花男

もがいてもがいて、無様な姿となり果てて、松中信彦が引退した。

不器用といえば聞こえはいいが、花道が用意されていたにも関わらずの退団騒動である。いつかの交流戦でのセレモニーボイコットとかも見るにつけ、ただの我侭な子供だ。

昨シーズン、ホークスの優勝が決まってから一軍に呼ばれはしたが、若いピッチャーの速いストレートに完全について行けてない。誰の目にも衰えは明らかだったのに、意地を通しての退団に、球団もファンもざわついた。

正直呆れたが、こうなりゃとことんやってみれ、という気持ちになった。悪い意味での良い先輩、中村ノリもおるわけだしのぅ。

結果的には、2月のキャンプ期間でアッサリと結論を出したのは、そりゃまあいろんな理由はあるんだろうけど、プライドも彼なりに保たれたのだろうし、バース・デイも取材に来るしで結果オーライなのでしょう。

調子がいいときは人がワンサカ集まってくる。でもいったん落ちぶれると蜘蛛の子散らすがごとくサーッといなくなり、それでもしがみついて、努力するんだけど報われなくて、なにもかもが悪循環で、どうしようもないっていうのをずっと見させてもらった。

思えば2000年代前半にブイブイ言わせてた姿よりも、秋の風物詩と呼ばれ、5億の置物と揶揄され、ポンコツ扱いされるようになってからの彼のほうが、私は好きだ。



いろいろ動画貼り付けようかとも思ったんだが、やっぱりこの一本がすべてを物語ってくれるんじゃないかと思う。いつかこのブログでも書いた、CSでの満塁弾。




キャッチャーが外角に構えてるのに、牧田の初球がスーッとど真ん中に入ってくるのだが、メンタルが強い牧田のコントロールミスを誘ったのは、間違いなく場の雰囲気、球場のファンの声援だったろう。愛された証だ。


数少ないパ・リーグ臭の強い選手が、また一人グラウンドを去った。

2014日本シリーズ〜西岡と細川の20秒

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歓喜の瞬間、その横では依然抗議が続いていた。とりあえず細川の位置取りに注目してください。ちなみにこの記事は無駄に長いです。

●コメント撤回で男を下げた西岡

今年の日本シリーズは前代未聞の形で決着がついた。何とも尻すぼみだが、西岡の守備妨害によるアウト宣告により第5戦をホークスが勝利し、タイガース和田監督の抗議が続く横でホークス選手たちの歓喜の輪が作られ、そのまま胴上げである。

視ている側としてはスッキリしないというか、ホークス側としてはせっかく秋山監督最後の試合だというのに水を差されたというか、タイガースのファンとしてもやってらんないよというか。

当初、西岡は故意にできるプレーではないと潔白を主張していたが、各種報道による検証によって「明らかに守備妨害」のトーンが強くなると、その後FaceBookへの投稿による試合後コメントの撤回、故意であったことの告白によってひとまずの決着となった。

個人的には西岡に失望した。ああいうあわよくばボールよ当たれ的なプレーは、一塁走者がゲッツーを崩しにいくスライディングに象徴されるようにプロ選手であればまずは試みる種類のものである。基本、恥ずるところはないと思っている。

だが、左打者だから云々とかわざと内側に走ることなどできないとか、グダグダ言ってしまったあたり、悪い意味で「西岡らしい」面が出てしまった。その後、周囲に諭されたのか、それともコトが大きくなるのを恐れたのか、FaceBookの告白というみっともない幕切れとなった。

だったら最初から素直に認めればいいものを、というのが率直な感想である。やんちゃなのは西岡のいいところだが、さすがにアレは古くから知っているファンとしては失望の一語だ。

●明らかに故意に当てた細川

いっぽうの細川である。

このプレーにおいて、西岡がラインの内側を走っているのを見た細川は、正式なコメントを出してるかどうかは知らないのだが、(そのコメントがどうであれ)敢えて当てに行ったに違いないと直感した。

ホークスファンであれば思い出す試合がある。

2012年の6月2日。その日はスワローズとの交流戦を福岡で戦っていた。

ミレッジ

この試合、ミレッジがセーフティーバントを試みたシーンがあった。球は一塁寄りピッチャー前に転がり、すぐさまピッチャーの攝津がキャッチ。だがなんと、打者走者のミレッジはあからさまにラインの内側を走り、送球を妨害しようと試みたのだ。今回の西岡どころではない。1メートルとまではいかないまでも、70〜80センチほど寄っており、結果的に送球が体に当たることはなかったが、巨漢ミレッジが邪魔だったせいかファーストがキャッチできずセーフになっている。当然監督の秋山は猛抗議したが、判定が覆ることはなかった。このプレーからホークスは6点を失い、逆転負けを喫している。

この日の細川は先発マスクだったが、直前の回に代走を送られベンチに退いていた。守備妨害をめぐってはさまざまな説はあるが、打者走者に送球が当たらない限り守備妨害にはならない、あるいはなりづらいというのが共通認識ではないかと思われる。

時間は戻って2014年の10月30日。タイミング的にはファーストもアウトにできる。だがホームでフォースアウトにした位置からラインの内側を走る西岡を避けるには、そこそこセカンド寄りに送球せねばならない。

瞬時にさまざまな計算をしたのか、それとも本能なのか、細川はファーストベース上ドンピシャで送球した。これは、スローで見たときにファーストに入っていた明石のミットの位置からもベース上に投げたのが伺える(結局は西岡に当たり捕球はできなかったが)。

投げれば、当たる。だが当てないように投げて万が一送球が逸れたら、守備妨害にならないどころか逆転されるピンチとなる。だからこそ当てに行き、試合を終わらせようとしたのだ。それがどんなにスッキリしない勝ち方だろうと。

こちらのまとめサイトに詳しいが、以前テレビ番組のGoingでは、中日のキャンプを取材した赤星が、内側を走る走者にわざとボールを当てる練習をレポートしている。

【解説あり】西岡の走塁を守備妨害にした細川のスーパー鬼畜プレー(褒め言葉)

