天童漫遊記〜蕎麦屋の中華

山寺の峯の裏ルートはコースタイムが120分とのことだったが、休み休み行っても60〜70分程度だった。お年寄りの足ならまあ、ってとこだろう。なので時間には余裕もあったし、表ルートもサクッと登ってこれそうだったが、グッと我慢。

ところで、カミさん用に紅花で染めた何かしら(ハンカチとか)を買いたかったんだけど、ここまで道の駅はもちろんお土産屋を覗いても見つけることができなかった。


が、山寺駅近くの着物の店に飛び込んだら丁度いいものがいっぱいあり、店のおばあちゃんに相談に乗ってもらいながら、いいカモだな〜と自覚しつつストールなど奮発して買い込む。あんまり需要がないのかな。

代表画像は、山寺駅前の蕎麦屋の軒先に飾られてた紅花。紅花畑よか、遥かに満開である。まあいいか。


さてここからは自転車で昼飯を食いに行く。川沿いのサイクリングロード(これがめちゃめちゃ気持ちいい道だった!)を快調に飛ばしてやってきたのは、「そば処 泰光」という店だ。

天童あたりだと「鳥中華」ってのが有名で、蕎麦屋のメニューなんだけど蕎麦つゆに中華麺というスタイルなのね。宿の近くの店が発祥と言われていて、そちらと迷ったんだけど、山寺からの帰り道で時間的にこちらのほうがちょうどいい。

ちなみにこっちでは「たぬき中華」だ。蕎麦つゆに中華麺というスタイルながら、店ごとに若干コンセプトが異なってるのが面白い。


山形はたしかにラーメン屋が多い。しかも個人店。蕎麦屋でも、板そばなんかを頼む人よりも遥かに「中華」のオーダーが多かった。

まずはビールとゲソ天。ゲソ天もそこら中にある山形名物。なんでだろうね。

ここのグラスがずんぐりとした厚みのあるタイプで好みだった

たぬき中華は、温冷のほか辛いネギが乗った「鬼」というのもある。4つのバリエーションのどれにするか、げそ天を齧りながら迷ったが、「鬼たぬき!冷やしで!」と元気よく。いやー、さすがにこの暑さだからつい日和って冷やしにしちゃった。

飛び上がるほどの旨さというわけではないけれど、しっかり出汁が効いてて美味しい。毎日でも食べられるような気安さと安定感があるなあ。突き詰めると、これが丁度いいってことなんだろう。山形おそるべし。

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