ソウルフード、というと大げさかもしれないが、地元の浜松には「遠州焼き」と呼ばれるお好み焼きがある。尤も、そんな名前は最近知ったわけですが。
特に大したなもんじゃなくて、敢えて特徴を書くとすれば①沢庵が入っている、②焼き上がりが薄い、③薄く焼いた円形のお好み焼きの両端をパタパタと畳みコテて細かく切って出て来る、といったところだろうか。
お好み焼きを出す店もそれなりにあったが、子供の頃の自分にとっては、お好み焼き=駄菓子屋であった。
多くの駄菓子屋には鉄板があって、ヨボヨボのばあちゃんが焼いてくれるわけだ。
自分が小学生低学年の頃で一枚50円くらいだったかな。そんで、小遣いが足らないときは、20円出して目玉焼きを焼いてもらう。ただソースをかけて青のりをふった目玉焼きの美味かったこと。
あと、そのペラペラのお好み焼きで焼きそばをくるんだものもあって、これは浜松でもエリアによって呼名前が違うんだが、私の住んでたあたりでは「バクダン」と呼ばれていた。モダン焼きっぽい感じですかね。
今となっては、駄菓子屋は絶滅危惧種。もはや幼いころ通っていた店はすべて無くなっているが、遠州焼き的なものは探せば出す店はそれなりにある。
写真は、先日帰省した折に立ち寄った店のもの。餃子とお好み焼きと焼きそばしかないという潔い店である。
ムスメと一緒にパクつきながら、遠い幼い日を思い起こすのであった。