世の中全体という大きな枠も、あるいは数人による小さなコミュニティーでも、支配構造の変革というのは常に起きりうるんだけど、ざっと歴史を見渡すと、意外と人間って同じことを繰り返すようになっとるのですね。

    弱くて虐げられた者が、大きな力を持つ者に立ち向かい、勝利を手にする。そこにカタルシスは生まれ、大抵の物語はそこでハッピーエンドを迎える。

    平凡なフィクションの世界でなら、それでもいいでしょう。しかし、現実世界では物語はとどまることなく続くわけで。あ、もちろん火の鳥・太陽編は、凡百のごとき終わり方ではなく、そのあたりキッチリと描かれています。

    つくづく、火の鳥シリーズは完結してもらいたかった……。

    未来は僕らの手の中、ただし6週間後

    発売延期で大いに落胆する人がいっぱいいますが、なあに、昔のアップルがの、さまざまな「やらかし」に比べれば全然かわいいもんです。「泳げる頃には」とかね。

    とはいえ私も、今月末には入手する気まんまんだったのでガックシきてますが、ひと月くらいならまあ、特段慌てることもないでしょう。むしろ、手塚治虫DVD-ROM全集のePub変換をする時間ができたということで無理矢理な自己解釈。

    ヤフオクも価格が跳ね上がってるし、2chあたりでは個人代行のボランティアまで出る始末ですよ。さすがにそこまではするつもりないけど、ものすごいなあww

    ま、あまりにも有名になってしまった、iPadとたわむれる猫の動画でも見てなごむことにしよう。


    「思ったより売れすぎちゃって困ってるんで、とりあえずアメリカ優先でモノを回させてもらいますね、ごめんね」というロジックは、いろんな意味を持っています。

    まずはやはり、一部のアナリストやFlashヲタの指摘をよそに、相当な勢いで売れまくっているということをアピールしたいというのがひとつ。米国以外の発売延期リリースが出た途端、Apple株が暴騰してるらしいので、これは予想以上の効果があったんではないでしょうか。

    また、米国内でユーザーの絶対数を増やすことで、さまざまなサービスやアプリ、たとえばiBooksとかを、短期間で一定のレベルにまで利用頻度を上げることができます。iPhoneもそうだけど、現時点でのiPadはドメスティックな要素が非常に強いので、事前の根回しの効果がより強く現れてくるわけですね。

    iPhoneを持つようになって、それまで肌身離さず持ち歩いていたノートパソコンを手放しました(家人にあげました)。iPadを持つようになれば、まず手帳を完全に捨て去ることができそう。そしていずれ、いま現在コンピューターと呼ばれているものをとサヨナラする日が来るのでしょう。

    OpenDocのことを覚えている人など、もはや少数かもしれないけど、あのコンセプトがタブレットに降りて来たらすごいことになるだろうなあ、とか妄想。でもまあ、それはまた別のお話。

    iADかー

    iADとはいかにもベタなネーミングだが、昨夜のAppleのEventの中では、これが潜在的に最も大きなインパクトを持っているのではなかろうか。

    基本的に広告は、嫌われる存在だ。特にインターネット・オリエンテッドな世界では。

    チカチカとうるさいバナーやFlashはもちろんのこと、メルマガと称したDM、はてはRSSの新着にまで紛れ込み、既読にする手間をかけさせる。

    こういった広告は、迷惑なことこのうえない。

    その反面、好感度の高い、あるいは少なくとも気にならない広告も確かに存在する。その差は何かと問われれば、「役に立ったか立たなかったか」という要素が非常に大きい。

    確かにGoogleの力は偉大で、AdSenseなんかは確かに内容とのマッチングはいいが、それはあくまでもアクセスしている対象との親和性が比較的高いだけにすぎないから、時にトンチンカンだったり、どうでもよかったりもする。

    Appleがやろうとしているのは、もっと突っ込んだモノになりそうだ。何しろ、iPhoneなのだ。音楽を聴く、アプリを使う、ネットを見る、そういった行動がすべて、紐付け要素となる。もっといえば、位置情報。行動パターンなんかも含まれるのだろう。

    個人情報保護的な観点から、こういったことに対してアレルギー反応を起こす人は多いと思う。キンタマ握られてる感覚ね。

    しかし、広告を出す側、売る側としては、これほど高い効果が望まれる媒体は、かつてなかったかもしれないというくらいインパクトがある。ユーザー側としても、的確なリーチの広告であれば、それが役に立つ度合いは高まるわけで、決して悪いことではないはず。

    モバイル向け広告会社のQuattro Wirelessを買収したのが1月だが、この僅かな期間で形にしてしまうところがおそろしい。もちろん前々から構想されていたことだとは思うが。

    もちろん同じことはGoogleにも簡単にできるわけで、実際、AdMobという会社を買収しようとしている。だから今回のAppleの買収は、先手を打とうとしたものだ。

