高尾山はもう秋なのさ

フランスのタイヤ屋のせいなのか、京王電鉄が煽りすぎたせいなのか。高尾山がものすごいことになってるよ。

リフトに長蛇の列ってのは、まあわかる。こちとらどうせ、そんなものに乗るつもりはないけれど、それにしても人だかりがすごいぞ。11:30時点で90分待ちだそうだ。うへぇ。

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いつものように一号路を歩く。が、団体さんが多く、しかも彼らは決まって横一列である。もちろん、道が広いところに限っての話だけど、みんながみんな横一列なのでモー大変。時おり、トレランの連中が下りだからって猛スピードで上から走って降りてくる。そのうち、絶対事故起きるはず。

道が広いところ、つまり序盤の登りはそんな感じ。それが薬王院をなんとか抜けて道が狭まってくると、こんどは渋滞。ここは盛夏の北アルプスの槍の穂先ですか?ってくらい、ピクリとも動かなくなる。そんでもって、これまたトレランの連中がゼェゼェいいながら走ってくる。もう一度言います。そのうち、絶対事故起きるはず。

必死で登り、山頂直前で巻き道に入る。山頂なんか行ったら、死んでしまうかもしれんからね。そうそう、いくつか女子トイレがあるけれど、30分待ちは覚悟したほうがいいです。駅で済ませてくるのが吉。

左は薬王院山門、右は山頂直下の女子トイレの列(睨まれた)

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で、ようやくこのへんから、快適な道となる。とはいえ人も多いし相変わらずトレランがうざいけれど。ヒタヒタと歩き、小仏峠(こんなに人がいるのを見たのは初めてだ!)を抜けて景信小屋へと到着。

まずビール、そして天ぷら。道中の苦労も吹き飛ぶ、格別の味。

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それにしても相変わらず、いい意味で謎な天ぷらだ。ひと皿300円ナリ。タネはなんなのか、シイタケ以外はよくわからないけれど、そんなことはどうでもよい。ただただ美味い。

続いて、これだけは忘れては行けない、お約束のなめこ汁となめこうどん。おにぎりをほお張り、(*゚∀゚)=3 ムハーッな状態。どちらも柚子が効いてて最高です。相方も大満足。

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紅葉のピークは11月後半だけど、景信小屋のベンチで仰向けになって空を眺めていると、もうすっかり秋だ。狂騒の高尾山頂付近はうんざりだったが、それとは対照的に、じつに静かに時間が流れている。しばし、ボーッとする。ココはいいなあ。高尾山とかじゃなくて、最初から景信山を目指して来ればよかったかもしれない。

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バスの時間に合わせて下山。案の定バス停も長蛇の列で、臨時で2台来てたのに車内はギューギュー詰め。俺はいいけど、お年寄りがかわいそうだったナー。


参考コースタイム
 高尾山口 11:30
 薬王院  12:15
 山頂付近 12:40
 城山   13:25
 景信山  14:10

ホントは先週の高尾山のリベンジに行く予定でしたが、近所の公園の梅祭りが盛りっぽいのでそちらを優先。ちょうど見頃だったのかな。人出も相当だった。ほとんどがジジババだったけどね。

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訪れたのは、府中郷土の森博物館ってところ。博物館という名称ではあるけれど、プラネタリウムやら、多摩地方の古民家なんかの移設やら、ゴタマゼ感がすごい。でも意外と好きなんですよ、ここ。むちゃくちゃ広いし。

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これ、なにかというと井戸。まいまいず井戸といって、このへんではポピュラーらしい(?)。

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こちらは昔の小学校。「ぶんぶんぶん はちがとぶ」の作詞をした人は府中出身なんだって。村野四郎さん。へぇ。

ひとしきり梅を堪能したあとは、府中が誇るアノ施設へと移動したのだが、それはまた後日。

まっこと素晴らしき景信茶屋@高尾山

高尾山に行くのならば、ぜひとも足を伸ばして景信山まで行くべきである。以前にも書いたことがあるが、山頂の「景信茶屋」が、ここに立ち寄らずして何が高尾山か、というくらい素晴らしいのね。

[後日追加記事]
高尾山はもう秋なのさ

高尾山(リフト終点)〜景信山までは、途中小仏城山を越えつつ、チンタラ歩いて2時間くらい。高尾山、小仏城山どちらも、山頂は手前に巻き道が付いているので、混雑しているときなんかはスルーするのがよい。

小仏峠まで来たら、あとは20分程度の急登で景信山頂に着く。

到着したら、まずはビールを飲もう。缶ビール。これに追加して、「山菜の天ぷら」もオーダーだ。1皿たったの300円なので、喧嘩しないよう人数分頼むべし。ビールで乾杯したら、揚げたてにハフハフしながら食らいつくのだ。なめこ汁に目がいくかもしれないが、いまは、まだ我慢だ。

