葛根田川中ノ又沢2023新緑ノ候 ふりかえり

乳頭の大釜温泉は立ち寄り湯の受付が16時まで(入浴は16:30まで)と短縮されていた。昨秋よりも30分早まったが間に合ってよかった。次回は蟹場温泉にしようかなー。

田沢湖駅では、バス停脇のお土産屋よりも、駅前道路に面したお土産屋のほうが在庫が豊富。手作り系のいぶりがっこや秋田杉のジンソーダなんかを買った。


半年ぶり二度目の居酒屋「こまち」で晩酌したが、週末だったからか店は大賑わい。2時間ほどゆっくり楽しませていただいた。おばちゃん元気そうでよかった。


とりあえずスタッツというか、ヤマレコの記録。

あとGoogleMapにGPS埋め込んだものもサンプルとして掲載しておく。


今回確信したことがある。6月の梅雨入り直前は、葛根田を楽しむベストシーズンである、と。

  • タケノコがそこらじゅうに生えてる
  • 寒くないし暑くもない
  • 日没が遅い
  • 魚影濃い
  • 嫌な虫まったくいない
  • 緑が美しい

なんつっても、タケノコ天国すごいね。もし魚が釣れなくても、タケノコ採って焼いて食えばそれだけでお腹いっぱいになるではないか。熊かオレは。

気温についちゃ、もちろん変動要素も大きいんだけど、10月中旬の寒さに比べると、すこぶる快適。泳ごうかな、どうしようかなと迷って思いとどまる程度には汗もかく。シュラフもインナー+シュラフカバーで大丈夫だと思うし、次回からそうする。

盛夏に比べて日没が遅いのもポイントだ。エレキなしで動ける時間が長いってのは、思いのほか有り難い。

釣り人は、結局お函手前で出会った3名しか入っていなかった模様。まだみんな寒いと思ってるのかしらん。おかげでお函以降は岩魚ウジャウジャで、まさに釣り堀状態であった。マズメ関係なく活性高かったもんなあ。

ちなみに岩魚の胃袋の中は虫でいっぱいでした。6月は、羽虫の羽化がちょうど始まるタイミングなのかもしれない。ええやん。

その一方で、トシベもいなけりゃ蚊もいない。虫除けを一応持っていったが、使うことはなかったし何かに刺されるようなこともなかった。ヒルもマダニも当然いない。

渓相の美しさも、特筆に値する。沢全体が、萌え出た緑に満ち溢れていて、生命力を感じるというか、ワーッとした感じなのよ(語彙力)。これもこの季節ならではなんじゃないかと思う。


ところで、今回は熊については普段以上にナーバスに対応を心がけた。6月は発情期。子連れの母熊をオスが襲って子供を殺して母親と交尾するドキュメントをNHKで見たが、色んな意味で気が立ってる時期。大好物のタケノコも豊富で、そこらじゅうでタケノコ採りが襲われてる季節。

熊スプレーを常時携行して、ヘルメットも装着。自転車用だが、熊に襲われたとき頭蓋骨を守るという目的でかぶっている。転倒時の保護もあるけど、熊と対峙したとしても生きて帰ってくるには必要な装備だと思う。

行動中は頻繁にコール(笛よりも効果的)した。コールというと普通の人には訳がわからないかもしれないが、まあ奇声を発しながら歩いたということだ。コールは幕場でも上げていた。


爆竹も持っていった。爆竹の困るところは、カスがいっぱい飛び散るところ。今回、コーヒーの空き缶(アルミで蓋付きのもの)に10本束を入れて導火線のみ外に垂らし、缶の中で爆発させる方式を取った。

多少は外に飛び出るけど、これだと後片付けも楽である。

巷では「爆竹銃」なるステンのパイプをベースにしたものもあるようだが、空き缶で充分かつ効果的である。

鈴は忘れちゃったけど、登山道であれば多少は効果あるかもしれない。次回は持ってこようね。

懐かしのスーパー森林香も火を付けて歩いたが、買ったのが大昔なせいか、匂いがあんまりしてなかった気がする。意味ねーw


中ノ又沢から乳頭山へとつなげようとした計画だが、田代平山荘の水場問題もあるし、そもそも稜線出てからがけっこうツラい。いっそ大石沢遡行で計画そのものを切り分けたほうがいいかもしれないと、大白森山荘でエアリアを眺めながら思ったりした。

その場合、大石沢出合でC1を取り、大石沢源頭部でC2、翌日乳頭山頂に立ち、千沼ヶ原をピストンして乳頭温泉に下りるイメージかな。大石沢源頭部で幕営適地がなかったとしても、ツメで水を汲んでから田代平山荘に行けばよい。

大石沢はいくつか遡行記録を見たが、悪いところもなさそうなので一考の価値はある。

これまで長いこと盛夏に来ていた葛根田だが、今後は6月に来る機会が増えそうだ。ていうか、来年も絶対に来るぞ!


装備面でいくつか追記。

ネオプレーン素材のハイソックス(ダイワ製)を初めて履いたが、けっこうよかったかな。水の冷たさをあまり感じなかったし。次回大行沢ではヒルに対するディフェンス力をどこまで出せるか。ゴクリ。

素足そのままだと絶対臭くなるので、メリノウールの短いソックスの上から重ね履きした。若干シューズが窮屈になるけど、痛みなどは感じず。沢用シューズを新調する機会があれば、ちょっとだけサイズアップしてもいいかもしれない。


食糧計画は考え方を根本的に改める必要がある。岩魚とタケノコは「絶対にある」という前提で組んでもよさそうだ。加えてレーションも厳選かつ吟味した内容にしないと、無駄にしてしまうことをいい加減覚えよう。うん。

ハーネスとロープについては、やはり迷う。確かに万がいちの保険にはなるのだが、この地域であれば不要ではないかという思いのほうが強い。引き続き検討するが、ちょっとした下降ならば細引きをつなげて肩絡みという方法もあるからなあ(要練習)。でもやっぱり必要かなあ(優柔不断)。


今回、Insta360 x3という、いわゆる360度カメラを持っていった。自撮り棒(編集ソフトで消すことができる)も合わせるとけっこうな重量になったが、色々とおもしろかった。

撮影の仕方なんかは研究の余地があるけれど、上からの視点の映像ってのは新鮮だよね。

ただし貼り付けタイプのレンズカバーは結露しちゃうんだよなあ。後半はナイフで無理やり剥がして使ったけど、これはこれでコケたときにレンズが割れそうで怖い。けどまあ、壊れたら壊れたで修理すりゃいいか。


あと特に触れてなかったけど、焚火するときに団扇が大活躍だった。これはもう必携とも言える。とはいえ、紙を貼り合わせたものだと濡れると崩壊しちゃう。布製のものを持っていくのがよいのかもしれない。

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