「細川のスーパー鬼畜プレー(褒め言葉)」とタイトルにあるとおり、実際鬼畜以外の何物でもない(笑)。あの場面、細川の技量であればもう少し内寄りに送球することも可能だったろうし、明石の体勢を見ても、またタイミング的にも悠々アウトにすることは可能だっただろう。

それを、敢えて当てに行き、また実際に当てたところが細川の凄みなのである。

●カメラが映さなかった20秒の会話

だが、細川の鬼畜ぶり(褒め言葉)はそれだけに終わらない。

改めて、冒頭2枚目の写真をご覧いただきたい。優勝の喜びに沸くチームメイトの歓喜の輪をそっと離れ、細川がテクテクと歩いていくのだ。

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あれ、どこに行っちゃうの?とテレビを見ながら疑問に思った。審判に確認にでも行ったのか、いやでも横を素通りしてたし……。画面はすぐ切り替わり、秋山と抱きしめ合う選手などの映像に。

そして次に細川が画面に映し出されたのは、依然として抗議を続ける和田監督の後ろである。

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あらー!!和田監督と審判団の後ろで相対してるのは、バットを持った西岡とレガース付けた細川じゃありませんか! ナニナニ?何をお話ししてんのー!?

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そして再び画面が切り替わり、しばらくして一塁側ベンチに向かって手を振る内川(と松中)の横に発見! 憮然として立ち尽くす西岡を後に、スタスタと歩く細川。

映像を見る限り分かるのは、細川が審判団の横を抜け西岡に歩み寄り、そして何らかの会話を交わした後、その場を立ち去ったということだけ。その間、およそ20秒である。

最後のプレーで明暗分かれた2人。

果たして、何を語ったのか。

妄想を膨らませれば、いろんな会話が脳内再生されてしまうのだが、真実がわからないからこそアレコレ想像できるのもまた、ファンの愉しみなのかもしれない。白い細川だったのか黒い細川だったのか、にもよるしねぇ。

誰か取材した人おらんのかな。知ってる人がいたら、ぜひ教えてほしいものである。

あー、長くてごめんねー。

とりあえず来シーズンも、面白いプロ野球でありますように!

10.2決戦

終盤、ハッキリ言って譲り合い展開だったのでまさかの頂点決戦となったが、試合としては白熱した素晴らしいものであった。

40年来のホークスファンのアタクシではあるが、じつはオリックス・バファローズは応援している球団なので、今年のペナントはやきもきしながら見ていたのだ。Skyもソラで歌えるし、べるたそも大好きだ。えっへん。

代打の構成員が出てさらに原拓執念のタイムリーで同点に追いついたあたりは、こりゃ流れは完全に傾いたと思ったし、サトタツも完璧だったので、その後のチャンスでペーニャという場面では、ここで決まるだろうと確信していたのだが、最後の最後で踏ん張るホークス。

最終的には継投のコマ数が不利なところと、後攻めの優位でもってサヨナラの結末。先頭フォアはやっぱりアカンし、デホへの四球も、森脇監督としては頭を抱えたかったところだろう。

その森脇監督、敗軍の将兵を語らずと、優勝を持って行かれた瞬間も腕組みをして動かず。守備についていたナインがベンチでうなだれ、涙しているところを「スタンドのファンに挨拶に行くぞ!」と促した場面は心に響いた。

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こういうリーダーは素敵だ。金子もFAで出て行っちゃうかもしれないけど、若くていいピッチャーはたくさんいる。なにより森脇さん、契約延長みたいだし、チームとしてはしばらくは安泰ではなかろうか。

来年こそ、デーゲームのホモフィーに遊びに行きたいなあ。

地区予選を愉しむ

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歩いて数分のところで試合があるのも何かの縁。やっぱり私立の強豪校と、都立の工業高みたいな試合がジワジワくるってんで、このところ毎年楽しみにしている西東京大会。

この日の試合は日大鶴が丘と都立保谷。日大のほうは、応援もチアがいなかったり、エースナンバーが最後まで姿を見せなかったりと、余裕さえ感じられる雰囲気で、スコアの3-1という数字以上に実力差を感じた試合でした。風が強かったこともあるけど、保谷高校は凡フライを落としちゃったり、何度も牽制で誘い出されたり。日大鶴が丘は、2番センターの子がとてもよかったな。

おつかれさまでした。

NY捲土重来日記〜Yankee Stadium

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ことさらヤンキースにこだわってたわけじゃなくて、日程的に選択肢がなかったのだ。メッツはホームの試合がなかったし。さらに言えば、相手がTampaBayというのも単なる偶然。チケットを手配した時点では、日本で言うとヨミウリvs日ハムっぽい感じかなー、くらいにしか思っていなかった。

なので、リトルじゃないほうのマツイが最終的にTBの3Aと契約したと聞いたときも「ふーん」程度の感想だったし、3Aですら成績が今イチというニュースは知っていたので、渡米直前にメジャー昇格したときにはお茶を吹きそうになった。

ちょうど主軸のケガかなんかで、どうにか外野も守れるしってことで昇格即スタメン。しかも、なぜかすぐに結果を出すあたりさすがというか。

そんなわけで、偶然にもヒデキ・マツイのNY凱旋シリーズとなった6月6日、ミッドタウンでの仕事を終えた後、地下鉄に飛び乗ってヤンキースタジアムまで行ってきました。

本来なら地下鉄で20分くらいなのに車両故障で足止めを食らい、結局1時間くらいかかった。到着時で3回表。

まあでも、プレイボールから見なきゃいけないわけでもないですしね。席も、20ドルという安いところ。マリスタだと2Fスタンドの自由席的な雰囲気ですが、ヤンキースタジアムはさすがに収容人数が段違いなので、4F(なのかな?)の最上段スタンドでまったり観戦。

いやー、やっぱり総天然芝の球場はエエねー。絶賛サマータイム中ということもあり、試合開始が午後7時にも関わらず、なかなか日が沈まずトワイライトな時間帯の美しさが印象的でした。

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試合内容はというと、両先発が好投しつつもソロHRでリードしたヤンキースが、終盤にさらに加点。ヒデキ・マツイはフェンス手前のNPな感じの惜しい当たりを2回放ちますが、けっきょく無安打。最後の打者に打ち取られ、トボトボと帰って行きました。

