『ぼくは猟師になった』を読んだ

「狩猟」本がちょっとしたブームらしい。その火付け役とも言える本。

著者は京都に住む33歳の猟師。といっても、定職には就いているので「兼業猟師」なのかな。銃は使わず、おもにワナによってシカやイノシシを捕える。そのワナの解説なんかも面白いのだが、衝撃を受けたのが、いわゆるシメ方。なんと、「鉄パイプでどつく」という。

う〜ん、すげ〜。

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ひとくちに「ワナ猟」といっても、そこには自然を相手にした極限の創意工夫が凝らされていて、そういった記述も面白いし、なによりためになる。「自分で食べる肉は自分で責任を持って調達する」とあるのが好感度高し。単なる趣味とかではなく、生活のための猟なのだ。

さらには、チマタにおけるイノシシ肉などはまがいもの(そうは書いてないけど)、捕獲後にきっちり血抜きをして適切に処理されたイノシシ肉はまったく臭みがなく、じつに美味いという。うぅぅ、食いてえ。お友達になればご馳走してもらえそうなのだが、この本を読み終えたらむしろ、自分も猟師になりたいと思ってしまった。ついつい、東京都猟友会の多摩支部なんかを調査。ふむふむ。やる気さえあれば、意外と大丈夫かも?

それはそれとして、「イノシシ下ろすんで遅刻します!」が許される会社とは、なんてステキなんでしょう(笑)。

もりちゃん@笹塚で肉を焼く

会社の部下に「ぜひお連れしたい店があるんですよ!」とかどわかされ、拉致されたのが笹塚のホルモン屋、「もりちゃん」。

に、肉かぁ〜。この時期、できるだけ体重は落としておきたいのだけれど、どうやら笹塚駅の拡張工事で、今月いっぱいで閉店しちゃうそうだ(あとで聞いたら移転先も同じ笹塚で見つかった模様)。チェーン店なんだけど、内容や味は店長裁量らしい。

ええいままよ、と店内に。なるほど、突き出しの生野菜もシャキッとしてるし、トマトの色もいい。レバ刺しは、極薄スライス。う〜ん、イイ味出しておるわ。

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続いて通常のユッケとは異なる「塩ユッケ」が登場。塩ダレを敷いた皿の上にボール状の肉塊、さらにたっぷりのネギ。食欲をそそる佇まいである。

崩しつつ食べたが、ミンチ肉ではなく、粗めに切りそろえた肉をギュギュッとしているのがよくわかる。やや塩のアタリが強めだが、なるほど美味い。

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そして肉。ネギタン塩からネギカルビ、その後ホルモン。いいネギ使っててジューシ〜だねえ。ひたすら焼いては食い焼いては食いで、写真なんぞ撮るヒマはなかったのだが、なぜか動画は撮った。肉焼いてるだけ〜なムービー。



シメに何らかの炭水化物を、とチョイスしたのはトロカルビの炙り寿司。薄切りにしたカルビ肉を「片面5秒だけ焼いてシャリに乗せるんだよ〜」と、店長に言われた通りにして食す。

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ンンこれはッ!! という感じで、ワタクシの細い目がクワッと開ききった。おかげで眼球がこぼれそうになったわ。

全体的に、そこそこ安くてしっかり美味い。じつに良心的な店である。味付けは、個人的にはチト濃いかなーとは思うけれど、満足して新宿西口に移動。ラム&シガーで余韻を楽しむのであった。

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山野井夫妻

訳あって、山野井泰史・妙子夫妻についての本とDVDを立て続けに。

「凍」沢木耕太郎著
「白夜の大岸壁に挑む」NHKエンタープライズ

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「凍」は、ヒマラヤの高峰・ギャチュンカンに挑んだ山野井夫妻のノンフィクション。登頂こそ果たしたものの、下山時に雪崩に巻き込まれ、標高7000m以上でのビバークを余儀なくされる。夫婦で計28本もの指を失ったというその帰還の詳細は壮絶という他ないが、何しろ沢木耕太郎の筆が冴えまくっている。近年の、沢木耕太郎の本の中ではダントツに面白いのではないか。題材に依るところも大きいんだろうなー。

