夏以降、碌に更新もせず放置してしまったが思い出したように。
例年通り、駆け足で年末の業務をあれこれ片付けて故郷に帰っている。温暖化の影響著しく、まるで春先のような陽気。風もなく過ごしやすくはあるのだが、明らかに気候はおかしくなっているね。
そんななか、家族で映画を見に行った。
ヴィム・ヴェンダース監督のPERFECT DAYS、あえて小六のムスメも連れて。
きっと小学生にはツラい2時間だろうなぁとは思いつつ、それでもこういった映画を敢えて見ることの重要さを、何年か経ってから感じてもらえるのではないだろうかと、100%親のエゴで連れて行った。
個人的には劇中で使われる音楽や本のチョイスがピンズドで大いに楽しめたし、スナックのママ役の石川さゆりが、あがた森魚のギターで浅川マキ版の「朝日のあたる家」を唄うところなんざ、悶絶するくらいサイコーだった。
うん、サイコーな映画だったな。揺るがないものさえあれば、上流階級からは蔑まれるトイレ清掃員だったとしてもサイコーな毎日を送ることができる。
自分のような先の見えない初老のオッサンにとっては、とにかく色んな意味で勇気を与えてもらえる、とてもいい映画だった。
オマエは将来、小学生のとき親に連れられて無理やりヴィム・ヴェンダースの映画を見せられたことがある、と話すときが来る。そのために今日この日があったのだよ。
鑑賞後にそんなことを話した。
みなさん、元気でやっているだろうか。
たまには美味いモン食ったり、いい酒呑んでる?
そうかい、そりゃ何よりだ。
健康かどうかなんて、気にしてないよ。体のどこかがおかしいなんてザラだからさ。どうにか騙し騙し、また一年頑張ろうや。