十和田市現代美術館でアートを愉しむ

今回、再度北東北を訪れた理由のひとつが、ココ。

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相方の仕事の関係で、どうしても来る必要があったわけです。以前、品川キヤノンのオープンギャラリーでの写真展について書いたこともあるけど、写真家の岩木登さんが、これまでの作品を集めた展示会を開催するというので、日程を合わせて来訪したのでした。

この、十和田市現代美術館は、(相方の受け売りによると)ひとことで言ってしまえば「まちおこし」らしい。昨今、さまざまなタイプのまちおこしが見られるけど、「美術館を作る」というのは箱モノ系としては意外とお金もかからないそうで。もちろん文化貢献みたいな視点でも地域の理解を得られやすいもんね。

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とはいえ、どんな美術館を作るのかってのが重要で、資金面からいっても、海外の有名アーティストの、何億もするような作品は集められません。そこで暗躍(?)するのがコンサル系の人々で……って、あんまりこういうこと書くと興ざめだけど、例えば建築家は金沢21世紀美術館を手がけた西沢立衛だったり、オノ・ヨーコの作品があったりするわけです。

能書きはともかく、入場して最初の展示室にある「スタンディング・ウーマン」にド肝を抜かれる。


公式サイトより。左側はリアルな人間。Standing Woman/Ron Mueck

いわゆるコンテンポラリー・アートって、どこか斜に構えてたところがあったけど、なるほど面白い。もちろん館内は撮影禁止なんで、詳しく紹介はできないんだけれど、他の常設展示もなかなかのモノ。ついつい、「へ〜」だの「ほぉ〜」だのといった感嘆の声を漏らしてしまう。

ひととおり常設展を見たところで、岩木登写真展「原生の鼓動+」をじっくり鑑賞。

もう何度か見ている写真も多いのだけど、大判プリントされた南八甲田の源流風景は、とにかく圧巻。幸運にも、岩木さんとお話もできた。来場者の対応に忙しそうだったので、「松見の滝の上にはイワナはいるんでしょうか?」と質問できなかったのはオレの弱さである。うーむ。

十和田市現代美術館は、現在も拡張工事中。道の向こうには、遠目にも草間弥生っぽいオブジェがw

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この美術館だけを目当てに行くってのは万人にお勧めできるものではないが、周辺の観光などと絡めて訪れるのならアリではなかろうか。前回のエントリにも書いたが、お祭り中だったとはいえ、街中はいわゆるシャッターストリート状態。こういう地方都市には、もっと活気づいてほしいなあ。

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次回は、この十和田市そのものに大きく関わった一族、そして5000円のアノ人の話。

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