「白夜の大岸壁に挑む」は、NHKで放映されたドキュメント。ギャチュンカンからの奇跡の帰還を果たしたふたりが、グリーンランドにある、高低差1300mの大岸壁に挑戦する。指がほとんどないなか、ギアに工夫をこらし、実際に登攀していく様子を、NHKのクルーたちが相当がんばってフィルムに収めている。いやもう、「変態」のひと言。もちろんホメ言葉である。

山野井泰史さんは、昨年、奥多摩で熊と格闘したことでも記憶に新しいが、blogなどで見る限り、経過も順調のようだ。それにしても、夫婦揃ってすごい日本人がいたものだ。

花火大会@東京競馬場

府中市民向けということで、例年、開催ギリギリまでアナウンスされない花火大会。それでも、おそらくダービー以上の人出でごった返す大イベントであります。

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今年は血迷って、つい内馬場に紛れ込んでしまい、スタンドに戻ろうにも人の波で押し返され、ちょっと悲惨なポジショニング。昼間からシート張って気合い入れて場所取りするか、さもなくば直前に入って立ち見に徹するのがいいぞ>来年のオレ。

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上の写真は、ムービーから切り出したもの。今年は血迷って動画撮影をしてみたんだよね。ついでにYouTubeにも上げてみたのだが、設定をミスって動画撮影時にピントを固定するのを忘れたのが痛い。ちゃんとマニュアルは読まないとねえ。

【追記】
30分で6000発を打ち上げたそうだが、そのうち半分、つまり3000発は最後の5分だったそうだ。どうりでフィナーレがすごかったわけだ。

BRAUNのデザイン

すもも祭のあと、府中市立美術館の、気になってた企画展が最終日だというので駆け込みで行ってきた。「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考」、ちょっと長ったらしいタイトルで、これだけだといまひとつわかりにくい。

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ディーター・ラムスは、BRAUNのデザイナーをやってたひと。BRAUNというとシェーバーとか電動歯ブラシのイメージが強いかもしれないけど、プロダクトデザインの世界では教科書的な企業でもある。とりわけディーター・ラムスの全盛期は、素晴らしいアイテムが目白押しだった。近所に美大があるせいか、学生っぽい人々が大勢きていて、スケッチしていた。

たとえばコレ。「白雪姫の棺」なる別名を持つオーディオプレーヤー。



いいなあ、この雰囲気。思わず欲しくなってしまう。

良いデザインとは何かを考えるときに大切なのは、悪いデザインとは何かがキチンと想像+認識できているか、ということだ。じつはこの点においては、哀しいかな、悪いお手本なら身の回りにワンサカある。これでもかと機能を詰め込み、それぞれにボタンやレバーを用意し、どんな機能を実現するのかいちいち書いてあるもの。老人から読みづらいと苦情が来るのか、文字は不自然なまでに大きく、しかもフォントは適当だ。

結局のところ、”Less but Better”というディーター・ラムスの思想は、機能テンコ盛りスペック至上主義なプロダクトに囲まれた現代人にとってはフィットしづらいのかもしれない。実際、BRAUN製品はセールス的には大々的に成功したとは言い難いし、現在のBRAUNのプロダクトを見ると、当時の面影はあまり見られない。

アップル製品なんかには、確実にこういった思想は受け継がれているんだけどねえ。

思うに、モノゴトをシンプルにして価値を高めるという意味において、日本ほど優れた文化・土壌はないんじゃないかと思うんだけどなあ。俳句や短歌みたいなものもそうだし、日本刀とか、う〜ん、ほかにもいっぱいあるような気がする。”Less but Better”な民族だったんじゃないのかなあ、ワレワレは。無印とかは、けっこういいシゴトしてるんだけどね。

なお、BRAUN Design Worldというサイトはおすすめ。思わずため息が出るような素晴らしいモノがいっぱいです。

いま、”Less but Better”なブラウン製品で手に入りやすいのは時計ですかね。↓コレはウチにもあります。

Partial Eclipse

午前中は打ち合わせだったのだが、駅を出たら人が皆、空を見上げている。なるほど、今日だったか。

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女子校生が「ケータイじゃ撮れない〜」などと騒いでおったが、コンパクトデジカメでも4倍ズームくらいじゃこの程度。せめて光学10倍あったらな〜。

もっともっと欠けてた時間帯もあったらしいね。知り合いで上海まで行った人もいるんだけど、どうだったのだろう?

