大方の予想では、まさか日本が予選で敗退という事はあり得ないという論調だろう。しかし各チームともエース級を仕立ててくるだけに、中国はさすがに別として、台湾とも韓国とも、相当ハイレベルな投手戦になる可能性が高い。
ほんの少しのアヤが勝敗を決することなど、ちょっと野球を見ていれば誰にでもわかること。どんなに弱いチームだって首位相手に連勝する事くらいある。個々の選手、特に投手への依存度が高い野球というスポーツにあっては、チーム総合力が高いほうが常に勝つということは保証されない。つくづく思う。野球は確率のスポーツなのだ(野村克也)。
ということで私は今回、日本が本戦に進めなかったとしてもあまり驚かない。大いに憤慨し、落胆はするけれども。
韓国は北京で、相当思い切った施策を打ち出してきた。シーズンをいったん止めて、ボールを国際球に、ストライクゾーンもそれに合わせて変更した。国ぐるみ、組織ぐるみで「勝つ」ために努力した結果、見事に金メダルだ。称賛に値する。
翻って……ボールやストライクゾーンを国際仕様にするという、そんなチッポケなことが、なぜ日本ではできないのだろうか。プロだけじゃなくって、ノンプロや高校野球、すべて国際球にしちゃえばいいじゃないか。ストライクゾーンも。
だができない。プロ野球、高校野球、歴史のぶんだけ、いろんな思惑や利権や支配構造があるからだ、とここでは言い切ってしまう(長くなるからね)。
愚痴ついでだけど、日本は審判も含めて競技レベルが高すぎる。民族性といってしまえばそれまでだが、プロの審判で「おや?」と思うのなんて、あんまりいないもん。「コデライク」で有名な小寺審判くらいですよ。
だけど国際試合では、いつなんどき、ボケな審判に当たるかわからない。柔道でもサッカーもそうだけど、「この審判やべー」と思ったときに、どうやって勝ちに行くか。こういうことをキチンと考えるのも大切だ。際どいとこ取ってくれないーーそんなときどうやって対処するかが大事なんやね。グラウンドコンディションも、そう。箱入り娘じゃないんだから、タフでないといけない。
さて、長くなったので前回WBC時の名スレやなんかを適当にリンクして終了。
●少年の日、神様との約束(以前紹介したオレトヨ36氏の超美文)
http://oretoyo.seesaa.net/article/102004644.html
●パンチョさん見てますか?日本はやりましたよ
http://p2.chbox.jp/read.php?host=ex13.2ch.net&bbs=base&key=1142922318&ls=all
●ニコ動バージョン
おもしろかった。
サッカー選手と違ってインター慣れしてない
日本のプロ野球選手がどこまでメンタルな部分で
タフになれるか…。
ハートの強さは、拮抗した勝負に大きな影響を与えるだろう。
注目の第一戦は明日3月5日。
「西岡がいれば……」と呟かずに済むことを願うよ。