NY食い倒れ日記〜Met編



ひょんなきっかけで、ニューヨークに来ております。まさかの海外出張。

もともと、NYにはそんなに興味がなかったはずなのに、まずアレですよ。ステイするホテルが52nd Streetにあることがわかった時点で、ウキウキ感がレッドゾーンですよ。

なにしろ10代の頃はハマりまくったBilly Joelの、あの52nd Streetなわけですから。

よくよく考えると、このアルバムの邦題っておかしいんだよね。NYのマンハッタンは碁盤状のつくりになっていて、南北の通りがAvenueで日本語では「〜番街」なんです。五番街とか有名だよね。

そんでもって東西の通りがStreet、日本語では「〜丁目」です。つまり52nd Streetは52丁目ってのが正しいのに、Billy Joelの52nd Streetの邦題は「ニューヨーク52番街」なんです。って、知ったかぶり全開ですが、NYに来るってハナシがなければ、一生気がつかなかったかもしれん。

「丁目」だとあまりにもチープな印象を与えるからか、それとも志村けんが連想されるのを避けたかったのか。まあ今となってはどうでもいいんですけれども。

さて。長い長いフライトの果てにJFKに降り立ったところで、最初の洗礼。入国審査で2時間待ちの大行列。

ヘロヘロになって、ホテルに移動して、ベッドに身を投げ出して5分間だけ休憩の後、ボロボロの体を奮い立たせ、タクシーをひっつかまえて向かったのは、メトロポリタン美術館。17時30分に閉館なんだけど、ホテルにチェックインした時点で15時30分。美術館が開いてる日中に自由時間が取れるのが到着した日のみ、という地獄日程のおかげです。

ホテルの近くにあるMoMAにも魅かれはしたものの、SugarBabe時代からの大貫妙子ファンとしてはメトロポリタンには行かずにはおれません。乗り込んだタクシーの運ちゃんが、30秒に1回くらいのペースでFUCKと(うれしそうに)言うのを聞いて、ああNYに来たんだなあ、という実感がボンヤリと高まります。

美術館に着いた時点で、閉館まで残り1時間半という緊迫状態。でも、西洋絵画に絞って見ることは事前に決めていたので、ズンズンと目的地へ。

なんというか、今回離日する前にヨメとも話をしたんだけど、海外の主要都市に行ったら絶対に美術館や博物館に足を運んだ方がいいと思う。

日本にもたびたび、いわゆる「名画」がやってきたりするけれど、どっちみち行けるのが土日だとしたら、ものすごい人出の中、下手すれば何時間も行列して、おまけに間近で見られず数秒で押し流される、みたいな感じになっちゃうでしょう?

それが、メトロポリタンみたいな超巨大ミュージアムなら、例えばそれがフェルメールだとしても、好きなだけかぶりつきで舐めるように鑑賞できますもの。



なんだろう、人が少ないわけじゃなくて、むしろ多いんだけど、美術館自体もムチャクチャ広いので、うまいこと分散されるんだろうなあ。

しかも言い方はアレだけど、ボーッと歩いてると、オレでも知ってるようなものすごい巨匠の作品が無造作に出現するのです。ピカソとかマティスとかミレーとかターナーとかドラクロワとか。

最初は作家名と絵を交互に見るように鑑賞してたんだけど、途中からは、どうぜみんなキョショーだしww 的な投げやり感でもって、作品しか見ないようになりました。そんで、自分的に好みなものだけ作家名とキャプションを参照するような。

おかげで、知らなかった作家の名前に随分と出会えた。



日本では、作家名を主体とした展覧会がメインになっちゃって、来る人も目的がハッキリしがちというか、まあそれは仕方がないことなんだろうけど、メトロポリタンとか、あとたぶんルーブルとかメガミュージアムだと、まるっきり別次元の接し方ができるんだなあ、と勉強いたしました。

なんだ、NY意外といいとこじゃないか!

「NY食い倒れ日記〜Met編」への2件のフィードバック

  1. 先に言っておくと、2日目からのガッカリ感がハンパないんだぜ。なぜなら初日はホットドッグしか食ってないからだぜ。

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