静岡県が誇る銘産、一番手はお茶かもしれないし、二番手はうなぎ?(じつは昨今はうなぎよりスッポンなんだが)
だが忘れてもらっちゃ困るのが、山葵である。全国的には田丸屋のわさび漬けが有名なのかもしれないが、ジモト的にいうと山葵といえば「野桜」さんだ。
コロナで一時は安政年間から続いていた店を閉じてしまったらしいのだが、最近になって復活。よろこばしい。
その野桜さん、もちろんわさび漬けも非常に美味、というかジブン好みなのだが、山葵の茎を酢で付けたものがあって、これがまたいわゆる三杯酢みたいなしっかり醤油が入った茶色なものではなく、限りなく甘酢に近い感じだったのです(商品名わからん)。
どっちかというと酒の肴なんだけどね。
昔は実家の浜松にも支店があって買えたんだが、すっかりご無沙汰となり何年も経つ。それを伊東のスーパーで買ってきた花わさびで再現しようと思いまして。
以下、伊東の寿司屋のおばちゃんに教わったのと、ネットで調べたものをMixしたレシピというか覚書。
- 全体をよく洗って泥や汚れを落とす(茎の根本の黒ずんだところは、切って捨てる)
- 悪くなってるところ、変色してるところは取り除く
- 食べやすい大きさにザクザク切る(2〜3cmくらい)
- ボウルに入れて塩もみ(小さじ1〜1/2ほど)
- そのままボウルに80℃くらいのお湯を入れる(沸騰したお湯1リットルに水を300cc入れると大体80℃らしい)
- 10秒ほど浸してザルに上げる
- ちょっと熱いけど手で絞って水気を切る(ボウルのお尻でザルに入ったワサビを押し当ててもよい)
- ガラスの密閉容器に入れて、よく振る(あとで辛みが出やすくなるらしい)
- ひと晩冷蔵庫で寝かせる
- 醤油、三杯酢、甘酢など好きなものに漬けて馴染んだら完成
沸騰したお湯を使うと辛みが飛んじゃうらしいので、ココは注意ね。あと湯にさらしてアク抜きした直後は、齧っても苦味しかない。甘酢も自分で作れば加減を好みにできるのがいいよね。お砂糖少なめのキリッとした味を目指しました。
味は……正直、笑いと辛みと日本酒が止まらないってヤツです!

多めに作ったつもりだけど、すぐなくなっちゃいそうだ……
花わさびが店先に出回るのは3〜5月くらいまでらしいので、ワンチャン来月また行ければ補充しよう。花わさび自体はネット通販でも買えるっぽいけど、価格が数倍以上だし、やはり伊豆のどこかしらのスーパーで探すってのがいいやね。