それでも、名前がアナウンスされるとNYのファンからも声援が上がるあたり、まだまだ覚えていてくれる人はいっぱいいるのだね。やはりワールドシリーズのMVPというのが印象強いのでしょう。

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もちろん55番は、他の選手が付けています。レフトの守備位置にいるのが、むかしの55番。

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願わくばもうひと花咲かせて、胸を張って帰国してほしいものです。

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お目当ては別の人

本当はあまり気が進まなかったのですが、MLBの開幕戦を東京ドームに見に行ってきました。

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なんで気が進まなかったかというと、この手の試合はどうにも居心地が悪いというか、ふだん野球観戦をしない人がいっぱいやってくるので、フラストレーションが溜まることが多いのです。

そういう意味ではスタンドの空気は案の定だったのですが、随所にメジャーっぽいプレイも多々あり、それなりに楽しんできました。東京在住なのか、海外の方も多くいて、ヤンチャにはしゃいでたのも印象的。

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130キロ台のストレートを見て「さすがメジャーは球が速い!」とご満悦だった方々は、ぜひこれを機会にNPBの試合をナマで見ていただくといいかも。鳴りモノ応援には閉口するかもしれないけれど。

さて、なんでこの試合を見に来たかというと、カワサキが出られるかもしれないと思ったから。

結果的にはスタメンはおろか、代走や守備固めですら出場機会はなかったのだけど、イニングの合間のキャッチボール(所定位置まで全力疾走!)やベンチ前の屈伸(監督へのアピール??)など、随所に「らしさ」がにじみ出ておりました。

上の写真をそれぞれ拡大したのが、こちら(単焦点カメラしか持ってないので!)。

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日本人の多くがメジャーで結果を出せてない昨今、じつは最も活躍する可能性が高いのはカワサキだと思っています。

なぜかというと、環境適応能力がハンパないから。

日本にいた頃から、その端正なルックスとは裏腹に、ファンの間では「ヤバキャラ」と認定されていた彼ですが、たびたび報道されているように、英語しゃべれなくても気にせず会話したり、すでにすっかり溶け込んでるご様子。

通訳がいないと意思疎通ができないようでは、やっぱりダメ。また、話しかけられるのを待ってるようでもアカンでしょう。要はコミュニケーション能力。それがないと、いかに実力があっても、長い目で見て結果を出すことは難しいのではないかと思います。

でもこれって、一般社会でもおんなじだよね。実践するのは難しいけど。

というわけで、実際にプレーを目にすることはできなかったけど、心の中ではしっかりエールを送ってきましたよ、と。

そんでもって帰ろうと水道橋に行ったら、ホームにイチローがいた。

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新宿駅で降りて、小田急方面へと消えていきました……。

杉内のことが心配だ

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完封勝利目前に、大道にHR食らう数秒前。懐かしいナー。

FAなんだから胸張って行使すりゃええのに、なんか自ら立場を追い込んでおるなあ。代理人の弁護士が悪いのか、それともこれが当たり前なのか。巷ではノリさんに並んだ、いや越えたとかまびすしい。

デビューした頃から見ている身としては、自尊心の塊のような男のわりには繊細すぎる、周囲の目を気にする傾向が強いので、お山の大将でいられた福岡と違って、メンタル的に相当苦労しそうなのが心配。

杞憂に終わるよう、長きにわたって活躍してほしいものだ。

情と非情〜2011日シリ

長期戦を戦い抜くペナントと違って、短期決戦においては「型」にこだわるとろくなことがない。まさに「負けに不思議の負けなし」を地でいくのが、「型」にこだわって負けるパターンだ。

いつまでも打てない打者をクリンナップに据える、調子の悪いピッチャーを点のやれない場面で使う等々。誰それと心中、といえば聞こえはいいのかもしれないが、本当に勝ちたい、勝ってもらいたいと思っている人にとっては迷惑なることこの上ない。

もちろん、型に嵌めてそれでも勝てるのなら言うことはないし、人事に関わることなのでドライな判断は人間関係をグシャグシャとしかねない。

だからこそ「勝つ」ということに心底こだわって、それを実践するのは勇気がいる。

昨夜の秋山采配を見ながら、そんなことを感じていた。

思えば今年の秋山は、ベテランも平気でスタメン落ちさせたし、時には二軍に落とした。「聖域」を作らずに1年を通した。12球団いち豪華な代打陣と揶揄されることも多かったが、松中・カブレラ・オーティズという豪華なメンバー陣が、かえってそのような決断を促したのかもしれない。

最初は、ファルケンボーグに最後の2イニングを投げさせるつもりだった。期待通り、8回を簡単に三者三振に切って取るも、9回先頭打者・井端の打球が右肘を直撃し不運な降板。馬原のコールを予見してか、スタンドがざわつく。

この緊急事態に指名されたのは、なんと森福。その森福が2アウトにこぎつけると、このシリーズいいところでよく打っていた和田を迎えた時点で、再度秋山がベンチを出る。

今度こそ、誰もが「なるほどここで馬原か」と思ったはずだ。

馬原を出して打たれるのと、攝津を出して打たれるのでは、後悔の度合いが違う。

この采配は非情ではあるが、誰よりも勝利に対して責任を負う立場であれば、ある意味当然ともいえる。

これは、すごい。奇しくも敵将は、日本シリーズでパーフェクトピッチングの山井を代えてまで、岩瀬にスイッチしたことのある落合。妙な因縁を感じた。

ホークスは8年ぶりに日本一となったが、馬原には大きな試練が残された。ああ、やっぱりこういう面白さはサッカーにはない、プロ野球独特のものと言える。

というわけで、来シーズンはバファローズとカープに注目しつつ楽しみたいと思う。ズムスタとホモスタには絶対に行きたい!

