ひところに比べると、アップル製品の品質は格段に上がったように思う。特にノート型は進歩が著しい。むかしのPowerBookなんかは、持ち上げただけでバッテリーの接点が外れて電源が落ちるとか、じつに微笑ましい不具合があったものだけどね。
’08年初頭に登場したMacBook Airをずうっと使っていて、そろそろ20カ月にもなろうとしているが、コイツがまた頑丈で、毎日のタフな使用にもしっかりと耐えてくれている。SSDが64GBってのがあまりにも心もとないけれど、まだまだ現役で働いてくれそうだ……と思っていた矢先に、ヒンジが割れた。
ふたを閉めようとすると、ギ・ギ・ギ・ギとイヤ〜ンな音がする。しかも完全には閉まらない。ゼロスピンドルのMacBook Airで、最も消耗するのは、やはりこのヒンジだろう。それだけに、嗚呼とうとう寿命が来たかと目の前が真っ暗になりつつ、これで新しいマシンが買う言い訳ができるなあ〜とほくそ笑んだ。
だがチョロっとググると、この問題はアップルも認識しているようで、保証が切れていても無償で修理してくれるそうだ。軽く舌打ち。
Apple Storeに持ち込むことにするが、最近のシェアの向上に伴ってか、予約がすぐには取れない。予約ナシでも対応してくれるだろうけど、待たされるのがイヤなので、最短で予約が取れるところを抑えた。渋谷店。
口にするのもこっぱずかしいGenius Barにて担当者にいきさつを話す。その場での修理はさすがにできず、工場に送ることになるらしい。ひょっとしたら1週間くらいかかるかもと言われる。とにかくコイツが直らないと仕事にも支障が出るので選択肢はほかにない。
ユニットまるごとの交換になるかもしれない、HDDの内容を消去する可能性もゼロではない等、ひとしきり注意事項を聞いて、預けてきたのが9月28日の月曜日午後。それが昨日、9月30日の水曜日午前中には自宅に届く。なんだよ、やればできるじゃねえかw
明細を見ると、液晶まるごとの交換ではなく、ヒンジ部分だけの交換で済んだっぽい。さらに、内蔵カメラに動作不具合が見られたのでロジックも丸ごと交換しといたよ、とある。おお、ひょっとしたら最新モデルのロジックになってるんじゃね!?と、wktkしながらシステムプロフィールをチェックするも、見事に旧型のままでガックシ。
今回の素早い対応は運が良かっただけかもしれないけど、非常に満足。昔はアップルのサポートといえば最悪の呼び声も高かったが、変われば変わるもんだなー。