すもも祭

府中といえば、多くの人が競馬場を思い浮かべるかもしれないが、実際に住んでいる人間にとっては大国魂神社の存在がとても大きい。

おそらく、5月の「くらやみ祭」を筆頭に、毎月のように大きな祭事があるからだと思う。一年のサイクルがすべて、この神社を中心に廻っているのだ。さすが創立111年の歴史の重みか。まあ、神社ってんはそーいうもんだと思う。

で、7月は「すもも祭」だ。なぜすもも? と思うだろうが、どうやら源のナニガシが戦のときにどうこうしたから、とかいう起源があるらしい。境内ではすもも売りのほか、露天商がギッシリ並ぶ。

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またすもも祭では、カラスの団扇・扇子も領布される。どっちかというと、コレ目当ての人が多いようにも思う。だって、大行列だし。なぜからす? と思うだろうが、どうやら昔の神話でオオトコヌシのナニガシという神様が、蝗の害を防ぐのに「鳥扇をもって扇げ」とお告げを受けたからとかいう起源があるらしい(90%くらい割愛済)。

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冷やしキュウリ(1本200円とは強気すぎ)を片手にビール。もちろん粉モノも忘れずに。それにしても、最近はリンゴ飴のバリエーションがすごいことになっとるな。

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雲は湧き、光あふれて

夏の甲子園、西東京予選。都立府中東vs東亜学園。

4回裏に追加点を許し、0-10とリードされた府中東高校。絶体絶命の5回表、先頭打者の4番に代打。二桁の背番号。だがここで執念のヒット。5番も続き無死一二塁。バントで送って二三塁。

盛り上がったが、後が続かない。結局無得点で5回コールド。

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野球のレベルがどうこうではなく、スタンドの雰囲気含めて楽しい。次の対戦相手の偵察部隊の会話とかね。田舎球場だからグラウンドの距離も近いし。

それにしても蒸し暑かった。本格的な夏だわ。

夏は麺だよねえ

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左は、実家から送ってもらった茶ソバ。右はうちのマンションの一階のイタ飯屋のイカスミスパ。

イカスミを初めて料理に使ったのは地中海の人々らしいんだけど、さすがだよなあ。イカスミはタコスミに比べてアミノ酸が多いんだって。あと、ペストの特効薬ということだったらしい。

いや、wikiの受け売りなんだすけどね、セピア色っていうじゃないですか。あれって、イカスミとかタコスミから作られた黒茶色の絵の具のことをセピアって言ってたのが語源らしいっすね。ギリシア後だと、セピア=甲イカだとか。へえええ。

この時期は、夏休みを取るためのシワヨセがすごくてblogをなかなか更新できず。ガンバロー。

桃とサングリア

山梨の従兄弟より、桃が届く。

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桃って皮をむくのが大変よね。色々調べたところ、アボガドを切る要領で包丁を廻し入れて、あとはねじりながら実を二つに分けるやり方がイイ感じ。皮もツルッとむけます。

さて、そのまんま食べるのも美味しいけれど、1000円くらいの安い白ワインを買ってきてサングリアを試してみました。どうでもいいけど、サングリアとサンガリアってややこしいよね!

桃1個、バナナ1本と、冷蔵庫で死にかけてたマンゴーも半分投下。あと、国産のワックスとか使ってないレモンも輪切りで。

これに、砂糖を大さじ2杯、シナモンスティックも1本入れて、冷蔵庫にて冷やします。

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だいたい6時間くらい漬け込んだところで飲んでみた。

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ギャー!! う、美味し!

果実部分も、フルーツポンチみたいだけどワインが染みててグゥ〜ですわ。

湖南菜館〜李さんのお店

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知人の紹介で、歌舞伎町の案内人(ガイド)をしている李小牧さんのお店に伺う。その名も「湖南菜館」。湖南料理のお店らしい。場所は新宿・歌舞伎町の一番街を入ってしばらく行ったところ。

Wikiによると、湖南料理って中国で一番辛いんだって。四川の『麻辣』に対して『酸辣』、つまり酸味があるみたい。

辛ウマなものが大好きな私としては、まさにストライクな感じなのだが、実際に運ばれてきた料理はどれもこれも絶品! 暴力的な辛さというわけではなく、非常にいいバランス。もちろん、辛さの度合いはオーダー時にリクエストすることもできる。

