恵比寿様と大黒様

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商売をやってるからか、私の実家には、恵比寿様と大黒様を祀る神棚が昔からあった。

朝晩、ご飯が炊けたらまず、小さな器に盛って神棚にお供えをする。子どもの頃は、「おいべっさまにご飯あげてきて」とよく言われたものだ。お供えしたご飯は、だいたい婆ちゃんが自分の茶碗に戻して食べてたな。

「おいべっさま」という呼び方も、ひょっとしたらこの地方独特なのかな。「恵比寿」に「お」をつけて訛ったんだろうけど、「えべっさま」というときもある。

そういえば、ウチの娘は私によく似て、笑うと目が線になる。それを見ると母親が「えべっさまの川流れ」と言っては喜ぶ。は? 河童じゃなくて恵比寿? よくわからんのですが、笑った顔が福々しいということなのだろう。たぶん。

今回、ふと思い立って神棚を撮影してみた。小さな恵比寿様と大黒様が、座布団にちょこんと座っている。

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母親いわく、このご神体は大昔からウチにあるらしい。大戦時、アメリカ軍の艦砲射撃で当時の家が丸焼けになったのだが、後日焼け跡から掘り出したそうだ。言われてみれば、表面がボロボロになっているけど、ホンマかいな。

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