この世界に愛と平和の歌を

忌野清志郎の『Oh! Radio』、買ってきました。

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大阪のラジオ局FM802の春のキャンペーンソング。ギター、ベース、ドラム、ハープ、歌、すべてを自らプレイしたもの。擁するにスタジオデモなんだけど、結果的にはこれが遺作に。カップリングは、「激しい雨」。こちらもスタジオテイクだが、歌詞の内容的にも、これ以上ない構成でしょう。

アマゾンのレビューで書いてる人もいたけれど、最後のフレーズが「OHラジオ 聴かせておくれ、この世界に愛と平和の歌を」である。最後の最後までこの人は本当にまったく……。

多摩蘭坂まで

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道行く人が何人か、立ち止まって佇んでいる。花を手向ける人もいれば、寄せ書きやノートに、じっと見入る人もいる。天気が崩れるという予報があったせいか、傘やクーラーボックスも設置されていた。

『多摩蘭坂』は、まだミュージシャンとして成功には至っていない、不遇の時代のことを歌ったものだという。

夜、ひとりぼっちで部屋にいて、言いようのない不安感に襲われる。かつて若者だった人ならば誰だって、そんな記憶はあるはずだ。だからいまも、心にしみる。

そしてここにも

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知人より届いた写メ。

日に日に花や手紙、ノートへの書き込みが増えていくそうだ。

週末あたりに散歩がてら行こっかな。国立市中3-1経由で。

夜に腰かけてた 中途半端な夢は
電話のベルで 醒まされた
無口になったぼくは ふさわしく暮してる
言い忘れたこと あるけれど

多摩蘭坂を登り切る 手前の坂の
途中の家を借りて 住んでる

ちなみに京王バスがいい仕事をしていて、ここのバス停の名前は正式名称(?)の「たまらん坂」ではなくって「多摩蘭坂」なんだよね(府中発国立行き、府中病院経由の路線)。

たまらん坂で多摩蘭坂を歌う忌野さん↓

Memphis,TN

GWの浮かれ気分をどん底にまで突き落としてくれた、あのニュース。だけど、いつまでもイジイジしてはいられないぜ!

もうね、おかげでこの連休中はずうっとこの曲を聴いてた。RC時代を通しても、じつはいちばん好きな曲かもしれない。1992年に、ソロ名義で出した『Memphis』っていうアルバムのラスト。『MTN』。

僕は歌を書くのさ
Memphisの街の 名誉市民の僕だから
信じがたい事だろ baby 本当の話さ
Otisの街で 今日も汗をかくのさ

MTN/Kiyoshiro Imawano & Stephen Lee Cropper

タイトルのMTNとは、Memphis, Tennesseeの略なんだそうだ。

確かに信じがたいことだけど(笑)、なぜかMemphisの名誉市民になった忌野清志郎が、その思いをストレートに表現した曲。バックはもちろん、Booker T. & the M.G.’sという、笑っちゃうくらいR&Bな曲。FA FA FA FA〜♪ってのが、オーティスばりにイケてる曲。そして、とてもとてもハッピーな気分になれる曲だ。

ひょっとしたら、スタジオ盤よりも、MG’sを従えた日本ツアーのLive盤のほうがお勧めかも。トランジスタ・ラジオとかDock of the Bayとかカバー満載で相当貴重だし、なにしろ、ノリがものすごくよいからね。

 

iTSで試聴するにはこちら(オートプレイにしてあります)
iTunes Storeで『Memphis』の『MTN』
iTunes Storeで『Have Mercy』の『MTN』

中学生の頃、はじめて組んだバンドの、数少ないレパートリーには、雨上がりとサマーツアーがあった。

ああああああ、この人には本当に何度も何度も、いい気分にさせてもらったんだなあ〜。改めて、じーんと実感。

もしも君が ここで落ち込んでいたら
僕が力になれるさ 約束するよ
君のためなら

Hey,元気を出せよ