山菜とはいうものの、厳密にはもちろん異なる。季節が合えばタラの芽だのコシアブラだのあるのかもしれないが(詳細は不明)、基本は(そのへんで採れる)野草だ。なに、おいしく食えるから心配することはない。何の草なのか聞くのは野暮ってもんだ(もちろん、おっちゃんかおばちゃんに質問すれば親切に教えてくれるゾ)。

さて、ビールに天ぷらを堪能したら、いよいよなめこ汁だ。だが、ここでふたつの選択肢があることを忘れてはならない。まずは、シンプルになめこ汁(250円)を頼むパターン。もしこれに、コンビニで買って来たおにぎりでもあれば、相当幸せな気分になれる。

もうひとつは、なめこうどん(500円)だ。これは単純に、うどんを湯がいてどんぶりに入れ、なめこ汁をドドドッとかけたもの。なめこ汁が巨大になって、うどんと薬味(ネギ等)がトッピングされたと思えばよろしい。もちろん、おにぎりとの組み合わせは殺人的な美味さだ。

単なる汁か、うどんか……空腹具合に合わせてチョイスしていただきたい。

なお景信茶屋のなめこは、自家製ということもあって、東北の山奥で供されるような、とてもワイルドかつ素朴でコクと味わいが深いなめこである。昨今、きのこ類は、雪国まいたけを筆頭とした工場による生産が主流になってしまった。それ自体は決して悪いことではないのだが、ホンモノのなめこというのは、スーパーの袋入りで売られているような、小粒でサイズが揃ったものではないのだ。高尾山〜陣馬山の間にはいくつか茶屋があり、なめこ汁も食べられるが、おそらくここ景信茶屋以外は、こうした工場生産のなめこを使っていると思われる。空腹で死んでしまうというなら止めはしないが、頑張って景信茶屋まで我慢することを強くおすすめする。

ついでに言うと、味噌も自家製なんだよね。そこに、これまた自家製の柚子を効かせてくれる。小屋を営む青木さんは、麓(裏高尾)で農家をやってるそうで、週末になると家族総出で茶屋の手伝いをしにくる。昔は小さな女の子がかいがいしくお手伝いをしていたが、今は中学か高校かな?

でね、日曜日に行ってきたんですよ、高尾山。

15時30分、景信茶屋着。周囲が閑散とする中、へたり込むハイカーが。

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そう、営業は15時までですからね!!

途中、片付けをする小屋の主人とすれ違った。このモーター付き台車で、険しい登山道の荷揚げをしているんだねえ。

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高尾山で絶品のなめこ汁に出会う

じつは2週間前にも行ってるんだけど、また高尾山に行ってきた。前回は、ちと紅葉しきってないかな〜という感じだっが、今回は盛りを過ぎた感じ。先週行けばよかったのか。

11時に府中を出て、高尾山口につくとケーブルカーはなんと40分待ち! アホらしいので、尾根づたいに山頂まで行くコースをてくてくと歩く。いわゆる稲荷山コースというヤツ。最初だけ急登だが、いいペースで歩く。

高尾山という山は山頂の周囲を環状線のように道が付いてるんだけど、今回は高尾山頂には立ち寄らず、そのまま陣馬方面に抜けた。どうせ、人でごった返してるだろうし、最初から小仏まで行ってバスに乗るというプランだったのだ。

やはり、高尾山を抜けていわゆる奥高尾に入ると、多少は人も少なくなる。紅葉も、まだそこかしこに残っておりなかなかいい気分。小仏城山の茶屋で、我慢しきれずビール&おでん、あとなめこ汁。プハーっとひと息つくが、なめこ汁が「おすまし」でなんとも消化不良。あ、天気もよかったし、新宿の高層ビルなんかもバッチリ見えました。富士山は雲の中だったけど、相模湖はキラキラしててキレイでしたよ。

そこで、もうちょっと足を伸ばして小仏峠のむこうにある景信山まで行く。この山頂にはやはり茶屋があるのだが、そこのなめこ汁が美味らしいのだ。到着して早速注文すると、うれしいことにこっちは味噌仕立て。しかも、密かに柚子が使われていて、すんげぇうまい。いや、マジでこんなにうまいなめこ汁は久しぶりかも。スーパーで売ってるようなちんまいなめこじゃなくて、東北の山の中で見かけるような、でかいなめこがたっぷり。しかも味は繊細で、ヌメリも心なしかコクがある。山菜の天ぷらは、もう終わっちゃってたけど満足です。

聞けば、ここのなめこ汁は、味噌もなめこも自家製だという。ほほぅ。この茶屋に立ち寄るためだけに、高尾〜陣馬あたりをうろついてもいいと思ったくらいだ。

コースタイム的には、11時40分頃に高尾山口を出て、城山に14時、景信山が15時くらいか。小仏のバス停に下りたのが16時前で、すぐにバスに乗れた。なかなかの運動量。高尾経由で八王子に出て、温泉に入って帰宅。晩飯はしゃぶしゃぶで、体重はむしろ増えた気も……。