日シリ前夜2011

なんか、どこかの球団がお騒がせ会見してましたが、まったく困ったものです。野球界全体にも関わるコンプライアンス問題とか大げさすぎだし、ソチラにとってはオオゴトかもしれませんが、第三者的には「ハァ?」ってなもんで。

ただ、あの球団のファンは本当に可哀想だと思う。

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大いに水を差された形にはなりましたが、いよいよ明日から日シリです。数字だけ見ればホークス有利なんだろうけど、なにしろ落合だし、短期決戦だし、どちらに転ぶかは本当にわかりません。

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願わくば、痺れるような投手戦を第7戦まで続けてほしい。秋山は頼むから、カブレラとかよりも若手を使った機動力野球で押してほしいんだけど、とにかく今はスタメン発表が楽しみです。

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写真は本文とは関係ありません。上から、アジフライ・サンマフライ・いわしはんぺんフライ。

いわしハンペンは、フライにすると激ウマです。個人的には大発見。静岡県民のくせに、今まで知らなかったとは……。

回想〜藤井とか久保寺のこと

ホークスのリーグ優勝、CS優勝時の胴上げには、藤井ハリーではなく、ソフトバンクの白い犬のぬいぐるみが掲げられた。それを見て、ちょっと寂しい気持ちにもなったりしたが、いまでもあの藤井ハリーはロッカールームにあるのだろうか。

横浜にドラフト1位で指名された、唐津商業の北方という投手がいる。2000年、惜しまれながら逝去したホークス・藤井投手の後輩であり、友人(後援会会長)の息子さんでもある。

そんな縁もあって、ドラフト前にはホークスが指名しないものかとファンの間でも話題になっていたが、横浜が外れ1位で指名権を獲得。藤井の後継者に、という夢は残念ながら叶わなくなった。

横浜はいま、相当揺れているが、北方投手にはぜひ活躍してほしい。そんでもし万が一、将来FAでホークス入りするようなことがあったら、ぜひ15番をつけてほしいだなんて勝手に思っている。

現役選手の死というと、あまり思い出したくないが、バファローズの小瀬の件は記憶に新しい。また、津田の名を挙げる人も多いだろう。

個人的には、これまたホークスだが、久保寺のことは思い出深い。この人は(今は解説者をやってる)藤原満の後継者として背番号7を付けていて、まさに今年こそブレイクするだろうと言われた年の正月に、急性心不全で亡くなられた。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_10january/KFullNormal20100101180.html

そのとき私は高校2年生くらいで、テレビでニュースを見たとき呆然としたのをよく覚えている。

地元、静岡の静岡商業出身ということもあったが、久保寺さえ元気だったら、ホークスも20年連続Bクラスにはならなかったはずだ。

当時の「あぶさん」でも久保寺の死は取り上げられた。あぶさんの中では最も好きな回のひとつだ(あの頃は、本当に良い作品だった)。

久保寺は、静岡商業ではのちに近鉄に入団することになる大石大二郎とクリンアップを組んでいた。久保寺の葬儀では、大石が弔辞を読み、号泣していたという。その大石がいま、ホークスでヘッドコーチをしているというのも、不思議な縁だ。

仕事の合間に、ふとこんなことを思い出したりしたのでした。

2011年の真中中央

パ・リーグのCSファイナルステージは、ホークスの3連勝で幕を閉じた。

どれも本当に見応えのある試合であった。第3戦は両エース延長激投の末に涙の降板あり、日本プロ野球史上最高(最悪?)の罰ゲーム・12回裏ありと、おそらく後世に語り継がれる内容だった。

だが、個人的にはコレでお腹いっぱい。


松中信彦といえば、1999年の福岡移転後の初優勝で頭角を現し、2003年には小久保不在の中4番をキッチリ務め上げ、2004年には三冠王、2005年には本塁打・打点の二冠、2006年にはWBCの4番と、まさにゼロ年代を代表するスラッガー。

2004、2005年と連続してプレーオフで破れたのは、この人の不振が確かに大きい。さらに翌2006年には王貞治監督に胃ガンが発覚。「なんとしても」の気持ちが強すぎ、それが自身はもちろんチーム全体にも強いプレッシャーをかけることになり、昨年までのプレーオフ暗黒史となってしまった。

また、あまり語られることはないが、一時はステロイドの副作用にも悩み、不振を極め、それでも強行出場して悪循環と、見ている側としても痛々しかった。

近年では若手の台頭や補強によりベンチを温めることが多く、過去の実績を考えると、本当に辛かっただろうし、悔しい思いをしてきたことだろう。

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こーいう、どん底を味わった人が再び光を浴びるというのは、ストーリーとしてはありふれてはいるけれど、やっぱりよい。

あのホームランの瞬間の歓声が、すべてを物語っている。

ホークスのポストシーズン暗黒史 2011

この季節だからだろうか、当ブログのとある記事のアクセス数が急に上がっている。

もちろん、コレ。
ホークスのポストシーズン暗黒史

昨年は、王手をかけた時点で「さすがに今年は突破するだろ。よし、風呂入ってくる」と思ったものですが、そこからアレヨアレヨと3連敗。アドバンテージがあってなお、ポストシーズンに敗退するという、不名誉かつ悲劇的とも言える結末を迎えたのでした。優勝パレードはさぞかし針のムシロだったろうなあ。

今年の相手は埼玉西武ライオンズ。昨年のマリーンズ同様、第1Sを勢いの出る勝ち方で上がってきただけに、シーズン中の結果はどうあれ、非常に楽しみ。

ところで、交流戦を除いた今年のパ・リーグの勝敗表がすごいことになってますね。こんなん、初めて見た。

          勝 負 分 貯金
1位 ホークス   70 42 8 28
2位 ファイターズ 56 57 7 -1
3位 ライオンズ  56 56 8 0
4位 バファローズ 54 61 5 -7
5位 イーグルス  57 58 5 -1
6位 マリーンズ  46 65 9 -19

なんと、貯金があるのはホークスのみ。辛うじてライオンズが借金ナシということで、ある意味第1Sの結果は順等なものなのかもしれません。

シーズン1位の成績で臨むポストシーズンは、ホークスにとってこれが4回目。過去3回はいずれも一歩及ばず敗退しているわけですが、今度こそ汚名返上なるか、非常に興味深いです。