    今後は、ますますiPhone vs Androidという図式に拍車がかかる。Android側は、端末による個体差をどう埋められるかがカギとなりそうだ。そしてAppleは相変わらず、ハードウェアとOSを1社で開発しているアドバンテージを活かし、より最適化された広告を配信することができるだろう。

    このアドバンテージは、かつては逆にデメリットでさえあった。ほんの10年でここまで状況が変わるというのは、本当にすごいと思う。そう、かつては確実に負のスパイラルだったわけで、ずうっとその様子を見て来た人間からすると、まるで海底に沈んでいたものが衛星軌道まで飛び上がったくらいの感覚だ。

    なお、レベニューシェアはApple側が40%という数字のようだ。Googleはどうなのかとちょっと調べたら、どうやら非公開っぽい。もちろん調査はしているだろうから、同等か、あるいはやや良い条件という感じではなかろうか。

    広告代理店としては、どんな受け止め方なんだろう。ちょっと話を聞きにいってくるかなー。

    Anatomy of Apple Design

    これはすごいなあ。実写ではなく、フル3Dで、10日かけてレンダリングしたとか。気合いの入り方が違う。

    よくハードウェア的なデザインをもってしてAppleを賞賛するのは個人的にはしっくりきていなくて、最大のデザインはやっぱりOSだと個人的には思うのですよね。それも、見た目ではなく所作というかふるまいというか。まあそれも、「直感的なインターフェース」的な物言いをされることは多いんだけど、それもちょっと違和感があって。

    頭の悪い人と話をしてるときのイライラがない。理にかなった構造とリアクション。結果的にストレスがない。結局はそんなことなんじゃないかなあ、などと思いつつ。

    話がそれた。

    ハード的なデザインも、じつによくできてるなあ、と改めて。

    iPadの注文はいつから始まるのかなー。

    Anatomy of Apple Design from Transparent House on Vimeo.

    AppleがTabletを発表する前に個人的に整理しておきたいこと

    いよいよ1/27(日本では1/28午前2時とか)に、Appleが新製品を発表するようだ。スティーブ・ジョブズ自ら“This will be the most important thing I’ve ever done”などと言っており、相当注目が集まっている。

    この手の演出は「いつものこと」と言えなくもないのだが、あらゆる状況証拠的なものから推察すると、少なくともAppleがこれまでにないカテゴリーの製品を、満を持して発表する、ということは間違いなさそうだ。

    タブレットは大きなiPhoneなのか。

    ある意味で正しくある意味で正しくない。

    実際、華々しくデビューするのがタブレット型の製品であったとしたら、OS部分には間違いなくダウンスケールされたMac OS X、あるいはアップスケールされたiPhone OSが搭載されるはずであり、そういう意味では大きなiPhone、あるいはスリムなMacとも言えるだろう。

    個人的妄想:iPhoneアプリとは完全に互換性を保ち、10inchとも噂される液晶画面上では、おそらくiPhoneアプリを複数同時に立ち上げたり、またiPhoneアプリ自体にもスケーラビリティが加えられ、同じアプリがiPhoneでもタブレットでも違和感なく動き、タブレット上では大きな画面領域を生かした機能が使える、といった感じになるのではなかろうか(ゲームであれば単純に高解像度化され、メールやTwitterのようなアプリは同時に表示できるものが増える、などのイメージ)。

    タブレットは電子書籍リーダーなのか。

    ある意味で正しくある意味で正しくない。

    もちろん電子化された書物にアクセスするのは他愛もないことだろうが、KindleやSONY Reader、あるいはNookと同じ文脈で語られる製品にはならないと思われる。

    Appleが米国の出版社にアプローチをしたとの話もあるが、それはAmazon Kindleに対抗し、iTunes上でBook Shopを開くためだけのものではなかろう。

    村上春樹や司馬遼太郎、あるいはスティーブン・キングの作品を「読む」のであれば、やはりKindleやSONY Readerが採用するE-Ink型の端末が圧倒的に適している。これは新聞についても同じことであり、いわゆる透過光と反射光の問題だ。

    このへんについては、松永英明氏のブログ「絵文録ことのは 」にわかりやすい投稿があるのでリンクしておく。
    Amazon Kindle(アマゾン・キンドル):「反射光の電子ブック」という革命的に新しいメディア

    Appleはカラーであること、マルチタッチであることに妥協はしないだろうし、仮にKindle対抗の書籍版iTunesストアを解説し、タブレットで読むことが可能になるとしても、あらゆる既存の枠組みの「再定義」が大好きなAppleが、それだけで満足するとは想像できない。

    つまり、タブレットで楽しむコンテンツがあるとすれば、既存の動画や音楽、アプリなどに加えて、何らかのものを再定義したものになるはずだ。そう、例えば、Time社がSportsIllustratedのデモとして公開したような、新しいメディアフォーマットだ。


