『0.5ミリ』という映画がどうしても見たくて、有給とって渋谷へと出かけた。でもどうせ渋谷に行くならと、あれこれ組み合わせてブラブラしてきたざんす。
まずはココ。オープン当初はものすごい行列ができたとかで、ようやく落ち着いた頃合いであろうとカオマンガイ専門店、ガイトーン・トーキョーに。とはいえ目論見は甘く、11時30分頃ですでに5人ほどが列に並んでいた。
映画の時間との兼ね合いもあり、あんまり余裕はないのだが回転は早かろうと最後尾につく。10分くらい並んでようやく入店。
メニューは1種類。カオマンガイのみなので、並を注文。皮ありとなしを選べるようで尋ねられたが、もちろん皮ありで。さらにパクチーもお願いする(デフォだと付いてこないみたいね)。
ほどなく配膳され、ひと口食べたところで「いかんいかん」と撮影したのが上。ミニバケツに山盛りのパクチーが有り難い。味?すンごい美味いよ。鳥スープで炊いたジャスミンライスが抜群の美味さ。やっぱり大盛りにすればよかったか。
木場にあるカオマンガイ専門店「プイ」も素晴らしいが、渋谷でこのデキならばわざわざ来た甲斐があったというもの。駅から徒歩10分くらいだけど、凄まじい人気ぶりも頷けます。
本場・バンコクの店舗には行ったことないんだよね。以前タイに行った時はバンコクでの滞在時間が少なくて、泣く泣くあきらめたのです。
こういう「現地のホンモノ」が東京で味わえるというのは本当に素晴らしいなぁ。東京出店についての漢らしいいきさつについてはググれば出てくると思うので、興味があればぜひ。
公式サイト:ガイトーン
カオマンガイで腹を満たして道玄坂をフゥフゥ言いながら登り、ユーロスペースへ。
『0.5ミリ』を知ったのは、主題歌を寺尾紗穂が歌ってるってんで興味をもったのがキッカケ。監督が安藤桃子、主演が安藤サクラという、奥田瑛二の一家総出で撮影された映画ですね。
これまた素晴らしい内容でした。「押しかけヘルパー」っていう設定だけ見ると素頓狂なんですが、なんというか坂田利夫に津川雅彦を筆頭として、老人たちが実にいい。
196分という長尺映画なのに、あんまり説明的な印象は受けず、密度が濃い。コメディで、かつシリアス。随所に「仕掛け」が散りばめられて油断ならない。あ、サワちゃんの料理がどれもこれも美味しそうでした。鯵を仕込んでるところのシーンなんか、特に秀逸。
見終わった後、渋谷の街をブラブラしながら、なぜ寺尾紗穂の『残照』が主題歌に選ばれたのかを考えた。この曲はもともと人の死を、もう会うことができない故人の面影について唄ったものだ。
サワちゃんが出会った(押しかけた)老人たちは、別れるときにサワちゃんに何らかの贈り物をしている。小さく折りたたんだ1万円札であったり、クルマであったり……。
最後の老人から受け取ったもの、それが何だったのかに思いを馳せ、『残照』を頭のなかでリフレインさせながら道玄坂を下った。
続いて向かったのは、ソフトクリームの日世がやってるカフェ的なお店。こちらで、極上のソフトクリームを堪能してきました。
お店の中はオサレな女子でギュウギュウだったので、テイクアウトでおひとつ。コーンの部分がクッキーになってたりするのだけど、なんといってもそのお味。スーパー濃厚です。なんかもう、もはや練乳じゃねえかコレ?的な。
美味しゅうございましたが、個人的にはもっと牛乳っぽいのが好きかなー。カロリーも高そうだしねぇ。
というわけで、久々に1人の休日を堪能した次第でありやす。