写真は冷しゃぶの湖南風ニンニクソース。あまりの美味さにガツガツ食いまくったおかげで、写真を撮れたのはこれだけでした。いやー、不覚だった。

おすすめは、「よだれ鳥」「季節の鮮魚の湖南風ピリ辛仕立て」あたりかな。何を頼んでも美味いんだけどね。腕のいい料理人を湖南から引き抜いて連れてきたとのことで、そのへんは徹底している。ついでに、紹興酒も相当いいものを揃えていて、これもぜひ試すべき。

李さんご自身も、一緒に飲んでいろいろ話をしたが、相当おもしろい人だ。細身の体からは信じられないようなバイタリティーを持っている。サイトでは、なんだかうさんくさそうな感じもするんだけどね(笑)。

歌舞伎町案内人–李小牧公式サイト

李さんについては、何冊か本も出ている。読んでみたのだが、これがまたおもしろい。店同様、すっかりファンになってしまった。あんまり歌舞伎町で飲んだり食ったりはしないんだけど、朝までやってるし、近いうちにまた再訪することになる予感。

浜松珈琲

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故郷・浜松でこんなコーヒーを販売しているそうだ。なぜ浜松とコーヒー? 一瞬、ブラジル人が多いからかとも思ったが、豆自体はエクアドル産なんだよね。

思わず箱買い。30本入りで4500円。ひとつ150円。肝心の味はというと、フツーに美味いですコレ。それほどコーヒーに思い入れがあるわけじゃないが、パッケージもので、この味わいが出せるとはちょっと驚き。知り合いのコーヒー好きに言わせれば、「相当がんばってる」ということらしい。

宣伝くさくて申し訳ないけど、じつはこのコーヒー、もうちょっと書いてみたくなるような「ネタ」が仕込まれてるんだよね。

●フェアトレード商品であること

フェアトレード(公平貿易)とは発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動(Wikipediaより

輸入製品が安いのは、安い価格で原材料を提供し、安い賃金でそれを加工する人たちがいるからなんだが、こーいったベーシックなことは、一般的にはあまり意識されていないと思う。いいものには、それなりの対価が支払われるべきなのに、消費者がほしがるのは、とにかく安いもの。結果的に、中国毒餃子みたいなことが起きる。少々高くても安心・安全なものを、とは頭では理解できても、財布のヒモは固いんだよなぁ。

ともあれ、できるだけ安く大量に仕入れるという方向ではなく、モノの価値に見合った対価でもってお互いに良好な関係を築くというのは、商売における基本だよね。

●パッケージが紙、しかも国内産の間伐材パルプを使用していること

紙の容れ物に入ったコーヒーって珍しい。ありがちなのは、外側が紙でも、内側にアルミ箔がはってあるようなもの。でも、このコーヒーはすべてが紙。おかげで、ふたを開けてレンジで温めることもできる。

しかも、国内の間伐材によるパルプを使用ってのが、個人的にポイントが高い。間伐しないと木が育たない。木が育たないと森が育たない。地盤が緩くなり、保水力が低下し、地滑りなんかが起きたりする。

ここのところ、輸入モノの割り箸に押されてたりして、国内の林業は相当疲弊している(中国産は一膳1円くらい、国産だとこれが5円くらいになる)。徐々に、建築資材や飲食業、製紙業などで国産間伐材を使う動きは出ているみたいだけど、景気が悪くて「安さ」のみを追い求める世の中、なかなか理解されづらいようだ。

マイ箸とかがまた流行ってる。でも、それって本当にエコかどうかはケースバイケースだ。国産間伐材を使った割り箸を積極的に使うのが、本来のエコ的観点からすると正しいんじゃないかと思うんだよね。じつはデニーズの割り箸は、ずうっと前から国産間伐材を使ってるらしい。こういうのは、もっと評価されてもいいと思う。

なんだか、コーヒーの話題から相当ズレた気がするが(笑)、気になった方はココから通販で買えます。東京でもいくつか買える店があるみたいだけど、まだまだ少ないっぽい。

実家にも送ってあげたら、けっこう好評だった。地元でもまだ、ほとんど知られてないみたい。正式名称は、「エコ・ブラック」。エコって、なんだかとってもうさんくさい言葉に聞こえることが多いんだけど、こーいうのはホンモノだなあ、と思う。