八甲田周辺には素晴らしい湯ッコがたくさん湧いているが、今回選んだのがこの2つ。酸ヶ湯と猿倉温泉を最後まで悩んだのだが、それはまたの機会ということで。
谷地温泉は、日本三大秘湯ってことをウリにしている。秘湯の条件って何よ?とも言いたくなるが、建物は確かに古くてイイ感じ。そんでもって、ぬるい湯と熱い湯の2つの湯船が用意された風呂も、これまた素晴らしい。特にぬるい方が最高。38度くらいなので、1時間くらい入っていられるのね。
ビックリしたのが、夕食で酒類が飲み放題ということ。ビールや日本酒、焼酎に至るまで、すべて食堂の真ん中にドーンと置いてある(ビールはピッチャー)。そんでもって宿泊料金は6000円くらい。こりゃあ人気が出るわけだ。
ざっと見渡したところ、津軽弁率が非常に高かった。観光客だけでなく、地元の人々に愛されているのだなあ。
いっぽうの青荷温泉は、いわゆるランプの宿ね。とはいえ全く電気が来てないわけではなく、火災報知器や非常口表示など、必要最低限に留めている。
部屋はもちろん、風呂や食堂もすべてランプなので手元がアヤシイ。露天風呂ではコケそうになったり。でも、やっぱり雰囲気がいいですね。
どちらも素敵な宿でした。特に谷地温泉の湯は、もう一度行きたいと思わせるものがある。何度か経営母体が変わったらしいけど、末永く頑張っていただきたい。
ところで。
東北といえばカメムシ。あの秋田県が誇るヒーロー・超神ネイガーでも、ハンカクサイという怪人はカメムシがモチーフです。
ていうか、今回の旅ではカメムシにも悩まされました。すっかり秋だというのに、けっこういるのね。特に谷地温泉では部屋の中にも数匹潜り込んでいて、一瞬パニックになったよ。
こんなモノまで用意されてた。カメムシ用のキンチョール……初めて見たけど、ガムテにひっつけて退治するほうが確かに効率的でした(カメムシの写真はさすがに自粛します)。
エスパース、食当、カメムシスープ ああ懐かしや。
うまそうだな……。