11月12日。前夜しこたま飲みすぎたせいもあって体がダル重ななか、実家から徒歩30分くらいかけて天竜川駅ちかくの「かどや」へ。
1人だったのでフルオーダーにはせず、餃子とお好み焼きのみ。あともちろんビール。フルオーダーとは自分で勝手に言ってるだけだが、これに焼きそばが加わることを指す。ま、どーでもいいですよね。なお餃子は中(12個)。
なんだかんだ言って、この店の味がいちばん好きだ。とりわけ餃子が最高。お好み焼き屋なのに餃子が美味いというところが、ある意味浜松らしいのかもしれない。

でこの日は、サッカー高校選手権の静岡県大会決勝が行われるわけで、店内でTV観戦もしちゃうぞと、まあそういうわけです。
対戦カードは、浜松開誠館vs藤枝東。会場はエコパ。
藤枝東は全国区だけど(近年だと長谷部とかね)、浜松開誠館は、そもそも男女共学になったのもわりと最近で、むかしは誠心っていう女子校だったんだよね。
ただ自分にとってスペシャルなのは、浜松開誠館の監督・青嶋文明が中学の同級生だったということ。
中学時代、一時期いじめの対象になっていたことがあった。さほど陰湿なものではなかったように思うが、自分自身の性格もありそれなりの抵抗、たとえば体育の授業でバスケットボールだったときに、いじめグループの奴にパスするフリをして顔面にボールを叩きつけるとか、そんなことをしていたこともあり、徐々にエスカレートしていく気配があった。
たぶん、その頃合いだ。青嶋くんが味方になってくれた。
相手グループを窘め、自分にも過度な反応をしないようにと釘を差した。
言葉にしてしまうと、なんだか美しい話のようになってしまうし、若干「盛った」部分もあるかもだけれど、本当にあったのだ。そういうことが。
サッカー部のエースということは皆が知っていた。ギャグのセンスも冴えており、陽気な性格。クラスでも一目置かれていた彼のおかげで、自分に対するいじめはじきに止んだ
なお、そのいじめグループの面々とはその後なぜかバンドを組むことになり、学園祭でTHE KISSのDetroit Rock Cityを歌うことになるのだが、それはまた別のお話。
青嶋くんは中学卒業後、越境して清水商業に進学すると、2年生のときエースストライカーとして全国制覇を成し遂げる。高校卒業後はヤマハ発動機(現ジュビロ磐田)などを経て、Jリーグ発足時には清水エスパルスの一員となった。
ナビスコカップだったか、左サイドから糸を引くような強烈なクロスを上げて決勝点につながったシーンをテレビで見て興奮した思い出がある。
石田ひかりとの浮名が流れたときは世間からバッシングのような状態になってしまったが、自分としてはむしろ石田ひかり、タレントのくせになかなか見る目があるじゃないかと思ったほどだ。
浜松開誠館での監督稼業も、もう随分と長いんじゃなかろうか。今年ベルギーから帰ってきてジュビロに加わった松原后なんかも教え子なんだよね。
優勝おめでとう。次は全国だな。
