親が子供にしてあげられること

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鴎外か漱石、どちらかといえば鴎外派なのですが、世田谷文学館で面白そうな催しがあったので、トコトコ出かけてきました。「森鴎外と娘たち」展。

長女に茉莉、次女に杏奴と名付けてしまう林太郎さん。よく知られている話ですが、長男は於菟で次男・三男はそれぞれ不律と類です。

どんだけヤンキーやねん、とツッコミを入れたくもなりますが、こういった子供たちへの命名の事情なども、しっかり解説されておりました。長男の子供、すなわち初孫にも、同じノリで名付けてしまうのですね。

時代もあるのだろうけど、親と子、それぞれが思った以上に文章でやりとりしている。手紙はもちろんのこと、子供が詠んだ歌を添削したり、あと鴎外てづくりの教科書ってのもあって、展示物から親バカ子煩悩さが滲み出ております。

鴎外が没したとき、次女・杏奴がヨーロッパにいる姉にあてた手紙がグッときます。13歳とは思えない表現力。なるほど、さすがはあの親に育てられただけのことはある。

企画展は11月28日までらしいので、興味のある方は是非。最寄り駅は芦花公園。もちろん、徳富蘆花さんゆかりの地です。お食事は、アイバンラーメンでどうぞ。

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