クレジットカードを不正利用されたお話

もうね、記事タイトルのとおり。比較的早期に気づいたこともあって結果的に被害はゼロだったが、色んな手間を考えると非常に腹立たしいというか、脱力というか。

流れとしては、こんな感じだった。

・カード会社から支払額確定通知がメールで送られてきた。
・何の気なしに、確認する。まあ、こんなもんかという感じ。
・たまたま、次月以降の支払い予定を確認したところ不正使用が発覚。

だって、ソシャゲとかやったこともないのに、明細にMOBAGEとか書いてあるんですよ。最初は野球関連でなんか使ったか?とも思ったけれど、ヨコハマには行ってないし、そもそもベイスは嫌いではないけれども金を落とすようなことしてないし。

よく見たら、MOBAGE以外にもGoogle決済でソシャゲ会社っぽいところでの使用履歴が他にもある。全部で3件。どれもキレイに99.99ドルでの決済。

ちょっとググると、これって不正利用の常套手段らしいですね。チョコチョコと1万円以下の少額決済をして、その後ドーンと限度額いっぱいまで使われるという。

そもそも、どこから情報が漏れたのか。ちょうど2chの流出事件が騒がれた日ではあったが、モリタポなんて買ってないし時系列的にも無関係。

エロサイト?エロサイトか!? いやいや、さすがにそんなのに引っかかるほど情弱じゃないし(←こーいうのが一番あぶない)、昔からオカズ不要なタイプだし(それは関係ないだろ)。

モヤモヤとしつつも、翌朝速攻でカード会社に連絡。

本人照会して、いろいろ話をしたが、とりあえず不正利用分については補償されるので請求からは削除されるとのこと。あんしん。

また、すでに情報が流出しているのが明らかなので、いま使ってるカードは即停止。番号などが変わった新しいカードが再発行され、週末までには届くとのこと。

カードからの自動引き落とし(ケータイとか公共料金とか)については、自動で変更対応してくれる(親切!)。だけど、例えばAmazonとかネットショッピング系のサイトに登録してある情報は、都度都度こちらで変更するしかありません。チクショウ、めんどくせぇなあ!

問題の情報流出源について、担当の方にも訪ねてみた。最近も個人輸入などしているので、そのへんの業者の問題かしらとも思ったが、使用履歴をザーッと洗ってくれたらしく、「おそらく、これですね」とアッサリ判明。

1年前にニューヨークに行ったんだけど、その際、現地で使えるポケットWiFiをレンタルしたのですね。その会社が、個人情報を派手に流出させやがったのです。調べてみたら、そこそこ話題になっていた模様。

グローバルデータの情報流出に、深刻な三つの問題点

 1:セキュリティコード・住所・カード番号など「完全データ」が流出
 2:事件がわかってから発表までに1か月以上かかり、その間ユーザーは無防備
 3:10万9000件もの流出。件数が大きすぎて、対応にも手間取る

「対応に手間取る」どころか、ウチにはなんも連絡きてねーし! 5月に流出が発覚して、もう8月も終わりだというのに、ナシの礫とは……おお、もう!

不幸中の幸いだったのは、カードと氏名こそバッチリ流出したようだけど、この業者には会社の住所でやりとりをしたので、自宅住所や電話番号なんかは無事だったこと。ふぅ。

個人情報の流出については、定期的にどこかで話題になっているけど、いまさらネット通販(決済)抜きの生活には戻れないんだよなあ。

こまめに明細の確認をして、なんかあったら、すぐカード会社に連絡するくらいしか対応取れないのかね。そもそも、不正利用の対応についてもカード会社ごとにまちまちのようなので、たまたま自分が使ってるカード会社がその点では良心的なところでよかったと言うべきか。

せめてリスク分散なり、何らかの抜本的な対策を取らないといかん気がしてきた。

まあ、とりあえずはフィッシングとかエロサイト絡みとかじゃなくてよかったということで(情弱っぽさ全開だなー)。

2013年のなつやすみ

昨年の敗退にも懲りず、今年も大深沢に行ってきました。天気も上々、イワナもいっぱい釣れた。自分以外のメンバーが、良型をバンバン上げてたのがうれしかったな。

それにしても、東北の沢は本当に美しい。広いナメ、水面に映る碧、焚火のあたたかさに満天の星。

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同じものを見て、それを佳いと心底思える仲間たちと、それを見に行く。