ポストシーズンについては、昨年までのいろんなチームの戦い方を見ていて、やはり臨機応変な選手起用に尽きると感じます。

絶対にやってはならないことは、温情采配です。

「こいつが1年頑張ってくれたおかげで」「こいつと心中や」「こいつが打たれたんなら仕方がない」は、2003年星野阪神や北京五輪、昨年のセリーグCS1stなど枚挙にいとまがありません。

また、短期決戦は基本的にディフェンシブに行くべきですが、継投策において「勝利の方程式」的なものにこだわるよりも、「ここは絶対に点をやれない」的なストッパー(火消し)のコマが重要だと思っています。

記憶に新しいところでは、先日のファイターズ×ライオンズ第2戦、無死一三塁の場面で登板し、無失点に抑えた石井でしょう。

あのノーアウトの場面で、打者は糸井。内野ゴロだと当たりによっては得点を許してしまうし、やはり必要だったのは、三振のはず。

そこでベンチの期待に応えて、キッチリ三振を取った石井がすごかった。石井のリリーフ起用がこれほどハマるとは思いませんでしたねぇ。

昨年のホークスは、第5戦でファルケンボーグを6回から投入、しかも7回も投げさせ、結果的に炎上しています。

ここぞの場面でファルケンというのは大賛成ですが、いかんせん引っ張りすぎましたね。あれは明らかに秋山監督は焦っていたと感じます。1点あれば勝てると踏み、順番こそ違えどSBMというのは、シーズン中の野球の延長にすぎません。

先発し、5回無失点と好投していた大隣の信頼度が低かったといえばそれまでですが、もう少し続投させて、ピンチを招いたところでファルケンなり攝津なりを投入するという考え方をするべきでした。まあ結果論ですけどね。

シーズンの数字を見ると明らかにホークス有利ですが、ライオンズは首の皮一枚どころか、毛1本差で勝ち上がってきました。おまけに、昨年は最後の最後、福岡ドームで3連敗を喫し、優勝をホークスにかっさらわれています。燃える要素しかありません。

今年は震災の影響で日程がズレ、パ・リーグの2ndステージはセリーグよりも1日遅れて開催。先発も比較的楽に回せます。

こうした因縁要素がテンコ盛りなうえ、若手対決(明石&福田vs浅村&秋山)、元同僚対決(秋山、ナベQ、カブレラ、細川)、来期はいなくなるかも対決(中島、川崎、和田)など見所も満載。さらには、自信を持ってジャッジしてくれる某吉川が主審だった日にゃ、何が起こるか分からないという大スペクタクル。

いや本当に楽しみだわ。

弱気は最大の敵

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こういう作品に出会えると、ちょっとうれしい。

『球場ラヴァーズ』(石田敦子/少年画報社)

のっけから、津田のエピソードでなぜか涙があふれる。これはズルイなあと思いつつ、読み進める手が止まらない。野球好きなら、これは絶対にチェックすべきマンガですね。

広島ファンが主人公なので選手そのものはキャラとしては出てこない。作者自らが、プロ野球をテーマにマンガを描くことの難しさに触れているとおり、ドカベンやあぶさんの時代はとっくに昔のことで、いまどきは、例えばモーニングの『グラゼニ』みたいにまったくの架空のチームや選手とするか、あるいは正面切って、なにがしかの手続きをした上で描くしかないんだけど、おそらく相当困難なのだろう。本作も広島東洋カープからの協力はもらっているけれども、公式マンガではないとのこと。

また、広島ファンが主人公ではあるけれど、ネタになるのは広島だけとは限らない。個人的にとても好きなのが、昨年の日本シリーズ、ロッテvs中日の第6戦をバックに描かれるあるエピソード。次の最終戦への流れもステキです。浅尾きゅん☆

飯田橋の「れもん」にも行かなくちゃ!!

『つっぱしり元太郎』の佐伯くんがいいね!

http://www.j-comi.jp/book/comic/4331

電子書籍は話題になってる割には、どこもかしこも「システム」に囚われた状態で、今ひとつ(というか全然!?)盛り上がっていない。そんな中、「Jコミ」はいち早くその可能性を見いだし、即座に実行に移しており、評価も高いようです。

やっぱり、シンプルなニーズに対してシンプルに応えている、というのが大きいのだと思う。利権争いもない、料率でモメることもない、みんながハッピーなソリューションが実現できてるんですね。

そんなJコミさんで、『つっぱしり元太郎』が公開されました。いまや伝説的な野球マンガ。ネットオークションでも滅多に出回らず、あったとしても相当高い値段が付いていただけに、ファンとしては非常にありがたい。

自分もこども時代に断片的だけども読んでいて、義足のピッチャー・メガネくんの印象がとても強い。フォークボールが武器というのと、義足がゆえにフィールディングが問題で、そのカバーの方法をめぐるシーンも覚えてる。

Jコミでの公開後、改めて1巻から最終巻まで読み進めると、何と言ってもエースの佐伯くんがものすごいイイ味を出してるんですね。最初の方は……というか物語のほとんど最後までそのキャラを通すんだけど、最後の最後で、カタルシスというか、こう、ぶわーっと盛り上がるんですわ(なんのこっちゃ、わからんですよね)。このへんは、オトナになって読んだからだと思う。コドモゴコロには、また別の受け止め方があったんだろうな。

主人公の元太郎、そのライバルとも言えるエースの佐伯、その恋人で元太郎も心を寄せる島津玲子、元太郎が住み込みで働く新聞配達屋の娘・美夏ちゃん、元太郎のよき理解者でありチームメイトのメガネ。こうして見ると、構図的には「あしたのジョー」を思い起こします。じっさい、野球マンガなのに、主要なキャラはほぼ上に挙げたほかは、監督とか、まあここではネタバレになるので言えない人が少々いる程度。その他のチームメイトについては、ほとんど描写されていなくて、これは意図的なものを感じます。

野球というのは舞台装置であって、そこに交わる人々をこそ描こうとしたドラマなわけですね。

当時の野球マンガの王道といえば、やはりドカベン。里中や岩鬼、殿間といった魅力的なチームメイトとともに、不知火や雲竜など、これまた凄みのあるライバルキャラを打ち破り、勝利を手にしていくタイプの作風は、ある意味もっとも成功したスポーツ漫画のひな形とも言えます。

