震災の影響で、大国魂神社の例大祭「くらやみ祭り」も、部分的に自粛することになったようだが、どっこい神社の境内では屋台がひしめき合い、人々もキャッキャウフフと幸せそうである。夜通し太鼓を叩くとか、そのへんが自粛されただけなんだよね。人出も多かったし、テキ屋関係の方々はさぞかしホッとしているのではなかろうか。
なんとなく気付いたところでは、いわゆる「ドネル・ケバブ」系の屋台がキレイさっぱり無くなっていた。代わりに増えたのがラーメンバーガーとタイラーメンだ。
ケバブ系のあんちゃん達が原発のせいで帰国してしまったのであろうか? 謎である。ちなみにタイラーメンの屋台は、どう見ても日本人のおばちゃんが店番をしていた。
フラフラ歩いていたら、なんと「飴細工」の屋台を発見。これがまた、味わい深くてイイ感じ。ぜひひとつお願いしたかったのだが、小さな子供たちが鈴なりだったので遠慮した。
飴生地をこねながらの話術だとか、そういったところに年季を感じる。これぞ職人の技ってもんだ。後世にまで残って欲しいニッポンの文化といえよう。
ココは知る人ぞ知る、世界各国のビールを扱うレアな酒屋さんなのでが、例大祭の期間中は被災地の地ビールを積極的にプッシュしている。生でもいくつかの銘柄を楽しめるそうだ。
準備が整ってなくて、岩手の「ビアレン マイボック」なら生で出せるという。1パイントが600円。店のおじちゃんに1000円札を渡すと、レジから100円玉を5枚取り出し、100円を募金箱に入れる。そして、400円をお釣りとしてくれた。となれば、受け取った400円は募金箱に直行である。
聞けば、集まった募金はすべて、地ビールの各酒蔵に直接届けるとのこと。これもまた、商売人の心意気。とある酒蔵から届いたという便りには「ごいっしょに乾杯して下さい」と、したためられていた。
少し酔ったせいか、手ブレした。