年を取ると、独り呑みが楽くなりますね。いわゆる「立ち飲み屋」を全否定するワタクシとしては、くたびれた飲み屋のカウンターあたりで、ボンヤリとやるのが好きです。
独りで呑むのって、若い頃は気後れしたり、緊張したりすることもあった気がしますが、ようはそれだけ「近所のオッチャン」度が上がったということなのでしょう。
そんなわけで、このところ家人の入院をいいことに独りで飲み屋巡りをしています。特に、コ汚い系ですね。いや、そんなこと書くとお店に悪いんだけど、ホメ言葉ですんで念のため。
最近のお気に入りは、駅南口の路地にある「磯吉(いそきち)」というお店。間口が狭くて、いわゆるウナギの寝床的な店内は、いつみても満席だけど、独りなら比較的入りやすい。
いわゆる「安い・美味い」の典型的な感じ。魚は刺身もいいけど、焼き物がこれまたイイ感じです。入り口すぐに焼き場があって、大きな網の上でエボダイやらカマスやら、丸のままだったり切り身だったりがジュージュー焼かれている。ん〜、シズル感。
だいたい、ホッピーから入って魚を何種類かオーダー。その後、小鯵の唐揚げや鰯の竜田揚げなど、カロリー高目のやつをオーダーしております。
小一時間ほど呑んで食って、会計はせいぜい2000円とか。これはいかにも吉田類が好きそうな店だな〜と思い、帰って調べてみたら案の定。酒場放浪記のサイトに掲載されてました。モツもいけるのか、なるほど。
http://w3.bs-tbs.co.jp/sakaba/shop/283.html
「京王(ストア)でトマト買ってきて!」などと微笑ましいやり取りも聞くことができる、素晴らしい呑み屋でございました。
独り呑みって、意外と忙しいんだよな。
話し相手がいないから、肴を頼む順序やタイミングを残りの酒量と照らして
あれこれ考えないといけないし。
「おっと、酒が進みすぎだな」とか、しょっちゅうだよネ!
「もう一品頼みたいんだけど、そうなると、おかわりしなきゃだな」もありがち。