でも、『つっぱしり元太郎』はそういう路線ではなく、主要な登場人物の心情描写がメインと言ってもいい。これは、チームスポーツを描いた漫画として見ると異端だけれど、まさにそこが面白いわけです。監督との衝突とか、じつに新鮮。

70年代は、本当にパワー溢れる時代だったのだと実感。繰り返しますが、本当におすすめな作品です。

さて、どうでもいい話ではありますが、作中に完全な脇役というかチョイ役というか、チームメイトにこんな名前の人を発見。外野フライに倒れる1シーンだけ登場するんだけど、これって偶然?? だとしたら、なんかすげー!とか思ったり。

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球音を愉しむ

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個人的な夏の風物詩、府中市民球場での西東京地区予選観戦でありやす。こないだの三連休の話だけれど。

今年は時間の都合で、私立同士のカードしか見ることができなかった。成蹊vs明大明治。てか、明大明治ってどこにあんのさ?(調べたら、調布のあたりだった…なるほど)

チアリーダー完備の私立高校vs近所の無名都立高校というのが個人的に見たかったのだが、致し方ない。とりあえず、スタンドが比較的地味なほうに陣取り、試合に見入る。

私立同士だからなのか、締まった展開。9回までやって3-1で明大明治が勝利した。ほぼ2時間。じんわりと日焼け。

この日勝利した明大明治だが、ベスト16を賭けた試合で都立昭和に破れる。この都立昭和は、次戦でも早実を1-2と苦しめた。よくよく調べたら、秋季大会でも都のベスト4に入っておりなかなかの強豪である。

うーん、なんか高校野球ファンになってしまいそうで怖い。

人こそが財産

事情はどうあれ、この人のFAを許したファイターズは額面以上の損失と言えそうだ。逆にベイスは、お金では買えない財産を手に入れたということになるのだろう。

ただしこの魅力も、成績が伴ってこそ。おそらく大丈夫だと思うけれどね!

タイガーマスク騒動

ちょっと前まで(今もなのかな?)騒がれていた、伊達直人というかタイガーマスクというか、あの一連のトピックについては、なんとなくモヤモヤするものがあった。

本当に必要なのはランドセルなのか、とかね。

そしたら、「絵文禄ことのは」の松永さんがものすごく明快に整理してくださっていたのでリンクしておく。この方の文章はいつも楽しみに読ませていただいているが、今回のも秀逸。

http://www.kotono8.com/2011/01/26tigermask.html

ロッテ本社のにぎわい

2010年の日本シリーズは、なんというか、最後の2試合がすごかった。5時間越えとかどんだけだよ、というところだが、「うしろはドラゴンズのほうが強い」との下馬評を覆し、見事にマリーンズが優勝。内がよく頑張ったよなあ。

今年のこの結果は、マリーンズについては監督含めたコーチ陣がものすごく上手く機能した結果なんじゃないかと思う。特に、金森と西本。この投打のコーチが選手たちを後押ししてくれていた。金森は、優勝請負人の面目躍如やね。

というわけで、優勝後の初台・ロッテ本社は献花がすごい。ただ、垂れ幕は首都高を走るクルマに合わせてるせいで、歩行者からは、なんかいまひとつな存在感でした。

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ホークスのポストシーズン暗黒史

というわけで2010年、パリーグを制したのは福岡ソフトバンクホークスとなった。勝利数ではライオンズが上回るという、まさに薄氷を踏むかの展開。ひとつの勝利、ひとつの敗戦、ひとつの引き分けが、これほどまでに重かったシーズンも珍しい。

2003年以来の優勝ということになるが、この間、ホークスはシステムに翻弄され続け、苦しみ、もがいていた。長文になるが、振り返ってみたい。

↓こちら、風物詩まとめ動画(?)。ぜひw


●2004年 リーグ1位で第1S勝者・ライオンズを迎えるも2勝3敗で敗れる。ライオンズは日本シリーズも勝ち、リーグ2位から日本一に。
※2位に5G差以上付ければアドバンテージの1勝が与えられたものの、4.5G差であった。

最終戦、1-3で迎えた終盤、8回裏と9回裏に1点ずつ返して延長戦に持ち込むも、延長10回表に三瀬が1失点。最後の打者は鳥越現二軍監督。アドバンテージさえあれば……思えばこれが悪い夢の始まりだった。

●2005年 リーグ1位で第1S勝者・マリーンズを迎えるも2勝3敗で敗れる。ロッテは日本シリーズスイープでリーグ2位から日本一に。
※前年同様、2位に5G差以上付ければアドバンテージの1勝が与えられたが、またしても4.5G差。なお2年続けてリーグ1位が敗れたことが憂慮され、次年よりリーグ1位に1勝のアドバンテージが与えられることに。

2連敗して後がない第3戦、4点ビハインドで迎えた9回裏に4得点で延長に。10回裏に、川崎のサヨナラ打で奇跡的な勝利。翌日もズレータの2発で3-2と試合をモノにする。

この2試合は、福岡まで1人で見に行った。球場では見知らぬファンと盛り上がり、夜は中州で大騒ぎしたのはいい思い出。最終戦を現地で迎えていたらと想像するとゾッとする。中州の那珂川に飛び込んでたかもしれん。

行きがかり上、日本シリーズはマリーンズをガチで応援。第1戦、第2戦とライトスタンドでぴょんぴょん飛び跳ねた。今江のフェン直が目の前に飛んできたり、濃霧コールドがあったりと、思い出深いシリーズだった。

●2006年 リーグ3位からライオンズとの第1Sを2勝1敗で破りファイターズとの第2Sへ進出する。皮肉にも1勝のアドバンテージを得たファイターズに札幌で連敗し、0勝3敗(含むアドバンテージ1勝)で3年連続第2S敗退。

第1Sの松坂×斉藤の投げ合いを現地で観戦した。鳥肌が立つほど素晴らしい投手戦だった。なお松坂はこの試合を最後にメジャー入り。

第2S、後のなかった第2戦では、エース斉藤和巳が9回まで投げぬくもサヨナラ負け。第1Sでの松坂との投げ合いからは中4日。この2試合の完投がたたったのか、斉藤和巳は肩を壊す。現在も治療中で、プロブロガーと揶揄される。

