NY印象派日記〜MoMA NY

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帰国前日になって、ほんの2時間程度ではあったけれど予定より前倒しでスケジュールが空くことになった。

となればNYのもうひとつの美術館、MoMAに行くしかない。メトロポリタンは大貫妙子姐さんへの義理みたいなもので優先度が高かったわけだが(笑)、どちらかというと本当に見たいものはMoMAにあった。

それは「睡蓮の間」。モネの睡蓮がどかーんと置いてあるという、その空間である。

晩年、モネは数多くの睡蓮を描いたそうで、世界中の有名な美術館が所蔵している。NYのMoMAには、そのうちの2つがあるわけだ。モチーフとしては見ての通り、淡いものではあるが、とにかく存在感の圧倒的なこと。

部屋の中央にある椅子に腰掛けて、しばらくの間ボーッとする。振り返ると、もうひとつの睡蓮がある。なんという贅沢。

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絵画というものを見るたびに、美術関連の書籍やネットの画像とホンモノとでは、本当に雲泥の差があることを実感するわけで、まさにベンヤミンが言うところのアウラなわけだけど、この「睡蓮の間」ほど強烈な体験は、なかなかできない。

作品そのものがでかいこと、それが2点配置されていること、そしてさらには、自分を含めた数多くの人々が同時に絵の中に没入している感覚を共有できるのが大きい気がする。

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聞けば、パリのオランジュリーにも巨大な「睡蓮の間」があるそうだが、そちらに行く機会があるかどうかは……、さすがに厳しそうだナー。

そういえばMoMAでは、卒論のテーマにしたクルト・シュヴィッタースの作品に出会えたことも嬉しい収穫だった。もっと真面目に取り組めばよかったなあ〜。

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