たったひとりの卒園式

ムスメの卒園式に出席してきた。その覚書である。

そもそも同学年で1人きりという状態だったので、1人のためだけにホンマにやるんかいな?と不安ではあったのだが、かえって1人のために、いろんな先生方、スタッフの皆さんのお手数をかけてしまったのが恐縮というか、お得感マシマシというか、複雑な心境であった。

果たして当日、ムスメを先に送っていったカミさんが戻ってきたのだが、「やばい、泣いちゃうかも」とすでに涙目である。どうやら入り口のところから、ムスメがゼロ歳だったころ〜現在までの写真がバーっと掲出されており、それだけで感極まってしまった様子。

うーむ、困ったな。最後に保護者からの挨拶があって、適当にどうにかしようと軽く考えていたのだが、これは自分自身も涙腺決壊の恐れがある……。


保護者が来てもよいという指定時間になったので、我々夫妻と、カミさんのお母さん+妹さんとで出陣。

すでに先生方はもちろん、いわゆる年少〜年中のこどもたちが在園生としてキチンと椅子に座っている。

我々が席につき、いよいよスタート。

胸にお花をつけてもらったムスメが入場し、卒園証書授与やら、一連のイベントが流れていく。

歌の交換の時間では、まず卒園生から在園生へという形で歌が。1人なので独唱である。これが想像以上に堂々と、しっかり唄っており、ココロの涙腺ゲージがぐんぐん溜まる。やばい、確かにやばい。

次いで、ひとつの曲で一番をムスメが独唱、二番から在園生含めて全員で唱和するという、これまた破壊力のある歌が披露され、もう眼汗が吹き出しそうになる。

どうにか我慢していたが、卒園生から保護者への手紙というコーナーが!

父と母に向けての手紙を本人が朗読するという、これがまた結婚式かよ!という状態であり、完全にノックアウトである。

やられたなー。

その後の保護者挨拶では、カミさんは完全に涙目涙声であったが、私はむしろムスメや園児たちのコール&レスポンスというチカラ技(?)で乗り切り、最高に胸熱な卒園式を無事に終えることができた。


自宅至近という物理的なメリットもあったが、この園を選んで、また選んでいただいて本当によかった。途中、幼稚園に浮気させそうになったが、都合6年間という長きに渡ってムスメの成長を支えてくださり、本当に感謝しかない。

うれしいことに、卒園してもいっぱい遊びに来てくれとのお言葉も頂いたので、ランドセルしょって、下校時に立ち寄ったりもするのだろう。




卒園おめでとう。

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