山の神様にお礼を言いにいく。

シルバーウィークの最初の3連休を絡めて、がんばって東北に行ってきました。前半は森吉山を中心に沢とキャンプ(雨、雨、アンド雨)。後半は、三陸海岸を南下するコースでした。

というわけで、まずは何と言ってもこの滝。無事に長女を授かったことを感謝するの図。

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桃洞沢(とうどさわ)は、森吉山の北東部に位置する渓谷で、全面が舗装道路のようなナメの、初心者でも快適に遡行できる沢です。多くの場合、隣の赤水沢とのセットで、桃洞沢を登って赤水を下るのが人気。

今回は、桃洞沢をそのまま詰めて、登山道経由で下山するコースを取りました。ちなみに赤水沢は、古くは玉川温泉への登山道として機能していたそうです。秋田県北部の人々が、わざわざ沢を詰めて湯治に通ってたんですなあ。

そんなわけで、このエリアは難所には必ずと言っていいほどステップが切ってあります。いろんな紹介記事を読むと、そこらのおばちゃんが長靴で登ってたりするんだよね。ゼンマイなどの各種山菜やキノコ狩りにもよく人が訪れるそうで。

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それにしても、スラブ地形の独特なU字谷。その造形は、限りなく女性的かつ官能的でありました。マタギ的には山の神様は女性なんですよね。詳細は、ぜひ矢口高雄センセイの作品を参照してください。

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当日は天気が悪く、秋雨前線が南下+台風が2つ接近中ということで、降り出したらアッというまに増水するのは確実です。なので、早めに行動を開始して、桃洞滝まで行って雨が強いようなら引き返すという計画。当初は沢中泊のつもりだったのだけど、悪天候のため日帰りにすることは前日から決めていました。

結果的には、ちょうど稜線の手前で雨が降り出し始めるというラッキーな展開。稜線手前に軽いヤブコギがあるんだけど、稜線の地形が複雑+国土地理院の登山道の位置が完全におかしかったこともあり、ちょっと迷ったのはご愛嬌です。

1/25000図では、道がないことになってるけれど、立派な登山道が稜線のやや南よりにしっかり付いてます。あとは延々と下るだけ。

黒石側林道方面の下山道は、途中、素晴らしいブナ林を通ります。シトシトと降る雨と相まって、しばし幻想的な風景の中で、「サイコーだ」「サイコーだ」とブツブツ呟いたのでした。

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ビショ濡れになって下山後は、ドM魂を遺憾なく発揮し、土砂降りの中でキャンプすることに。管理人が17:30までいるというので急いで向かい、テントをレンタル(なんせ、タープしか持ってなかったもので)。

この森吉山親子キャンプ場、無料のわりには整地もしっかりしてるし、サニタリー棟も3つあり、すばらしい環境です。サニタリー棟にはシャワー室もあるのですが、沢水を引いている都合で、土砂混入の危険性から使用禁止でした。でも、トイレや炊事場の明かりはオートで点灯するし、チョー快適。もちろん、土砂降りの雨でなければ、ですけどね。

結局、あまりの豪雨+強風に音を上げて、サニタリー棟の炊事場(つまり屋根のあるところ)にテントを張り、一夜をすごしました。管理人さんも親切だったし、機会があればまた行きたいなあ。

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「山の神様にお礼を言いにいく。」への3件のフィードバック

  1. いやいやいや。もっとすごいコトしようかとも思ったが、さすがに……。バチが当たったらかなわん。

    この沢はいつか、赤水沢下降とセットで行きたいな。ただ、禁漁区域だし、本番の計画が降雨停滞などで縮小した時などがいいかもしれない。日帰りでイケるし。

    ちなみに、魚影はそんなに濃くは感じなかった。

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