府中に住むようになって何年も経つが、そもそも当初、なんでまた府中に住むことにしたかといえば、競馬場が近いとかではなく、24時間いつでも出せるゴミ収集BOXの存在が非常に大きかった。
これは一人暮らしにはとてもありがたいシステム。特に終電帰宅が当たり前というヤクザな仕事を持つ身にとっては、ゴミ出しとは徹夜明けにやっと行えるものであって、杉並に住んでた時代は本当に苦労していた(大半はビールの缶や酒関係だったけれど)。
いろんな街の住みやすさランキングとかで、意外と府中って上位に来るんだけど、このゴミ収集BOXもイメージに貢献してたはず(ちなみに税金が安いとかいうのは、たぶん都市伝説)。
そのゴミ収集BOXが、2月2日をもって全面的に撤去された。
市内7000カ所に15000個もあったそうで、撤去前は駆け込み投棄で相当悲惨な状況だったようだ。これで府中市も、ゴミについては有料収集(有料のゴミ袋を購入するシステム)となった。
理由はいくつかあるようだ。ひとつは、近接市からの越境ゴミが相当あること。市役所の調査かなにかによれば、府中で処理しているゴミの約2割が越境投棄らしく、そのコストも馬鹿にならない。
社会全体のテーマとなっているゴミの減量化やリサイクルを考えても、この有料化は自然な流れなんだとは思う。いつでも気軽に捨てられるのは確かに便利ではあるんだけど、昨今のエコやら何やらの風潮とは逆行している面があるのは否めない。
ゴミBOX問題については何年か前の市長選のカラミとか、業者がナニでとか、掘り下げようと思えばいくらでもネタはあるのだが、いまはただ、役目を終えた鉄の箱たちに、感謝の意を捧げたい。
お世話になりました。