つくづく思う。
もしスペインがドイツに勝って、日本とコスタリカもせめてドローだったらと。つまりは、こう。
スペイン 6
日本 4
コスタリカ 1
ドイツ 0
そうしたら、べつにスペイン戦は1位抜けか2位抜けかを争うだけの戦いになったのに。
だが現実はそんなに簡単じゃあない。
スペイン 4
日本 3
コスタリカ 3
ドイツ 1
どのチームにも決勝トーナメントの可能性がある。ある意味、最も激しい第3戦を迎えるグループになってしまった。
比較的安心できるのはスペインだ。仮に日本に負けてもコスタリカがドイツに勝つ可能性は低い。だが、日本がやらかしたようにゼロではない。コスタリカにだって決勝トーナメントに行ける目はあるのだし、意地だってあるだろう。
果たして、ガチンコの2試合となる。
日本に必要なのは、引き分け以上の結果だ。もちろん、できれば勝ちたい。
これは、ものすごくシビレる、面白すぎるシチュエーションだ。自分が日本人じゃなかったら、無茶苦茶たのしみにしちゃうくらい。
だが日本人として、この試合は是が非でも結果を出してほしいと願う。
こんな状況は予想すらしていなかった。なのに目の前の現実は、ヒリヒリするような、刃を首筋に当てられているような。
ワールドカップは楽しい。本当に楽しい。
スペインがブスケツ温存するかもとか、富安間に合ったかもとか、遠藤はどうだとかメンバー的にはいろいろある。前半は0-0でしのいで後半勝負が現実的かもしれないが、開始早々にやらかすことだってあるだろう。正直まったく予想がつかない。どんな展開だって起こり得るんだから。
結果がどうであれ、このチームは面白い。愛すべきチームだ。できれば1日でも多く見ていたい。
自分にできるのは、応援というよりも1分1秒見逃さないことしかない。アラームを3時30分にセットして、いつもの飲み屋で声を出すことしかできない。
生協で安売りされていた代表ポテチを大量買いしたら、最初の2袋で引き当てたのがこの選手たち。風は、吹いている。
