ワールドカップ期間ということもあって、たまにNHK BSで「証言ドキュメント 日本サッカーの50年」っていう番組をやってるんだよね。昨夜偶然目にしたのは、フランスW杯予選の、あの頃のこと。絶望に満ちた日々と、最後に舞い降りた歓喜。
カズ&ジョーの跪きキックオフから始まった、あの予選。結末は一応ハッピーエンドなので安心して見られるんだけど、あの、ほんの60日とかそこらでチームが劇的に変わっていくサマが、関係者のインタビューでつまびらかにされていて、とても面白かった。なんせ監督は変わるわ、チームの中心は変わるわ、よくもまあ、あんなタイトロープを渡れたもんだわ。
そしていま。
現代の代表が今夜、新たな挑戦ですよ。監督は奇しくも、決断の人・岡田ふたたび。今回の代表もまた、ここ30日かそこらで劇的に変貌を遂げました。フランス予選のときと同じく、チームの中心も、戦術も、カラーもすべてが変わったもんな。
岡田監督については、いろいろ批判する人がいるのは知ってるし、その論旨も理解はできる。
でもね、本番のたった一ヶ月前に、チームを解体してゼロに近いところから構築し直すなんてことを、失敗したら全責任を負うことになるのに、そのリスクを受ける覚悟を持てる人間というのは、単純にすごいと思う。その賭けが、グループリーグ突破という形で結果が伴って本当によかったよなあと、甚だ勝手ながら思うのである。
だってたぶん、オレにはそんな決断はできないし、たぶん誰にもできないんじゃないかな。岡ちゃんは、名将かどうかはさておき、少なくとも思い切った決断ができる人間だというのは、万人が認めるところでしょう。
でもそれって、男としては最も重要なファクターのひとつだよね。ポパイやホットドッグには、そう書いてあったと思うよ。決断力。うん。
てなことはさておき、あのデンマーク戦は本当に面白かった。序盤のディフェンスの修正、完璧なFK、ラインを上げてのコンパクトなサッカー、そしてダメ押し点。じつに楽しく、90分飽きることなく観戦できた。常時先行してたってのも大きいけれど、日本代表としては集大成に近いよね。でもまだ、続きがあるんで気を抜いちゃイカン。
2002年には、「決勝トーナメントはご褒美」と言われた。今にして思えば、なんたる思考停止、というか甘えの構造か。「ご褒美」とは、精一杯やった人間が結果として受け取れるものであって、ハナからもらえるとは決まっちゃいないのだ。だからトルコ相手にあんな負け方したんだよ。
しかし、今回は予選の勝ち抜き方からしても、じつに堂々としている。パラグアイがいいチームだということも分かっちゃいるが、これぞ千載一遇のチャンス。「そのつもり」で応援するしかねーっしょ!
いま、クアラルンプールにいます。
移動のスケジュールの関係で、
次の試合が見れないのだけが残念?
うー、俺の分も応援してくれ!
延長だぁ!
ヽ(`Д´)ノウワァァン!!