神宮の夜

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久しぶりの神宮球場は内野指定B席。ほぼ外野席よりのスタンド上段で、空が晴れていれば月も見頃かと思ったのだが、伊藤忠の向こうの空は分厚い雲に覆われていた。

5-0というスコアが物語るように、ボツボツと散見されたスワローズファンにとっては厳しい試合となった。8回の山田・畠山の打席が終わると席を立つ人々。相手チームの胴上げを見たくないという気持ちもわかる。つい、15年前の自分を思い出してみたり。

敢闘賞ということで表彰を受ける山田にライトスタンドから声援が上がる。勝者の余裕か、レフトや三塁側からも賞賛の山田コールが。「これはウレシイなあ〜」と、後ろのスワローズファンがひとりごちる。第三戦の活躍は誠にアッパレであったが、それ以外はほとんど抑えられてしまったのが彼にとっての課題か。

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ともあれ、胴上げ試合を見たのは、これが三度目。一度目はONシリーズの長嶋、二度目は2011年西武ドームの秋山、三度目はこの日の工藤である。

やはり黄金期の西武ライオンズというチームは人材的にも素晴らしかったのだなあ。キヨハラみたいなのもいるけど、現在のプロ野球界を見渡せば一目瞭然だ。何十年も野球を見てきたからこそ、実感を伴って味わえるものでもある。つくづく、年を食ったものである。

更地になった旧国立競技場を横目に、心地よい夜風に吹かれながら千駄ヶ谷駅へと向かう。


長いシーズンが終わった。




あ、そういえばなぜか三塁側にTOGINOがいた。熱心なファンだこと。

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