実際に漬ける作業は週末でいっか〜、と呑気に構えていたのが失敗のもと。ある夜、帰宅すると、部屋に漂う梅の甘い香り。「んんん?」と見てみたら、届いたときは青々していた梅の実が、熟し始めて黄色くなってきているではないか。
こりゃイカン、と急遽仕込みに入る。
まずは梅の実を洗う。といっても、水にさらして、細かな汚れを取る感じ。実が青い状態であれば、3〜4時間ほど水に漬けてアクを取る必要があるみたいだけど、熟し始めたらアク取りは不要らしい。
梅の実を流水にさらしてざっと洗ったら、ふきんの上に乗せて乾燥させる。なりくちのホシも竹串でほじくり出して取る。簡単な作業ではあるけれど、数が多いので難儀する。
いやしかし、梅ってのは本当に美しいのね。表面に細かな産毛がはえているせいか、水の中に入れると、まるで和菓子のよう。