ソフトバンクホークスの藤本監督が退任すると聞いて、久しぶりに更新。
暗黒の70年代中盤から2010年代半ばくらいまで、足掛け40年のホークスファンだった自分にとって、藤本博史はちょっと特別な存在だ。
現役時代の最も印象的な試合は、やっぱアレです。ミッチェルのデビュー戦。
まだ屋根のなかった所沢球場。球界の盟主・西武ライオンズを相手にしての1995年の開幕戦。この試合は王貞治の、監督としてのデビュー戦でもあった(はず)。
1回表、あれよあれよと塁が埋まってノーアウト満塁でケヴィン・ミッチェルに打席が回る。ピッチャーは郭泰源。満塁ホームラン。マンガみたい。
そんなお祭り騒ぎな光景を、三塁側スタンドでゲラゲラ笑いながら見ていた。
この試合はその後典型的な馬鹿試合になって、初回に7点取ったホークスは、なぜか逆転を許し、最終回を迎えた。
そこで、起死回生の同点ホームランを打ったのが藤本博史だった。ちなみに藤本はこの試合2本目。初回にもホームランを打っており、影のMVPとも言える。
最終的に延長線となって10回表に勝ち越して11-10でホークスが勝つのだが、帰り道がむちゃくちゃ疲れた。
一緒に行った友人は、藤本のチャント(テーマ曲?)の歌詞に大笑いしていた。
ここまで飛ばせホームラン ここまで飛ばせホームラン
(かっとばせー、ふーじもと!)
この曲は、たぶんいまでも、ホークスのチャンステーマで使われているはずだ。
藤本、おつかれさん。
南海ホークスのOBが監督やるのは、おそらくもうないんじゃないかと思うと、ちょっと寂しいものがあるな。