    再定義されるのは雑誌なのか。

    ある意味で正しく(ry

    それはテレビ番組かもしれないし、古き佳き、ディレクターベースのインタラクティブコンテンツかもしれない。ひょっとしたら、懐かしのナレッジナビゲーターかもしれない。

    もし、上のSportsIllustratedみたいなもんが「標準」になるのだとすれば、メディア業界は再構築を余儀なくされる。動画、静止画、音楽、文章、そしてコーディング。新たな人材が求められ、ある意味、活気づくのではなかろうか。当然、それらを横断するスキルが必要になるわけで、単機能的編集者は死んでいくことになるだろう。ガクブルである。

    当然、リッチコンテンツを抑えているパブリッシャーが有利になる、というか、パブリッシャーはリッチコンテンツがないと立ち行かなくなる(いまでもけっこうその雰囲気はあるけれど)。

    結局のところよくわからないが。

    あと数十時間内で、Appleのプレゼンテーションについて知ることができる。あれこれ妄想を膨らませて楽しめるのも、残りわずかだ。

    ひょっとしたら、すこぶる馬鹿げたものかもしれない。評論家たちが一斉に攻撃してAppleの株価はガクンと下がるかもしれない。久しぶりにAppleがコケる姿を、世界は潜在的に待ち望んでいるから、発表と同時にあらゆる人間があら探しを開始するだろう。

    だが、iPodが初めて登場したときのことは、いまだによく覚えている。当時の、世界中の冷ややかなコメントも今となっては懐かしい。「いったい誰が5GBもの音楽を常に持ち歩きたいと思うのか」「そもそも高価すぎる」等々。

    だがあの発表会で、集まったごく少数のプレスにiPodを渡したとき、AppleはそのiPod内に収録された楽曲のCDも30枚ほどだったか、すべて同じ袋に入れて渡していた。要するに、本気だった。

    どうせ日本は「おあずけ」でしょうね。

    情報筋によると(笑)、米国での発表を受けての日本国内でのプレス向け発表会は、現時点ではまだアナウンスされていないようだ。

    これはつまり、どんなに魅力的な製品が登場したとしても、日本での発売はすぐには行われないということだ。オリジナルiPhoneと似たケースになるのではないかと思われるが、コンテンツなどの整備状況等を邪推すれば、まずは米国からということになるのだろう。まあ、これは仕方がない。いつものことだが、尻尾を振って待つしかできないからね。

    古来、SF映画などでは登場人物がタブレット状のキカイで通信したり、なにかをモニターしたりといった姿がよく見られた。スタートレックしかり、ノートパソコンではなく、それは必ず板状のものだった。そういえば先日見た「AVATOR」にも、そのような端末が登場していたなあ。

    さてさて、とりあえず楽しみにしておこう。

    MacBook Airのヒンジ破損

    ひところに比べると、アップル製品の品質は格段に上がったように思う。特にノート型は進歩が著しい。むかしのPowerBookなんかは、持ち上げただけでバッテリーの接点が外れて電源が落ちるとか、じつに微笑ましい不具合があったものだけどね。

    ’08年初頭に登場したMacBook Airをずうっと使っていて、そろそろ20カ月にもなろうとしているが、コイツがまた頑丈で、毎日のタフな使用にもしっかりと耐えてくれている。SSDが64GBってのがあまりにも心もとないけれど、まだまだ現役で働いてくれそうだ……と思っていた矢先に、ヒンジが割れた。

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    ふたを閉めようとすると、ギ・ギ・ギ・ギとイヤ〜ンな音がする。しかも完全には閉まらない。ゼロスピンドルのMacBook Airで、最も消耗するのは、やはりこのヒンジだろう。それだけに、嗚呼とうとう寿命が来たかと目の前が真っ暗になりつつ、これで新しいマシンが買う言い訳ができるなあ〜とほくそ笑んだ。

    だがチョロっとググると、この問題はアップルも認識しているようで、保証が切れていても無償で修理してくれるそうだ。軽く舌打ち。

    Apple Storeに持ち込むことにするが、最近のシェアの向上に伴ってか、予約がすぐには取れない。予約ナシでも対応してくれるだろうけど、待たされるのがイヤなので、最短で予約が取れるところを抑えた。渋谷店。

    口にするのもこっぱずかしいGenius Barにて担当者にいきさつを話す。その場での修理はさすがにできず、工場に送ることになるらしい。ひょっとしたら1週間くらいかかるかもと言われる。とにかくコイツが直らないと仕事にも支障が出るので選択肢はほかにない。

    ユニットまるごとの交換になるかもしれない、HDDの内容を消去する可能性もゼロではない等、ひとしきり注意事項を聞いて、預けてきたのが9月28日の月曜日午後。それが昨日、9月30日の水曜日午前中には自宅に届く。なんだよ、やればできるじゃねえかw

    明細を見ると、液晶まるごとの交換ではなく、ヒンジ部分だけの交換で済んだっぽい。さらに、内蔵カメラに動作不具合が見られたのでロジックも丸ごと交換しといたよ、とある。おお、ひょっとしたら最新モデルのロジックになってるんじゃね!?と、wktkしながらシステムプロフィールをチェックするも、見事に旧型のままでガックシ。

