弱いチームになっちまったもんだ

熱狂的ドMな方と、またも幕張へ。いまやパリーグは2強2弱2論外と言われているが、その2論外による、最下位シリーズである。

どちらも進塁打・バントが超ヘタクソ。おまけに、これまたどっちも、ノーアウトでランナーが2塁にいるのに点にならない。拙攻にもほどがある、むしろ壮絶な譲り合いである。最後はホークスのルーキー摂津が、双方をあざ笑うかのような(本人はショックだろうなあ)満塁からのデッドボールであっけなく終了。そろそろ電車がヤバかったので、個人的にはホッとした。

R0012376

サヨナラデドボを食らったサブローが1塁を踏む

ホークスもマリーンズも、つい数年前までは両リーグトップを競うといっても過言ではない強さを誇ったチームであり、特に2005年なんかは伝説に近かったのだが、どちらもいまや、見る影すらない。メンバー的には、もちろん入れ替わりはあるのだが、共通してるのは、中堅〜ベテランの不調かな。

プロ野球における世代交代とは、少なくとも局地的には3〜5年周期で起きる。いまピークとも言える選手の賞味期限は短ければ3年と考えたとき、安穏としていられるフロントか否か。その差が出ているということだろう。例えば、ライオンズの中島。彼はリトル松井がバリバリだった頃から英才教育を受けていた。中村やGG佐藤しかり。野手は特に、投手よりもサイクルは速そうだ。

R0012348

球場を練り歩くズー君。マー君とリーンちゃんはどこだろ?

小久保や松中は明らかだが、里崎、福浦といったあたり、すでに全盛期ではないと考えてチーム編成をしないと、どんどんいびつになるのだろう。また、この両チーム、ショートには川崎と西岡というスター選手がいるけれど、彼らを脅かす存在が2軍で成長しているのだろうか。

結果、ホークスは打撃陣、マリーンズは投手陣がズタボロになってる。OTZ獲得は、ホークスとしては動きが早かったけど、出戻りガイジンが活躍するかどうかは、ハッキリ言って出たとこ勝負。井口とOTZのトレードでもあったのかと錯覚しそうだが、相変わらず場当たり的すぎるのぅ。

尤もシーズンはまだまだ序盤なので、これから何が起きるかはわかんない。そこが面白さでもあるんだけどね。

それにしても、まだ4月だというのに、これでマリーンズ戦を見るのが3試合目だ。ちょっと自粛して仕事しないとなあ。そうそう、花火は、今年からグラウンドで見られるサービスが始まったのね。家族向けかしら。あと、球場外売店のサイコロステーキが焼きたてで美味かった。ビールカップの径は、重ねてみるとわかりやすいね。確かにセコいw あ、内側がエビス、外側は普通のビールです。

R0012364 R0012347

最後にもうひとつ。マリーンズのシコースキーは、絶対に球場で見るべき選手だ。腕廻しは有名だけど、一挙手一投足すべてが気合い入りまくり。ロージンバッグをたたきつける姿なんかは、感動的ですらある。何をそんなに怒っているんでスカ?と聞きたくなります。まさに、絵になるセットアッパーである。

王さんのナマラスト

関東遠征最後とあっては行かねばなるまいと、重い腰を上げて幕張に。武蔵野線一本で行けるんだが、相当な遠回りなので1時間半くらいかかるんだよなw でも道中爆睡できるので、いつもコレ使ってます。

この日のスタンドは試合開始前ですでに超満員。マリーンズもCS出場がかかってたのと、やはりオレみたいな客が相当いたのではなかろうか。

さて試合は例によって点を取れる気配のないホークスが淡々とアウトを量産。いつも泣きそうな顔をしている和田くんもさすがにこらえきれず、里崎にタイムリーを浴び、いつの間にかの0-4というスコア。6年連続二桁勝利はたいへん厳しくなったけれど、まあいつかは途切れるものなので諦めましょう。

最後に王さん得意の神代打(田上の代打ツーラン、しかも初球)を見ることができたので満足。また、いろいろと不運なことがあった清水直が勝ったのでよかった。試合終了後、王さんはヒロインに気配りしたのか、レフトスタンドまでは行かず、ベンチ前で手を振って球場全体におじぎして、静かにダッグアウトに消えていった。

いや本当におつかれさまでした。

9回表のこと。先頭の森本が長打を放ち、ノーアウト二塁。ここで小斉、松中と続くところで王さんは二人を呼んで何やら話をしていた。2点差だったから、もう思い切って大きいの狙え的な、「サインはホームラン」っぽい感じだったと思う。

で、小斉は力んだのか平凡な外野フライ。松中は、フェンスまであと少しという特大popを打ち上げたんだけど、トボトボとベンチに戻ってきた松中に対して、なんと王さん、打撃指導を!