1位通過チームへのアドバンテージ付与などは、じつはホークスからの提案とされている。また、第2Sの第3戦以降は第1S勝者のホームで行われるルールだったため、2戦目をなんとか斉藤で勝って福岡に帰るという目論みが、淡くも消え去った。

ホークスにとってやりきれないのは、2004〜2006年までのパ・リーグのプレーオフ制度ではレギュラーシーズンの1位は優勝ではなかったということもあるだろう。

あくまでもプレーオフを勝ち抜いたチームが優勝チームであり、おかげで2004/2005年は2位扱い。勝敗表でも、2位ホークスの1位とのゲーム差は「-4.5」などと表記されていた。

クライマックスシリーズの導入後は、シーズン1位チームが優勝という扱いになるのだが、このプレーオフ時代の滑稽なまでのちぐはぐさからか、はたまた絶対的エースを欠いたせいか、ホークスは本格的な低迷期に入る……。

●2007年 セパ足並みを揃えてのクライマックスシリーズに。リーグ3位で2位のマリーンズと対戦するも、CS第1S1勝2敗で敗退。

●2008年 王監督ラストイヤーを飾れないどころか、最終戦で最下位が決定。

●2009年 2年連続秋の風物詩感漂うも何とか踏みとどまりリーグ3位で2位のイーグルスと対決。しかし0勝2敗であっさり敗退決定。

↓この動画も、いまなら笑えるw



ホークスのプレーオフ・CS通算成績は以下のとおり。
出場5回
日本シリーズ進出0回
7勝13敗(アドバンテージ分1敗含む) 

こうして見ると、見事なまでの暗黒。ようやく今年、チャンピオンフラッグを奪還したとはいえ、CSを突破して日本シリーズへの出場権を得ないことには、呪縛を解き放ち、悪夢を振り払うことにはならないだろう。

勝って風物詩の汚名を返上するか、それともアドバンテージがあるにも関わらず敗退し、2chが松中のAAで埋まることになるのだろうか……。

それはそうと、昨夜のビールかけはUstreamで中継され、楽しむことができた。孫さんはTwitterでもハゲしく応援していたし、時代も変わったなあ。



パリーグが、もっと全体的にネットを活用してくれるとウレシイね。

目が離せないとはこのことよ

【追記】
結局ライオンズ、ホークスともに勝利し、ホークスのM1で明日にもつれ込んだ。それにしても、杉内の涙は初めて見るような気がする。ダル相手の完封はお見事。今年のここ数戦の成績だけでなく、2004年以来の想いが滲み出たのだろう……。

今年のパ・リーグ、終盤になってとんでもない展開。おかげでNHK BSが予定を変更して、本日9/25の2試合を中継してくれることになった。

ホークスはM2なので、ライオンズ●でホークス○ならば、ホークスが2003年以来のリーグ優勝となる(2004/2005は1位通過だが優勝扱いではない)。

逆に、ライオンズ○でホークス●だと、またもマジックが移動してライオンズのM2となる。ダル×杉内、帆足×ラズナーという先発なので可能性はけっこう高い。

ところがその流れで日曜日の試合でライオンズ●になると、その時点で三たびマジックが移動してホークスがM1となる。

ナイトゲームでホークスがイーグルス相手に勝てば優勝。落とすようであればライオンズは最終戦を残してのM1。なんと4度目のマジック移動。ライオンズが勝てば優勝、負ければホークスの優勝。

まったくもって、とんでもない。マジック数=残り試合だなんて、前代未聞じゃなかろうか。あ、違うわ。伝説の1988年の10.19があった。あのときも、ダブルヘッダー2試合残して、近鉄がM2だったんだ。

翌年の1989年も、近鉄は残り2試合でM1、その時点で上位3チームが1ゲーム以内にいたという大混戦だった(近鉄が129試合目で勝利して優勝)。

それ以来のもつれ具合ってことか。そりゃ、おもしろいわけだわ。

土日いずれも、ライオンズがデーゲーム、ホークスがナイターというのも影響しそう。そういえば土曜日の仙台は台風接近の影響がかなりありそうだが、無事に試合はできるのだろうか。

もちろんCS最後の枠、3位争いもアツい。とはいえマリーンズもファイターズも、残り試合はけっこうあるので、こちらも最後までわからない。

ていうか、これだけあり得ない展開だと、CSとかいらんような気もしたり。

日曜日が休日出勤だなんて、もっとあり得ないのだが……。泣ける。

二画面で 酒が進むよ 三すくみ

久しぶりに早めに帰宅。風呂上がりのビールを片手にテレビ観戦を決め込んだはいいが……。最近は喜ばしいことにBSや地上波でパリーグ中継が多いので、チャンネルが行ったり来たり。こーいうときの2画面機能はとても助かります。

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で、どいつもこいつも決め手に欠ける3チームが2厘差の中に……。どうなっちゃうのかなw

週末もテレビの前にベッタリ張り付いていたいのだが……盛岡近辺に行ってきます。

蒸し蒸し☆ナイト

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育成上がりの山田君と成瀬の投げ合いを見に行った。

序盤、西岡のエラーからホークスが1点先生するも、試合内容は、意に反して引き締まったいいゲーム。山田君が5回無失点。その後盤石の豪華リレーで完封。おまけに城所の3Bヒットという、もう金輪際二度と見ることができない(であろう)貴重なモノまで目にすることができた。

マリーンズとしては、再三のチャンスで中軸が凡退していたのが気にかかる。このところ打線に元気がないね。最後に福浦が出てきて長打を放つも、抵抗はそこまで。やっぱりファルケンは鬼畜ということがよくわかった。あれでも調子悪いんだぜ、きっと。

がしかし、スタンドではもうひとつの戦いが……。

すごく、蒸し暑かったんですよ。真夏の西武ドームのデイゲーム並みの不快指数。ビールを飲んだ瞬間、すべて汗として出てしまいそうなくらい。体中、つねにビショビショ。途中からチューハイに切り替えたのだが、つらかった……。