    今回の素早い対応は運が良かっただけかもしれないけど、非常に満足。昔はアップルのサポートといえば最悪の呼び声も高かったが、変われば変わるもんだなー。

    日本はいつまで蚊帳の外でいられるか

    恒例の年度末Deathマーチで忙しさMAX! なので、投下しようと思ってたけどタイミングを逸してたエントリーを。

    その本、アメリカ国内で正式に流通していないでしょ
    →ってことはある意味、絶版だよね?
    →じゃあ、ググれば全部読めるようにしとくわ

    かようなGoogle様のスーパーコンボ技のおかげで、いま日本の出版業界はちょっとした混乱に陥っている。全体像をつかむには、このへんの記事がいいのかな。

    具体的にどんなタイトルが該当するのか、と調べてみたら、大手中小関係なく、もう何千何万何十万もの本がリストアップされていて笑った。最新刊も読めちゃう。いいのか(笑)。

    これ、ある程度の法務体勢があるところはいいけど、中小や地方出版社にとっては寝耳に水で、無用なトラブルになりかねない。ホンマに大丈夫かいな。日本のグーグルがうまく立ち回ってくれればいいけど……。

    その一方で、何を今さら感だけど、Amazonの大英断がきました。Kindle for iPhoneね。これ、たまたま最初がiPhoneだったっていうだけで、準オープン化したってことが大きい。いずれAndoroidや、ほかのハードウェアにも広がっていくものと期待されるし、Kindle自体の購買にもつながるだろうから、いい企業判断だと思います。

    両社の思惑がどうなっとるかにもよるけど、Appleがこのアプリの審査を通したってことは、Appleとしては電子書籍はやらないってことなのかもしれない。

    先日、大学時代の飲み会があって、そのとき来ていた某大手出版社、某大手新聞社の人たちともこのへんの話題になったんだが、相当酔っぱらってたので、キチンと説明できたかはわからない。

    なんとなく、酔っぱらいの戯言として捉えられたような気もするが、アメリカでは新聞社にとってKindleは、「溺れた人間に投げられた藁」どころではなく、控えめに言って「救世主」の域にまで達しつつあるんじゃないかと思う。

    すぐれたコンテンツを作るメディアがあってこそ、グーグルやAmazonが彼らの商売を続けられるのであって、そういった作り手たちが(規模はちいさくなるのかもしれないけど)きちんと労働に見合った対価を得られるシステムの構築は、ほんとうに急務だ。じゃないと、なんとかJAPANのWBCでの活躍も、きちんと報道されなくなってしまう。

    優れた記事と、いい写真。紙とか電子とか、プラットフォームなんてどうでもいいから、それらを生み出す人材やノウハウが途切れませんように。すでに若者たちの世代で断絶が始まってるかもしれないが、まだ間に合うと思うのよね。

    クーリエ・ジャポン iPhone版

    T-Timeは小説みたいに文字ばっかりならいいけど、図版が入ると厳しいかと思ってましたが……いやいや、これけっこうイイ感じじゃないの。

    見開き全体を見渡せるのは普通だけど、本文、あるいは図版+キャプションなどページをブロックで区切っていて、タップするとそれぞれ拡大してくれるのね。オーサリングはけっこう大変なはずなんだが、誌面のレイアウトを活かしつつ、読み進めるにあたって読者に与える不便なところを極力なくすためには、この方法しかないかもしれない。

    ただまあ、俯瞰時の把握のしやすさみたいなところは厳しいんだけど、これは物理的な画面サイズの問題なので仕方がない。

    R0011869 特集のトビラ

    R0011868 リード部分を拡大

    紙のものを、PCだろうと携帯端末だろうと、デジタルに落とし込むという行為は、客観的に観たら不毛かもしれない。雑誌には雑誌のレイアウトがあるように、WebにはWebのレイアウトというかデザインというものがある。当然、携帯端末には携帯端末のデザインがある。紙のインターフェースを無理矢理デジタルにしても読みにくいだけだもの。iPhoneでは、産經新聞がまさにそれだけれど、いちいち拡大しないとどんな内容かわからないし、面倒くさくてとても読む気にはなれない。やってること自体は相当なことなのに、UIの部分で思いっきり損してる典型例だと思う。

    単にiPhoneでも読めるようにしましたよ、というのは最低限のレベルでしかなくて、いかに読者に負担をかけず、しかも内容をきちんと伝えて読んでもらえるか、というのはそこから先の問題。そういう意味では、クーリエ×T-Time(ボイジャー)の思惑は、ある程度成功するかもしれない。ていうか、してほしい。