ほんの10秒とか20秒とかいう長さだったけど、身振り手振りで「思い切って叩き付けないからこすっちゃうんだよ」みたいな(妄想ですよもちろん)。まあ、神妙に聞いてる松中も不憫だが、こんな状況でもそういうコミュニケーションするかあ、と、感心した。おもしろい人だなあ、やっぱり。

あと、これは書こうかどうか迷ったのだけど、まあ書いとこう。

続きを読む 王さんのナマラスト

祝!オレトヨ復活

プロ野球がかつてストライキを決行し、1リーグ化だの、西武とダイエー(当時)とロッテが合併だの、今となっては考えられないようなことが実現する寸前だったというのは、2004年の秋のこと。ほんの最近の出来事です。

その前年、2chのプロ野球板にとある名スレが誕生した。「許銘傑のオレが豊田さん! 」である。これは元ネタ(週ベの連載)を知らないと何が何だか分からないんだけど、分かる人には堪えられない内容で、当時は36氏(作者)が降臨する水曜日が楽しみだったものだ。

まとめサイト http://lions.s27.xrea.com/hsu/
36氏ブログ http://oretoyo.seesaa.net/

終盤は、野球界そのものが相当ヤバい空気が蔓延してたこともあって、内容的にもまさに「豊田さん!」な感じだったのがまたおもしろい。ピッタリとハマってた。最終回は今読み直してもグッとくるなあ。

結局その翌年、プロ野球界がとんでもないことになったのは周知のとおり。のど元すぎればじゃないけど、連日、ノーテンキにオリンピック代表、なんとかジャパーン、とか騒いでいるのを見ると、不安になってくる。組織のトップが、中身を無視して「広告が集まらないから」みたいな理由で監督人事しちゃイカンのですよ。カレーにイオンに、挙げ句の果てにはカンフーパンダですか?まあ小銭は稼いどるようでけっこうだけれども、この人、本業で日本一(優勝)になったことなんて一度もないじゃない。誰とは言わんけど。

国の代表、その宝石とも言える選手たちを率いるのは、絶対的に勝てる監督。かつての川上さん、三原さん、最近では森さんのような、キチンと戦略を立てられる人が相応しいと、オレなんかは思うんですけどねえ。情にほだされたり、ヒイキの選手を重用したりじゃ、人気は取れるかもしれんが、正直予選を勝ち抜けるかどうかも不安ですよ。

まぁ、前フリが長過ぎましたが、要するに「許銘傑のオレが豊田さん!」スレが復活していて超ビックリ&うれしかったので記念パピコってことです。まあ、すぐ落ちちゃうかもしれないけど。

あーあと、やる王スレの破壊力がものすごいんだけど、どうにかならんかあれw 電車の中で笑いこらえるのが必死なんです。

続きを読む 祝!オレトヨ復活

で、結局何が変わったというのか

近鉄が吸収されて、楽天が審査を通って、ソフトバンクがホークスを買って、でライオンズは?

選手会は保身を叫び
セ・オーナーは既得権を死守せんとし
パ・オーナーは隣の芝生をオレにくれと言い
ヨミウリは主導権さえあればいいと願い

そんな「球界再編」が流行語だそうで。へぇ。
あれだけストだの何だのって大騒ぎした割には、

選手会は受け皿だけは確保して
セ・オーナーはちこっと譲歩して
パ・オーナーはこづかいがもらえることになって
ヨミウリの主導権は現状維持?

これだけですか……?

サッカーと比べるのもどうかとは思うけれど、
なぜJリーグの選手が海外に行くときは、「がんばってこいよ」的な応援モードなのか。
そして、なぜ日本プロ野球はメジャーの2軍的な認識のままなのか。

・契約金や年俸の透明性の確保
・完全ウェーバードラフト
・ロイヤリティー・放映権の一元管理(つまり成熟した機構による運営)
・国際交流試合の推進(クラブカップ戦、Wカップetc)

もちろん、すぐにはムリだろうけど、少しずつ風穴を空けていって欲しいものです。
あと、鳴り物応援も廃止しようぜ!(笑)

嗚呼、仕事終わんね。