昨夏のことになるが、夏休みの宿題で戦争関連のレポートが出ていたのと、義母がここ数年どこにも出かけていない、みたいなことが重なったので「こりゃ上田に行って温泉と無言館だわ」と思い立った。
お盆プライスでびっくりするような値段ではあったが、このタイミングを逃すといつ来られるかどうか分からないってんで、せめてクルマは義実家でお借りして少しでも出費を節約する。
以前からこのブログでも何度か書いているが、無言館にはフィリピンで戦死した大叔父の絵が飾られている。自分にとっては特別な美術館なのである。
戦争のレポートが宿題で出たんだったら、ぜひそのことを書きなさいということで半ば無理やりの計画。ムスメ的にはあまり気乗りがしなかったようだが、実際にその絵を見たら色々と思うところがあったようだ。

宿は、たまたま以前泊まったところが空いており、ゆっくり過ごす。義母も楽しんでくれたようで、そっちのほうも良い孝行ができた。
無事に宿題は完成したようでチラッとだけ見せてもらった。無言館のこと、そこに静かに在る一枚の自画像のことを、ずっと覚えていてくれるといいなあ。