    なお、クーリエ・ジャポンの紙版は定価680円だが、iPhone版は350円。20ページ程度の無料版も用意されてるのが親切設計。

    あまり細々とした雑誌は不向きだと思うけど、この手の媒体なら意外とマッチしそう。果たして他社は追随するかどうか。

    ITunes Storeへのリンク
    クーリエ・ジャポン 2009年3月号
    クーリエ・ジャポン 2009年3月号 Lite

    Kindle2 雑感

    今風なデザインで、むちゃくちゃ薄くなりましたね。今回はおまけに、スティーブン・キングの新作が独占(先行?)リリースされるなど話題性もたっぷり。初号機は散々な言われようだったけど、これは売れるんじゃないかな。いや、ぼくもガジェット好きとして欲しいです! アメリカの知人に無理矢理頼もうかしら。

    新聞社や出版社が、どうみてもお先真っ暗な中、本気でどうにかしようとしてるのは、やっぱりGooglezonという現状はなんというか。放っておいたら、彼ら自身のメシの種がなくなるからってのはあるんだろうけど、取り組み方の本気度が違いますわ。

    ネガティブなトーンは、相変わらず(少なくなったとはいえ)聞こえてくる。やれKindleなんてハードウェアとして見たらショボーンだとか、ソニーも松下もシャープもだめだったとかうつむいてる人もいっぱいいるんだけど、形はどうであれ、こうやって世の中にプレゼンテーションし続ける企業はすごいなあ、と思う。

    インターネットはメディアを殺したけれど、メディアを甦らせるのもまた、インターネットなのだということがよくわかる。アメリカ人のみなさんには、ぜひKindleでNYTを購読しまくってもらいたいものだ。

    電子ブックの未来はどこに〜その3

    問題は、たぶんハードウェアだと思うのです。

    だって、携帯電話がいくら優れたデバイスだろうと、そこで一般人が読もうと思えるようなコンテンツには、猛烈な制限がかかる。だって、あのサイズの表示領域で文字が読める解像度となると、どうしたって情報量に限界があるからね。

    やっぱり、ケータイだと「恋空」みたいなフォーマットの作品がフィットするんだろうし、あのスタイルが今後、文字ベースの表現として主流になるかと言えば、さすがにそうは思わない。きっと、テクノロジーの進化のほうが速いだろうからね。

    ポケベル世代の断層、と聞いてピンと来た人なら話は速いかもしれないが、要するに、文化がハードウェアによって囲われるというのは今に始まったことではない。ポケベル打ちじゃないとメールが書けないという女性たちがひっそりと存在するようにね。

    というわけで、携帯デバイスで読書やマンガというのは、一定のマーケットはできるだろうけど(すでにできてるか)、例えば週刊モーニングが丸ごと移行するとか、新刊の単行本を通して読むとか、そういうレベルの話にはなかなかならないと思う。単なる物理的な、ハードウェアの問題なので致し方ない。

    そう考えると、ソニーのブックリーダーとかKindleみたいなサイズってのは、「妥協できるギリギリのライン」ってことなんだと思う。あの表示領域と一画面あたりの情報量という意味でね。「本読み」を考えるとこうなりますよね、っていう回答だ。実際、ハードウェアとしてもよくできてるし、さらに単なるデバイスじゃなくて、コンテンツあってのデバイスということもよく理解されて設計されてると思う。

    でも爆発的には売れてないってのは、理由があるんだろうなあ。いろいろ言うこともできるけど、結局のところ、ひとは読書のため「だけ」のデバイスに何百ドルも出すほどの価値を見いだせない、ということなんだと思う。

    では希望はないのかというと、そうでもない。昨今話題の、Netbookと呼ばれるカテゴリーがあるけれど、ああいったことに象徴される、「スペックとしては必要十分なレベルの低コストデバイス」が電子ブック端末になっていくんじゃないかなあ、というのがこのところの夢想のネタなわけで。

    要するに、最先端のCPUなんかはいらないけど、そこそこ動いて低消費電力で、しかも安くてやろうと思えば何でもできちゃう、というところが大事。

    例えば、OLPC(One Laptop Per Child)ってプロジェクトがありますが、XOXOっていう第二世代と呼ばれるモデルなんかは、コンセプト的に非常にいい感じ。2010年までに75ドルで提供とかいうけど、リアリティーあるよね。

    (以下、blog.ted.comより)



    あとは、デバイスそのものに革新性を持たせるというベクトルもアリですよね。クニャクニャにできる、まるで紙のようなデバイス。こっちのアプローチでは、例えばPlastic Logicなんかが面白いモノを出してる(Wiredの記事)。E Ink系というか、教育やビジネスの市場でも可能性ありそうだよね。

    さて、まとめに入ります。

    イマドキの若者は、テレビを見ながら携帯を常にいじってるんだってね。ホントかどうか知らんけど。

    でも、思い当たるフシもある。私はテレビ見ながら携帯はいじらないけど、ノートPCを開いてることはよくある。野球見ながら2chの実況スレなんかを覗いたり。ドラマなら、俳優をwikiで調べてみたりとか、普通に何かを検索したりね。

