大間でマグロにまたがって

恐山から大間に行くには、まず山間の道を抜けて津軽海峡に出るのだが、途中で薬研渓谷ってところに下りられるスポットがある。べつにどうってことない沢なんだけど、遊歩道もあって休憩にはちょうどよい。紅葉の時季は、とても綺麗だろうなあ。

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そして大間。マグロで有名になりすぎたせいか、やけに広い駐車場ができていて、バイク乗りたちがテントを張っていた。そりゃ、下北に来たら立ち寄ってみたくもなるわなあ。俺もそうだけど。

ところで大間には、大尊敬する歌人・石川啄木の歌碑がどーんと建っています。


大海に向かひて一人 七八日(ななようか) 泣きなむとすと家を出でにき

大という字を百あまり砂に書き 死ぬことをやめて帰り来たれり

東海の小島の磯の白砂に われ泣き濡れて蟹とたはむる

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なんと、啄木が蟹とたはむれた小島というのがココだとか。ちょっと沖合の、灯台が建ってる島がそれ。地元の人の研究によると、ってことらしいんですがね。歌碑の裏面にはそのあたりの解説アリ。海を隔てた向こうに見える函館や、小樽でのやんちゃぶりは知っていたけれど、大間にも来てたのか。知らなんだ。

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せっかくなので、本州最北端の食堂「かもめ食堂」にてマグロを食す、ちなみに、九州博多の沖合にある能古島にも「かもめ」っていう食堂があって、そこは檀一雄ファミリーなんかがよく立ち寄ってたらしく、女子が大好きな映画「かもめ食堂」のモデルになったとかならなかったとか。まあどうでもいいですね。

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マグロ(中トロ)・イカ・ウニの3点盛りを頼んだのだが、ボリュームがものすごくて(特にウニ)、必死になってかっこんだ。おかげでゲップがウニくさい。

よく、大間ではマグロなんてない、なぜならすべて築地に行ってしまうからだ、という話を耳にするけれど、あるところにはあるのです。

そもそも時期が大事。大間のマグロ漁は8月から12月にかけて行われるので、そのタイミングを外すとだめぽです。実際は10月をピークにした3カ月くらいがヤマらしいです。そう考えると、今回食べたのも冷凍モノだったかもなあ。

記念撮影をして、大間を後に。

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