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栄冠は君に輝く

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府中市民球場にて。桜美林 vs 都立田無工。

元有名プロ野球選手の子息がレギュラーで出てるとかで、長玉担いだカメラマンがちらほら。当然のように田無工側に陣取るものの、大勢のチアガール+ブラバンで盛り上がる名門・桜美林に対して、スタンドがなんとも味気ないというか、ボヤく親父と父兄らしきのがチラホラといった風情。寂しい限り。

それでも、中盤以降はOBらしき人たちが一生懸命盛り上げていた。声で「ルパン」や「狙い撃ち」をやったりね。ああ、こーいう雰囲気がイイ。病み付きになりそうだw

外野フライを眼鏡落っことして見失って取れず……とか、序盤のミスさえなければ、もっといい試合になったかもしれない。田無工のピッチャーはストライク先行で緩急つけて上手く相手を抑えていた。それだけに残念だったねえ。

タオルをかぶって観戦してたが、やっぱり日焼けした。

18連敗の記憶



不振の責任を取って、ヤクルト・高田監督が辞任するという。

ええええ、もうちょっと頑張れよーとも思うが、心身に与える影響も大きそうだし、お年も召してらっしゃるので無理は言えないか……。

こんな連中もいたというのに。

ロッテ・18連敗の記憶

それにしても、今年の交流戦はなんだかなー。セ・リーグ勢の巻き返しはあるのだろうか。

忘れえぬひとびと

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小宮山という投手には、少なからぬ思い入れがある。やはり、自分が大学生だったころの母校のエースだったということが大きい。「また小宮山で負けたか」みたいな話をよくしていたような記憶もあるが、通算で20勝もしてるんだね。

この人は、よく知られているようにスポーツ推薦じゃない。二浪して早稲田の教育学部に入学。教職課程もきちんと取って、数学の教員免許を持ってる。偉いよねえ。ひょっとして第一志望は東大だったんじゃないの? ってくらい頭がいい。

メジャーに行って帰国後に1年間の浪人期間があったってのも、この人らしい。その後ボビーに拾われてロッテに復帰するわけだけど、2005年の優勝の陰で、この人が敗戦処理を黙々とこなしていたっていう事実もある。

選手としての小宮山は、華やかな記録もいっぱい持ってるけれど、2004年にダイエー相手にやらかした試合が印象的。先発で1回2/3を投げて11失点。結局21-0という大敗を喫して、試合後に監督選手全員がライトスタンドに深々と頭を下げて謝罪したってやつ。思えばこのあたりで、第一線での活躍に対してのこだわりが消えたようにも思う。

リリーフカーから降りて最後のマウンドへと向かう14番、そしてスタンド

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最後の試合は、たったの一球で終わってしまったけれど、セレモニーも含めて本当にいい雰囲気だった。ノムさんも空気を読んで、代打小坂をしてくれるかと思ったけれどねえ。

あわやHRかという当たりではあったが無事に役目を果たした

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「いつの日かこのユニホームを着て、ここに戻ってくることを願っている」

その言葉を直接聞けただけで、遠路はるばる足を運んだ甲斐があったというものだ。

ボビー、小宮山、ベニーちゃん、あとランピンも場内を一周。時間切れで胴上げまでは見ることができなかったが、MVP関連の騒乱もなく(噂では試合前に謝罪したというが)、本当によかった。

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私にとってこの日の試合はもう一人、ユニフォーム姿の野村も(おそらくは)見納めとなった。

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選手交代や抗議で何度か出てきただけだが、現役時代のこの人のことが好きになってプロ野球やパリーグを見るようになった。世論の後押しもあることだし、ぜひCSを通過して日本シリーズに出てもらいたい。歩くスピードの際立った遅さが印象的だった。

2009年10月6日は、さまざまな人たちに別れを告げる日となった。

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おまけ:ベンチのボビーとそのこどもたち

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千葉ロッテよどこへ行く

この週末は、本当に気分が悪かった。

フロントへの不満は、みんな持ってる。だからといって、やっていいことと悪いことの区別が付かないものか。王ダイエーの生卵事件や「頼むからヤメテくれ 王」の横断幕もひどかったが、今回の騒動はそれに匹敵する、あるいは超絶していると感じた。そもそも、フロントがダメなおかげで弱かったチームなんて、過去にゴマンとあるじゃねえか。

本拠地移転の噂があるけれど、一部とはいえ、こんな腐った連中がいるくらいなら、本当に新潟か、あるいは四国(あそこには素晴らしいスタジアムもあるし)に行ったほうが幸せになれるのかもしれない。イヤな思いをするのはいつだって、普通のファンだ。心あるファンなら、悔しくて悔しくて、夜も眠れないだろう。

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05年、あの伝説のコバマサ・ナイトを生で見た。そのときの、毅然としたレフトスタンドが忘れられない。ロッテのファンはすげーな、と。おかげで、シリーズで阪神をフルボッコした試合も(なぜか)外野席で見ることになった。もともと他のファンだが、ロッテというチームのことは、その応援スタイルを含めて本当に好きだった。こんな状況を作り出した原因は、いったいどこにあるのだろうか。わからないけれど、決してフロントだけを責めることはできないのは確かだ。

10月6日、本拠地最終戦ではおそらく小宮山がマウンドに上がるだろう。ベニーちゃんもユニフォーム姿を見せると聞く。マリスタに行ってこの目で確かめたいが、同時に怖くもある。どうすっかな……。

うまい落としどころはないものか、当事者たちは真剣に考えて欲しい。頼むよ……。

ミッドタウンにて

おもしろそうなイベントをやってたので、六本木で打ち合わせ後にミッドタウンに行ってきた。

これ。

2リーグ制60周年記念。なんか、160km/hを体験できるとか書いてある。ステキすぎるぜ〜。

でも、行ってみたらなんだか現地の様子がおかしい。どうやらアトラクションとか展示っぽいのは19日で終わってて、今日からは歴代オールスターのポスターとか用具の展示がひっそりとあるだけでやんの。がーん。拍子抜け。

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後楽園球場の椅子ですか、そうですか……。

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仕方がないので、メシ食って帰社。ホットドッグとショコラ。ショコラうめー。カカオは体にいいんだよね。お値段はそれなりだが、それ相応の満足感。

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