    仲間うちでは「コタツトップ」なんて言ったりもするけど、OLPCのXOXOみたいなものが100〜200ドルくらいで買えて、音楽や動画なんかも楽してめて、子供やメカに詳しくない人にも使いやすくて、さらには電子ブックリーダーにもなる、というのが「とっかかり」としてはいいんじゃないかなー、なんて思ったりします。

    話題のNetbookなんかは、まだノートPC臭が強すぎる気がするんですが、機能的にはiPhoneやAndroidのようなハンドヘルドと同等でもよくって、もうちょっと画面が大きいもの、言ってみればA5くらいのキーボードレスデバイスってことなのかなあ。

    すでにアメリカでも紙メディアの会社はエライことになってるけど、日本の新聞社も軒並み減収減益が騒がれてきた。まだ時間はあるようでいて、意外と待ったナシなんだよなあ。はやいとこ、何らかの打開策がワールドワイドで起こらないと、例えば新聞社や出版社は淘汰どころかガンガンつぶれて、きちんとした取材力をもとにきちんとしたコンテンツを作ることができる、作り手そのものがいなくなってしまう。

    作家はインディペンデントでやっていけるだろうか。いけるかもしれない。でも、仮にいいものを生み出すことができても、作品をフォーマット化し、デザインし、プロモートし、ディストリビュートするのは1人ではツライ作業だ。iTunesStoreのようなサービスがこれだけ定着しても、インディーズとそうでないのとでは大きな差がある。

    あるいは、業界全体が、この猛烈なスピードの中で一回リセットされたほうがいいのだろうか、とも思ったりするけれど……。

    最後は酔っぱらいっぽくなっちゃったけど、本稿はこれにて一旦おわりまーす。ま、CES2009開催前の独り言ということで。

    電子ブックの未来は「そこ」に?

    前回、こんなエントリを書きましたが、著作権問題についてはものすごい動きがありました。

    Googleのリリース:いろいろうるさいから著作権管理の会社作ったるわ(意訳)

    要点はココ。

    Google is also funding the establishment of a Book Rights Registry, managed by authors and publishers, that will work to locate and represent copyright holders. (中略)Since the Book Rights Registry will also be responsible for distributing the money Google collects to authors and publishers, there will be a strong incentive for rightsholders to come forward and claim their works.

    Googleが、出版社や著者の代わりに、著作権を管理しますよ、と(あくまで管理なので、放棄ではない)。それによって、その著作物が使われた内容に応じて、出版社や著者にはお金がチャリンチャリンと入る。日本でいうところのJASRACの書籍版みたいなもんか。

    池田信夫さんのblogでも語られていましたが、これ、Windows7のβとか吹っ飛ぶ話題だと思うんだけどなあ。言ってみれば、Googleに著作権管理を委託されたプロダクトに関しては、「金さえ払えば」きちんと二次利用できるということであり、電子ブック用コンテンツを作るようなベンチャーなんかが生まれてもおかしくない(あるいはGoogle自体がそういったことを始める可能性も高いが)。

    仕事が忙しくて、ネタがあるのに更新できてなかったけれど、この件はさすがに別格かなあ。やっぱり、Google様が世の中のあらゆるリソースを牛耳ってしまうのでしょうかね。

    電子ブックの未来はどこに〜その2

    前回の続き、書こうとは思ってたんです。第二回はサービス、第三回は端末の話を適当にゴニョゴニョして、お茶を濁そうと思ってたんですよ。

    だけど、サービスだけ切り離して考えることは難しいなーって感じで頓挫してました。なので殴り書きっぽく、問題点的なことだけ羅列しつつグダグダします。

    ちょっとその前に書いておきますが、AdobeはAdobe Digital Editionsっていう、電子ブックのデータ流通までをも見越したソフトを作っていて、まさに書籍版iTunesという出来映え。PDFとepub(たしか)っていう形式に対応。ちなみに、PDFリーダーとしても優秀(高速)なので、AdobeReaderよかこっちのほうがいいかもしれない。



    無料サンプルでアリスとかシャーロック・ホームズとかあるので、けっこう楽しめます。あと、なんとこのソフト、図書館から借りる(borrow)っていうモードも備えております。返却期限(というかファイルを開ける期限?)もあったりするらしく、じつによくできてる。

    でも、Adobeはソフトは作ってくれたけれど、その先についてはあんまり力を入れてない。それについては色々あるかとは思うんだけど、要するに「金にならない」ということなんだろうと思う。音楽におけるiTunesStoreは、楽曲販売によって得る利益は重視されていないという。それよか、1台でも多くのiPodを売るほうがAppleにとってはオイシイわけだ。

    価格設定の問題はあるにせよ、Adobeとしては端末を開発するわけでもないから、そこまで深入り(したくても)できないっていうのが実状なのかもしれない。単なる妄想だけど。

