エギング事始め〜シャクリの道も一歩から

今年から始めた新しい遊びがあって。

何かというとアオリイカ。いわゆるエギングっちゅーやつです。


きっかけは、呑み屋のカウンター。顔なじみのKちゃん(仮名)と隣り合って、いつしか釣りの話になった。自分は渓流のイワナについて。Kちゃんはアオリイカについて。

彼はとある分野の職人。あえて書かないが、今どきそんな仕事あるんだ!というタイプの、超ニッチな伝統工芸に携わっている。金がなくなったらよっこらせと働いて、呑むのと遊ぶ分稼ぐというスタイル。いまどきこんな自由人がいるのかと感心してしまうくらい、なんとも羨ましく、じつに頭のおかしな、おもしろい男なのだ。


で、流れで「アオリイカ、釣りにいきましょうよ」と来る。こちとら社交辞令とかできないタイプなので、「よし、いつ行く?」と即答なわけです。

そのときカウンターにいたアルバイトの子が本当にビックリしていた。私は誰かと仲良くなったとしてもプライベートで関わることはなくって、よく店の常連のイベントなんか誘われることがあっても基本断るタイプ。BBQとか、ちょっと性に合わないし。

でもイカ釣りとなれば話は別だ。なにしろ美味い。高蛋白低脂質でタウリンやコラーゲンが豊富と中高年にピッタリな食材でもある。エギング自体、釣れんボーイ(©いましろたかし)もあって興味はあった。

Kちゃんは月齢表とにらめっこしながら潮位をチェックし、「じゃあ◯月◯日、どうですか?」と。

そこそこ先の日程だったがカレンダーを確認して、その場で会社のスケジュールに「有給」と入れる。

そこからは、杯を重ねながら具体的かつ詳細なレクチャーを受けた。


子供の頃は海に川にと釣り少年だったが、ここ30年以上は源流のイワナがメイン。子連れでサビキとかせいぜい五目でキスやらメゴチやら、糸なんてナイロンでよくね?と、そんな程度だから最新の知識がまったくない。

笑われるかもしれないが、まずPEラインというのがわからない。いや、話には聞いたことがあるけれど、現代の釣りの常識というのも随分と変わったようだ。道具の進化が急激すぎる。PEラインが普及したのって、たぶん90年代以降か。そりゃ知らんわ。

ロッドとリールのほかに、指定のPEラインとリーダー、あとは磯用のスパイクフェルト靴と救命具、タモ網。それともちろんエギが必要だ。

買い物リストが完成し、Amazonでオトナ発注。

「PEラインとリーダーを結べるようになっといてください。YouTubeみれば色々ありますから」


そうして、伊豆の磯に降り立ったのが3月のことだった。

なんか長くなりそうだけど、続きます。

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