前々から気になっていた、伊勢丹府中店の屋上にようやく登ることができた。しばらく閉鎖されていたのが、しばらく前から開放されているのだ。
といっても、いわゆるデパートの屋上といった風情ではなく、ただ単に、だだっ広いスペースがあるだけ。特段、遊具だの出店などに期待していたわけではなく、ここからであれば、南口を見下ろせるのではないかと期待があったからだ。
予感は的中。北側の鉄柵にしがみつけば、そこはゴチャゴチャした昔ながらの路地の赤茶けたトタン屋根が密集する、忘れられた昭和の商店街が眼下に広がる。
街には歴史がある。そのひとつがいよいよ、いったんの終わりを迎える。生まれ育った故郷ではないが、ここ10ねんばかりお世話になったあの店この店、上から見ればただの屋根とはいえ、ちょいと感慨深いものがある。
駅前すぐのバー、Americanに寄ってバーテンさんとお話をしたところ、移転先は駅前から程近い、昔ワインバーがあったところで決まったらしい。
なんと、Shinさんの店と合体するとか。いつも、どっちに行こうか迷うほどだったので、ある意味ウレシイ誤算ではある。いまの店は6月いっぱいとのことなので、あと何回来ることができるだろうか。
地元の店はもちろん大事だが、会社近くの水道橋に、素晴らしいモツ焼きの名店を発見。「でん」というその店は、もとは新宿ションベン横丁にあった店のスタッフがやっているそうだが、チューハイなどのキンミヤが、すべてシャーベット状で供される。いわゆる「シャリキン」というらしい。
上の写真は生チューハイ(生は生姜の生らしい)だけど、こちらもシャリシャリの状態で出てきた。水で薄まることなく、最後まで冷え冷えで楽しめるわけですな。
なお写真はないけど、モツ焼きが本当に美味い。店に入った時点で半分くらいの部位がすでに売り切れという状態だったが、付け合せのカラシも絶品で、酒が止まらなかった。