    認証システムとかもちゃんとしようとしてるし、本腰入れてやればいいのになあ、と個人的には思う。あ、ちなみにAdobe Digital Editionsに対応した端末は、いまんとこソニー製品のみ(かな?)。なので、こんどの発表では、Adobeも絡んでくるんじゃないかな。んで、NY公共図書館の蔵書の、例えばほとんどがAdobe Digital Editionsで借りて読めるぞ、みたいな。んで、持ち出すのはソニー端末でどうぞ、と。

    前フリのつもりが思いっきり長くなりましたが、

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    電子ブックの未来はどこに〜その1

    またしてもソニーネタですみません。10月2日に、ソニーが新しい電子ブックリーダーを出すようです。

    著作権が絡むと遅々として進まなくなる日本を尻目に、米国ではこの市場はけっこう注目されてる。現時点での図式としては、アマゾンとソニーの2強なのかな。アマゾンはご存じKindleで、面白い試みではあるんだけどいまひとつパッとしない印象。デザインがナニだからでしょうか?

    ことこの分野に関しては、自分の仕事も関係してるので、言いたいこと/言えないことがたくさんあるんだけど、自分用のメモも兼ねて。長文です。

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    AppleのGeniusにガクブル

    iPod nanoのカラバリとか、そんなもんどうでもいいんだけど、今日iPhone 2.1がリリースされたので、さっそくiPhoneでGenius機能というものを試してみた。

    Geniusとか、よく言うよね、自分で。「オレってイケメン」に近いものを感じるんだが、Appleってネーミングについては、たまにスベるんだよなあ。

    さて、ともあれ適当にビリー・ジョエルの”Summer, Highland Falls”なんぞを選択してGeniusボタンを押してみた。で、一瞬で生成されたプレイリストがコレ。いやはや、すごいわ。ちゃんと、それっぽい曲がズラリ。テンポがいっしょとか、そーいうんでもない。同世代の人なら分かってもらえるかな?

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    Life-Xのクローズドβ

    ソニーがちょっと面白そうなことを始めてるので、クローズドβに応募してみたよ。

    ●Life-X



    Google系は勿論、Flickrや一般のブログなんかの、あちこちに散らばったものをまとめて、入り口を作れるよってなイメージか。ライフログってことらしいです。動画はeyeVioとYouTubeに対応。技術的な困難さはないだろうから、政治的なハードルをクリアすればニコ動もいけるはず。あとTwitterも対応してるね。ドリキンさんとか、絡んでるのかしら(笑)。とにかく積極的に他社の良質なモノを取り入れようというところが、「いいじゃん」と思った。

    見渡してみると、意外とweb上にはOpenなサービスってまだ少ないんだなあ。Flickrなんかは外部サービスからのアクセスに関してはwelcomeな感じで、そこがまたいいんだけど。mixiとかはさすがになあ。それやっちゃったらSNSの定義がおかしくなるからなあ。でもブロックごとに非公開あるいは認証を必要とするような感じなら、いけるのかな。いやでも彼らの商売的にそれはやんねーか……etc,etc

    さて、問題はアウトプット。PCやケータイは当然として、テレビはやっぱブラビア。あとPS関係ですか。このへんはスタート時だから仕方がないとして、もっと広がるといいんだけどねえ。ソニーとして、どこまで拡げられるか。例えばiPhoneとかDSにまで及ぶとしたら、本当に面白いことになりそうな気がする。いやさすがにないかw

    個々のリソースについては、いまんとこ自社保有はeyeVioとSo-netのblogくらい? つまり、ヨソが真似する可能性は高いよね。誰とは言わんけど、マネシタ電器とか呼ばれてるカイシャがあるでしょう?あ、いまは名前変わったんだっけね。

    たぶん、簡単に真似できないような、明らかなアドバンテージがあるのかもだけど、「カッチョいいテンプレートがいっぱいあるヨ!」で終わりってことはないと期待。あと、果たしてどの程度の市場を狙ったものなのかも気になる。単なる自社製品囲い込みってレベルじゃない雰囲気はあるが、いずれに容量に応じて課金とか始めるのかな? まあ運良くβに当たったらいろいろ試してみようと思います。こーいうの、当たったためしがねえけどw

    そういえば前後して、サー・ハワード・ストリンガーの鼻息の荒さが感じられる記事を読んだ。そこで「へぇ」と思ったのがこのくだり。

    Stringer氏は、「ソフトウェア開発に関して揶揄されてきた企業」であるという経験から、PLAYSTATION 3およびPlayStation Portable(PSP)の顧客向けデジタルメディア配信サービスであるPLAYSTATION Networkを「あまり話題にならないようにスタートさせた」ということを認めている。同氏は、この選択が「大きな成功」をもたらしたと述べている。

    Life-Xとは直接関係ない発言だろうけど、日本限定みたいなちっこいところで終わらないように期待してます。いまんとこlife-x.comは他社が抑えてるみたいだけど 😛

