平和なGW

今年はどこへも出かけないことにした。とはいえそれは「遠方には」ということであり、むしろ近所の散策に忙しい。

府中でのGWといえば、なにはともあれ例大祭。いわゆる「くらやみ祭り」である。

その淫靡な響きから察せられるように、もともとは「そのような」意味合いもあったと聞く。以前書いたこともあるかもしれないが、司馬遼太郎の「燃えよ剣」の冒頭、このくらやみ祭りが描写されている。

さすがに近代文明の時代、不埒なコトは滅多に起きないと思うが、ともあれ大國魂神社の境内は、初詣以上の熱気である。なにしろ駐車場を出店スペースとしてつぶしてしまうほど人が溢れ返っており、参拝しようにも長蛇の列。これは、クライマックスとなる5日にはどうなってしまうのだろう。

近隣の路上では、祭りの法被を着込んだ人も、そうでない人も、老いも若きも、酔っぱらって幸せそうに笑っている。まあ、祭りというのはこうでなくてはいけない。

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府中界隈の喧噪をあとに、国分寺へ。本当は用事があって吉祥寺に向かうつもりだったのだが、バス停を降りたら、殿ヶ谷戸庭園が無料開放されているではないか。

殿ヶ谷戸といえば、この季節は藤が見事なはず。そんなに広くはないところなので、ものはついでの藤鑑賞としゃれこむ。

おばちゃんの団体に混ざり、口をポカーンと開けながらしばし藤棚を仰ぎ見た。この淡い紫が、なんともいえんなー。

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その後、吉祥寺で所用を済ませ、西荻で骨付きマトンカレーとラムラッシーを堪能し、帰宅。祭りに出ようと出まいと、結局はへべれけなのである。

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「平和なGW」への2件のフィードバック

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