モエレ沼紀行

札幌ではウニ・イクラを思う存分食べ、ジンギスカンをつついた。ジンギスカンは、目星を付けていた店が見つからず、いいかげん寒かったので断念して「だるま」にしたんだけど、北朝鮮脱税送金疑惑を考えれば、ほかの店にすべきだったか……。まあいいや。

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それにしても、韓国・台湾・中国系の観光客が非常に増えたね。冬の北海道は本当に人気らしいんだが、だるまでも隣には香港から来たという単独ツーリストがいて、「好吃」を連発していた。ええことです。

今回の旅の主目的は、モエレ沼公園で遊ぶこと。特にイサム・ノグチが大好きというわけではないんだけど、なんというか、公園行政だとか、運営みたいなものに興味を引かれて。同行者はさぞうんざりしていたことだろう。

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冬なんかに来るより、初夏〜夏あたりが気持ちよさそうな公園ですね。当たり前か。でも、スノーシュー・クロカン・そりのレンタルなんかもあって、猛吹雪の中、楽しんできました。あと、アート系かどうかを問わず年中さまざまなイベントが催されていること、地域密着度の高さなど、さまざまな面でうらやましい。府中もがんばってほしい。土地と施設はあるんだから、あとはソフト面だよなあ。

夜は親戚と落ち合って、貸し切り状態のすすきのニッカバーでへべれけに。竹鶴17年うまー!

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知床

今年の夏は、山の中で熊に出会って相当ビビッたわけですが、昨夜見た、TVのドキュメント番組ではぶっ飛びました。

いま知床では、「新世代熊」と呼ばれるヒグマが増えているらしい。
どこがどう新世代かというと、「人を恐れない」ってことだそうで。

●約15年前、知床では「熊を根絶やしにする」方針を改め、熊と共生する道を模索することにした。
●番屋の漁師たちも、それまでは熊を見かけたらハンターに駆除を依頼するようにしていたが、以後、積極的に無視するようにした。
●ヒグマは本来臆病で、人を見たら逃げるものだったが、最近、まったく人間を気にしない個体が増えてきた(新世代)
●集落に近寄り、餌をあさる個体が増えてきた

番組では、知床五湖近辺の観光客の様子を映していたが、本当にすぐそばまでクマがやってくる。そして観光客たちは、はやしたて、口笛を吹き、カメラを向け、歌うのだ(当然、森の熊さんである)。
また、アマチュアカメラマンにとっては、ヒグマは格好の被写体らしい。彼らは至近距離で迫力ある写真を撮ろうと、ギリギリまで近寄る。本当に2-3mまで近寄る。クマも、彼らを気にするそぶりは見せない。観光客にとっては、知床に行ったらヒグマを見てみたいものらしいんですが……オレにはさっぱり理解できません。

番組は、観光客に人気のあったクマが、最終的に人里で悪さをするようになったため射殺されるシーンで締めておりました。

世界遺産登録の問題もあり、知床はいま揺れているそうだけど、世界遺産なんて建造物ならともかく、エリアが指定されるとえらいことになるので、やめたほうがいいんじゃないかと思うがなあ(白神みたいになっちゃうから)。

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