    【追記】
    何気なくlife-x.co.jpを叩いてみたら、吹いたわ。

    iPhone3G 故障>修理>交換

    仕事の合間を縫って、表参道のSoftbankショップに行ってきた。

    AppleStoreにするかどうか迷ったんだけどね。なんとなく事前の情報収集によると、実機がイカれたかSIMがイカれたかのどっちかだと思ったので、もし原因がSIMだった場合、AppleStoreだとすぐ対応できないだろうと思ったからだ。表参道店にしたのは、Softbank直営だから在庫もふんだんにあるはずとの目論み(他に六本木、銀座などにも直営店がある)。

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    症状をおさらい。

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    ChromeにGears、すぐそこにある未来

    早く帰宅したので久々にあれこれ妄想。

    ここんとこ、Chromeの話題でネット上はもちきりですが、確かにいいね。少なくともIEなんかはもう、とてもじゃないけど使っておれん。まだβってこともあって、いろいろ不備もあるけど、Netscapeとの仁義なき戦いに勝利して以降、あぐらをかいて居眠りしていたMSはいまさらながら、モーレツな危機感を感じてるんじゃなかろうか。

    GoogleのChromeやGears、そしてAndroidは、彼らのビジョンを明確に現している。単なるブラウザを開発しただけの話では、もちろんない。この冬、Androidがローンチした時点で、その思惑はハッキリとしたものになるんじゃないかな。

    デスクトップだろうとノートPCだろうと、ユーザーはChromeごしにデータを扱うようになる。ドキュメント、メール、PIM情報。これらはもちろん、Googleのサーバーに保持されて、Androidによってどこからでもアクセスできる環境が与えられる。オンラインだろうとオフラインだろうと関係ない。Chrome、あるいはGearsさえあれば、そんなこと気にすることもなく、データは常に最新だ。

    そんな環境をひと足先に実現しているのはiPhoneだが、こちらは日本市場では20万台とのことで、発売時の狂騒に比べて今では伸び悩んでいるとの見方が多い。ハードウェアが未成熟なことに加えて、「電話ができるiPod」という認識がほとんどだろうから、個人的にはむしろよく頑張ってるんじゃないかという感じさえする。ワンセグだのおサイフケータイ(この名称って、なんか気恥ずかしくないですか?どうでもいいけど)だの、そういったところに価値観を見いだす、あるいはインフラを固めてしまった国内市場では、まあそんなもんでしょう。

    ともあれ、はやいとこ国内メーカーのAndroid端末を見てみたい。インターフェースと、上記のような特殊な日本市場へのコミットをどの程度美しくまとめるかには興味があるが、あまりゴテゴテしたもんじゃなくて、シンプルな方向なら成功するんじゃなかろうか。来年春とか、そんな感じかね。

    こうして見ると、オープンなGoogleとクローズなAppleという、いつかどこかで見たような構図になるわけだが(笑)、例によってiPhoneはOS・サービス・ハードウェアを一社で提供しているが故の強みを持っている。また、サービスに関しては(日本ではパッとしないが)、現状ではGoogle陣営に対しては相当なアドバンテージがある。これを活かせるかどうか。

    すべてを一社で提供するのには、メリットもあるがデメリットもある。やはり端末のバリエーションはオープンプラットフォームのほうが強いし、らくらくホンみたいなアプローチは、現状のAppleからは出てこないだろう。そのあたりは、Android端末に期待だよね。

    となるとAppleは分が悪い。でもiPhone+iTunesがオープンになることはないだろう。それが彼らのやり方だからだ。

    ただ、Appleの役員に名を連ねているシュミット博士はどうお考えなのだろう? 健康面で不安があるジョブズに万一のことがあったら、アップルのCEOになっちゃったりしてね。いっそ合併とか。EPIC2014じゃないけれど(懐かしい!)、Googleppleの誕生である。

    いずれにしても、GoogleであれAppleであれ、単なるソフトウェア、ハードウェア、サービスだけじゃなくて、それらをトータルで考えていること、環境や仕組み、すべての流れを変えてしまおうとする思想と行動力は、本当にすごい。またこの2社が見ている方向が同じというのも興味深い。レドモンドにまだ闘う力は残されているのだろうか? ま、関係ねーけどw

    WordPress萌え

    会議の合間に、資料を探すフリしてこのblogのWordPressをアップデート。2.5→2.6.1なので、そんなに目立った変更はナシ。ついでにFaviconを仕込んだり、iPhone用のプラグインを入れたり。

    WordPressは本当によくできてる。本体のアップデートもそうだけど、プラグインなんかもクリックひとつで最適化してくれる。こういうUIって素晴らしいなあ。過去いろんなCMSを使ってきたけど、本体のバージョンアップがこんなに簡単にできたのは初めて。

    ココでは単なるblogにしか使ってないけど、静的ページを作ったり、さらにはそれをまとめてブックにしたりと、使いようによっては何でもできちゃう。マジメに、部内の情報共有用に仕込むかなあ。ヘタなSNSだのサイボウズだのExchangeだのに手を出すよか、こーいうのを一個置いて、あとは運用しながら工夫するってのが正しいのかもしれない。