同じことをして、それを佳いと心底思える仲間たちと、それをしにいく。

かけがえのない体験というのは、まさにこういうことなのだ。

<今後の課題・反省点>

・食料計画をもっとシビアに考える。
・経験の少ないメンバーのサポート。特に装備面。
・個人的には、もうバイオちゃん不要。テンカラで通す。
・いいから痩せろ。

寺尾紗穂のライブについて長々と書いてみる

昨年末のことだから、何をいまさらそんな昔のことを書いてるんだと怒られそうだが、永福町のソノリウムという室内楽ホールで行われた、寺尾紗穂のソロライブに行ってきた。キャパは100人という小さなハコなのだが、とにかく音響が素晴らしいとのことで楽しみにしていたのだ。

じじつ、いちばん後ろの席だったにも関わらず、本当に繊細な音まできちんと届く。ペダルや打鍵の音、そういったCDなんかではあまり聞こえてこないような音も含めて、ピアノ弾き語りという形態とは思えない迫力を感じた。

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うれしかったのは、イタリアの古典“Caro mio ben”を歌ってくれたこと。寺尾さんはこの曲がきっかけとなり、声楽から独唱へとスタイルを変えたと語っていた。

高校時代の音楽教師がちょっとトリッキーな人で、地方の受験校としては珍しかったと思うんだけど、カンツォーネやボサノバなど、世界中の音楽をよく授業で取り上げ、皆の前でソロで歌わされたりしていたんですよ。帰れソレントへとか、このCaro mio benとか。懐かしかったー。

あと、ジョニ・ミッチェルの“A Case of You”のカバーが最高で、その後、期間限定で公開されていたライブ音源のストリーミングを何度も繰り返し聴いた。とにかく、日本語歌詞がすばらしいデキ。

でも、いろんな権利の問題で、以前書いたチャボ同様、音源化されることはないだろうなあと思っていたら、なんとYouTubeに上がってるじゃないですか!

なるほど、YouTubeでなら権利関係も処理してくれるんだっけ? とにかく原曲を知ってる方には是非聴いていただきたい。ダイアナ・クロールみたいなハスキーなカバーもいいんだけど、寺尾紗穂によるカバーは、じつに味わい深い。

そういえば年末のライブでは、井上陽水の「傘が無い」もカバーしてくれてました。ちょうど参院選の投票日で、演奏された時間帯は開票速報で自民党の圧勝が報じられた頃だったはず。こちらも印象的でした。

じつは、寺尾紗穂のライブは4月にも体験している。「仙川森のテラス」という会場で、このハコはさらに小さく、8畳間くらいだったかな。グランドピアノの周りに座布団が敷いてあって座るという、学生時代の演劇みたいな感じだった。

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なんと子供連れOKとのことだったので、ムスメも連れて行ったのですよ。オーガニックっぽいおにぎりも付いてた。ところが、第1部は静かに聞いてたんだけど、第2部でちょっとむずかりだして、出たり入ったり。他のお客さんには迷惑だったことであろう……。

結局小雨降る中、子供を抱いて庭で佇んでいたのだけど、これがまた、かえってなんともいえない上質な体験であった。壁ひとつ隔てて、寺尾紗穂の唄声とピアノが流れてくる。森のテラスというだけあって、緑濃い、多摩川崖線の樹々を雨がしっとりと濡らしている。

人がいっぱいいる空間では緊張していただけなのか、ムスメも大人しくなり、聴き入っている様子。何曲か続けて、そのまま外で楽しませてもらった。

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この方のピアノを生で体験してわかるのは、意外なほどの力強さだ。例えば最新アルバムにも入っている「老いぼれロバの歌」などは、CDだと軽快なイメージなんだけど、ナマだととにかく左手のキレと重さがすごい。

ピアノは素人なんで、キレっていうと不適切かもだけど、野球でピッチャーの投げる球にも、同じスピードでも重い軽いがあるような感じかしら。

ともかく自分にとっては、今後もタイミングの許す限り、できるだけライブに足を運びたいミュージシャンなわけである(こないだの渋谷クアトロも行きたかったなぁ!!)。

あ、そういえば、森のテラスでは今年はバンド(Thousands Birdies’ Legs)のほうでも活動するとか言ってたはず。そちらも楽しみである。