例大祭と豚ホルモン

美しかるべき五月。今年は、久しぶりにGWをずうっと自宅で過ごした。まったくの骨休みである。

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「そなた、かまわぬか」
「かまいませぬ」

司馬遼太郎の「燃えよ剣」の冒頭、土方歳三が府中のくらやみ祭りで、女を口説くときのやり取りである。

いやー、なくしたと思ったけど本棚の奥底から出てきた。なるほど、本当にやる気まんまんで、府中に来たことになっとるな。目当ての女が男連れだった場合のことを考えて、ゆかたの下に道着を着込んだりしている。取っ組み合いになることを想定してのことだって。

いい時代だなー。

で、21世紀のくらやみ祭り、正式には大国魂神社例大祭は、こんな感じ。5日の本番は、旧甲州街道のあたりは人人人で身動きするにも難儀したほどであった。

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人いきれにやられ、晩飯を作る気もうせ、このような日であれば逆に空いてるに違いないと地元のモツ焼きの名店、「大定」へと。案の定、常連どもは祭りに駆り出されているのだろう、すぐ座れた。いつもは地元客や通勤帰りのサラリーマンでごった返していて、なかなか入れないんだよね。

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連休中で仕入れが困難なため、刺身系はなし。焼き物メインで、レバ/シロ/牛ハラミ、それと鶏カルビ(つまりはタッカルビだ)を。サービスでニンニクがコロンとコンロに乗せられる。

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ココのホルモンは基本豚なんだけど、処理がとても丁寧なのか、特有の臭みが驚くほどない。そしてウレシイことに、とても安い。ホッピーをガンガン飲み、ジュージュー焼き、おばちゃんとの世間話に花が咲く。

祭りは祭りでいいけれど、これもまた府中が誇る、庶民のための名店である。

「例大祭と豚ホルモン」への4件のフィードバック

  1. いいなあ。
    徒歩圏内にこういうのがたくさんあるといい。
    電車や車ではなく、徒歩ね。

  2. すぐご近所(1丁目)に「やきとり としま」という店があると思うんだけど…
    時間があったら実食レポきぼん。

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