浜松餃子が近年よく話題に登り、宇都宮としのぎを削っているようだが、個人的には確かに餃子屋は数多いが、そんなに食べてたっけか?という程度で違和感がある。消費量だか何だか知らないが、どうにも宇都宮に因縁を付けているようで感じが悪いなーというのが率直なところだ。まあ、地域おこしの一環だろうから、お互いに盛り上がったりするのならいいのかもしれないけど。
そんな餃子なんかよりも、こっちのほうが有望なんではないかと思うのが、ピーナッツだ。ピーナッツといえば、もちろん千葉である。だが何年かしたら「浜松のピーナッツ」が全国区になるかもしれない。
この名前を覚えておいてほしい。
杉山ナッツ、という。
http://www.sugiyamanuts.com
「遠州半立ち」という地元の品種を丁寧にオーガニック栽培している。浜松の雄踏というエリアの、宇布見(うぶみ)で生産されている。宇布見には親戚が住んでるんで、個人的にも馴染み深い。
規模は決して大きくはない。ていうかむしろ小さい。いまのところ個人がやってるようなレベルであり、そりゃあ千葉に比べれば生産規模は段違いだ。加えて化学肥料を使わずオリジナルの堆肥を使うなど、手間がかかる分生産量はわずかで、おのずと高価である。
生産者は、ヒップホップダンサーを目指してアメリカに渡り、本場のピーナッツバター文化の洗礼を受けたという変わり者でもある。
今回帰省した折、運良くローストしたピーナッツと、ピーナッツバターを3種(プレーン、はちみつ、ホワイトチョコ)手に入れることができた。すでに地元でも入手は困難となっているようだ。
焼きたてのパンにピーナッツバターを塗り、食べてみた。香りがとんでもなく濃く、スーパーで買うものとは別次元の美味しさである。胸を張って紹介できる故郷の味だ。
餃子なんかより、自治体はこういったものをもっと支援すべきなのである。
<参考リンク>
http://towtowmi.jp/column0_10/
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO97484870Z10C16A2L61000/